過酷な労働を強いられる夫 妻として見守るだけでいい?
2015年8月5日放送の5時に夢中
出演:ふかわりょう、内藤聡子、美保純、江原啓之
黒船特派員:アレキサンダー
「江原啓之のハッピーライフのすすめ」
江原啓之さんが様々なテーマから視聴者の皆さんの暮らしを豊かにするアドバイスを披露します。
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40代の主婦からの相談
わたしには調理師として働いている正社員の40代の夫がいます。
ただ、夫の仕事は1日14時間から15時間の立ち仕事。
休みも週に1日とれるかとれないかです。
有給などもいっさありません。
お正月も元日しかお休みがもらえない状況です。
どこに相談しても異常な労働時間のためいつ体を壊してもおかしくないから会社をやめたほうがいいといわれます。
先日、労働基準監督署にも相談しましたが、会社に知られたら解雇されるリスクがあるかもしれないと思うとあまり踏み込んだことはできません。
このことを夫に言うと、これまで暴力のある職場を経験したので、「今は暴力もなく、自分の好きな仕事だから大丈夫だ」といいます。
妻としてはうれしく、けれども悲しく、そして心配です。
夫から好きな仕事を取り上げることはできません。
わたしは夫を信じて見守るだけでよいのでしょうか?
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ふかわ「江原さん、願いします。」
江原「ここまでのブラック企業になるとこれはもうおやめになったほうがいいとは思いますが、ただ、思いませんか?
なんていうんだろう、ずっとなかなか分かりあえない部分ていうのはよくあって、人っていうのは与えられたことは拒絶するものですよね。
例えば、わかりやすいういうと、ここにいらっしゃる方たちはご自身の素材で生きているわけですよね。
そうするとわたしたちってある意味で、自営業の方もそうだとおもうんですけど、こうなると時間もなにも関係なくがんばってやっているんですよね。
人間は与えられると拒絶するんですよ。
だけども、自分自身がじゃあお店を持って開店しました。
なかなか軌道にならなければ人を雇うのも大変。
そうすると人の何倍も働こう。
何時間も何時間も働いているというご家庭もたくさんあると思うんですよ。
そういった意味ではみなさんだって、寝ずに仕事がいくつも重なっちゃってもこれはやるかなと思ったらやることなんかないですか?」
(みんなうなづく。)
ふかわ「たしかに感じ方としてはそうかもしれないですね。」
江原「もちろんブラック企業がいいといっているわけではないですよ。
ただ、今回のことでわたしは相談に答えにくいんですよ。
なぜかというとご本人様からの相談ではないからです。
これ、奧さまなんですよね。
でも調理師さんでらっしゃる。技術職の方はまだ幸せだと思うんですよね。
結構いろんな場所に職場があるじゃないですか。転職しようと思えばできる。
そうでない方はもっと大変だと思うんですよ。
そういう方もたくさんいると思うんです。
そうなった場合っていうのはちょっと冷たいように聞こえるかもしれませんが、お許しください。
だからやっぱりわたしたちはがんばって技能を高める、キャリアを積むっていうことが大切で、なぜかというと今回ご主人はこれでいいっていっているわけですよね。
それをあえてこうしろ、ああしろということはできないと思うんです。
奥さんとしては内助の功で待つしかないと思うんですよね。
だけどもじゃあ自分がそういう立場にだったらどうするのか。
だからそういったところをやめてもきちんとしたところに行ける自分をつくるしかないですよね。
そこでいつも私思うのは(『攻めの人生が受け身の人生か』というフリップを出す)これで変わってしまう。
やっぱり攻めの人生の場合っていうのはどうこうなる前にいっぱい資格を取ったりとか、もっときちんとした職場で働けるようにつくっていく。
受け身の人生っていうのはそこにいなきゃならなからしょうがないや!てずっと愚痴の人生になっちゃう。
天皇の料理番を見てほしかったですね。
そういう意味では人それぞれであるけれどもご主人にしっかり考えていただきましょう。
そして夫婦でしっかり考えていただきましょう。
いかがでしょうか?」
ふかわ「2人で相談するというのはむずかしいんでしょうかね。」
江原「ご主人の中でもたぶん、これでいいと思う自分もあったり、もっとキャリアアップというのもめんどくさい所があるのかもしれませんね。」
アレキサンダー「奥さん寂しいよね。」
江原「まあね、休みがないというのはね。
やっぱりいい職場。
やめられてもいいかなと思います。」