いしだ壱成

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【 2008年70月26日放送】【130回】パート3

今日のゲストは、石田純一さんの息子さんでもある俳優のいしだ壱成さん。

パート2からの続きです♪

Blue sky

美輪「あなたのお母さんは自由人としてね、 自由奔放に生きたいように生きてきた人なの。
お父さんも自由人なの、それで自由に生きてる、それは結構ですよ。
それで今度は、あなたもそれと同じように自由に生きて 自由に生きるには、
まず社会で生きていかなきゃ、お飯食べられませんよね?
世の中の一軒家で一人で食べていくわけにはいかないんだから。
やはりお金も稼がなくてはいけない、お金を稼ぐには人と付き合わなくてはいけない
お客さんもあるし社会のルールの中で、最低限の規則は守らないと 生きていけないようになっているんですよ。
ところが、あなたの場合はそれが全部スポイルされて生きてきたわけ。ね?
毛皮マリーで、ああ才能があるなあって。
でも才能だけじゃ生きていけないのよ。
だから、このままいってくれればいいな、と思っていたけれども
あなたはとにかく、私の前ではいい子にしていて、ちゃんとした仕事をやっている。
そっちの方だけでやれば良かったの。
だけどそうじゃないところでは 破滅以外の何ものでもないの、それは。」

江原「まあ、寂しかったんだよね?」
美輪「寂しかったこともあるけれど、それは別な方法で教えられていればそれでよかったの。 今からそんなことを言ったってね、しょうがないのよ。」
江原「共依存もいっぱいあったと思う。」
美輪「そう。だからね、それを今頃言ったって遅いんだから、
それを今度は これからあなたはね、社会のルールの中でね、
例えば 『人様に迷惑をかけてはいけませんよ』
社会の常識、本当に気持ち良くお互いが、自分自身も社会的に立派な人と認められて
後ろ指さされないで、その才能なら、才能、宝物を、開花させていって
順々に認められていって、そういう風な健全な生き方、感謝と謙虚さとかね
そういうものや、ルールをきちんと押さえて守っていれば。

そうすると、本当に楽しく楽に生きられるんですよ、この世の中というのは。
辛い思いをするというのは、辛い思いをする方へ自分で行っちゃうから、どんどん。
だから私は『毛皮のマリー』の時も、まずね、役者さんみんなに言ったの。
『経済観念』『対人関係は腹六分』『恋愛というものは、気をつけないと墓場になるから』とか。 そういうものを守ってさえいれば立派に一生が全うできるんですよ。
だから、あなたがピュアであればあるほど そっちの方と全く逆の方へ行っちゃったということ。」
江原「ただ、ひとつわかって欲しいのは、美輪さんもあの当時からのことを言っているでしょう?ということは、愛があるの。
実は美輪さんも私も、この期間、ずーっと会っていないけれど、
会っていないからじゃなくて愛の反対は無関心ですからね。」
いしだ「はい。」

江原「私だって、ある意味で父も母も早くに、死という形でなくしているから
それこそ1人で生きてきた部分があるけれども、
母で15とかでしょう、それで父は4つだから。
そうすると家族の中で養われるとか、教えられることっていうのが いっぱい欠けている部分があるわけですよ。
それを自分の中で理解するわけですよ、いろんなことで。
それを自分で、1個ずつちゃんと、地に足を付けた社会人となれるように
ひとつひとつ自力で学ぶしかないの。
そろそろ現実を見ましょう。
もう、かつてと違って大人になっているし、ね?
この現世の上でも、年齢を重ねたし、経験も重ねたと思うし、
そろそろ、それこそ美輪さんのおっしゃっていることの意味。
私が10年前に言ったことを含めて、今、理解できなければ、おかしい。
そういった意味では岐路。
まず、自分の足場を見つめなくちゃ、と。
ここでひとつ、本当のいしだ壱成という、本当の魂でね
あなたの本名通り、1つの星になっていかなくちゃ。」

美輪「でもね、ちょっとかばってあげるわけじゃないけれど、あなただけじゃないのよ。
若くてトンドン拍子に世の中に出た人というのは、みんな間違いを起こすの。
自分の価値基準と、世の中の価値基準と、自分の周りの人たちの価値基準が まったく温度差があり過ぎるのよ。
特に若くて世の中に出た人というのは、もう自分が中心に世界が廻っているみたいで
自分が王者のように思っちゃうのね。
それがなかなか売れないでね、苦労して苦労してきた人は疑うということを知っているから、そんなにのぼせ上がらないの。
ところがスッと何の苦労もなくスターになっちゃった人は 『そんなものだ』と思って、 世の中をなめてかかるのよ。
それで世の中に出てみると、ファンは確かにいくらかはいるかもしれないけれど
一億二千万人の日本の人口から比べれば、微々たる微ですよ、そんなファンの数なんて。
そうでしょう? だからね、あの頃のあなたは、もうとにかくスターのつもりでいちゃったでしょう?だからトラブルも起きるわけですよ。
若いタレントさんはみんなそうなの。
だから、そこで謙虚になるかならないか。
謙虚になっていくと 『あ、ファンの方たちこっちの方ではつまびきにされているのに こっちの方では大事にされて、ああ、ありっがたいことだ』と思うじゃないですか。 それが世の中の常識。」

江原「実はね、後ろのガイドの方も言っているんだけれども
ご自身で決めて欲しいんですよ、まず。ね?
今、本当に岐路で、あなたはまだまだ、それこそ全然、本当の部分の輝きが見えないわけ。
だけどこれからそちらの方で輝き、要するに役者さんとしても 本当にいい役者さんになられて、
そしてご自身の人生もより、地に足付けて。
そして人と人との心のぬくもりもしっかり理解できる道がある。
しかし今、それを決断しないと真反対の道がある。 同じことを繰り返していく。
それ壱成さんが決めるようにってことなの。どっちを選ぶ?」
いしだ「地に足を付けていきたいです。」
江原「どっちを選ぶも、あなたの人生だから。
けれど、もし人生を切り替えたいと思うのであれば、間に合いますよ。
そのようにできるようになるっていうことで、向かうためのアドバイス。
いま壱成さんに必要なことのメッセージがあるから、2つ言っておきますね。
あなたにとって、本当にあなたを愛している人は、
愛ゆえに そばで物を言うことはしないんです。
寄り添う人が本当にあなたを愛する人なんです。

わかる?だから、そばで何だかんだ『お前はこうだよ、ああだよ』
いろいろ言うのはいいけれど、それが本当の愛かどうかを、常に見極めること。
それは過去を見ればわかるはず。結果が出ているから。ね?
だから本当にあなたに向けられた愛をしっかりと理解、キャッチすること。ね?
ここでもわかったろうけれども、実は美輪さんとあなたは多分ずっと長いこと会っていないでしょう?
でも、これは美輪さんがあなたを 愛していたということですよ。ね?だからそのこと。
そしてあともう1つ。相手をしっかり見抜いて、本当の愛の見抜いて そういう人に歩み寄ること。そういう人の言葉をきくこと。
この2つだけでもいいから、常に考えていれば、美輪さんのおっしゃった方向に 少しでも行ける手助けにはなると。」
いしだ「はい。」

美輪「快楽を捨ててね、苦しい道の方。
例えば勉強するとか、努力するとかね。技術、知識、教養いろいろ身に付ける。
これはなかなか大変ですよ。
面白くも楽しくもなんともない、苦しいだけ。 それを身に付ければ、本当の極楽が得られるの。精神的なものとかね。」
江原「だって今まで、それで孤独から救われた? でもね、本当は孤独じゃないわけ。
だって会っていない時間でも、こんなに思われているんだから。
全然、孤独じゃないわけだから、気づいてないっていうところだけが問題なの。
だから、本当の愛を見抜いていかなきゃいけない。
いっぱい、壱成さんの周りにいっぱいあるはずですよ。
だけども、どうもそういう人たちは遠ざけてる。」
美輪「『良薬、口に苦し』ね。
本当に耳にタコができて、 耳に痛いような話をする人の方が実は幸せをもたらしてくれるの、結果的に。」
江原「そして、あなたの持っている役者さんとしての才能。
それこそ風貌もそうだけれど、授かり物なんですよ。 授かり物は、感謝して生かすんです。
ね? そうでないものは、後は全部努力で補えることなんです。」

【エンディング】
国分「壱成さん、今日はいかがでしたか?」
いしだ「すごく愛を感じました。ありがとうございます。」

【スピリチュアル・メッセージ】
今が人生の岐路です。あなたを本当に愛している人がいることに気づいてください
自分の足場を見つめ、地に足をつけて人の心の温もりを理解する道 それが役者としての輝きを取り戻す道です

【オーラの言葉】
若くて苦労した人は苦労を知らないからのぼせ上がる
自分の価値基準と世間の価値基準がズレていることに気づかない
人生が上手くいっているときほど、自分の立場を冷静に判断して、謙虚に行動すること

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