罪は償ったのに、再就職できない元受刑者

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2015年9月2日放送の5時に夢中
出演:ふかわりょう、内藤聡子、美保純、江原啓之

「江原啓之のハッピーライフのすすめ」
江原啓之さんが様々なテーマから視聴者の皆さんの暮らしを豊かにするアドバイスを披露します。

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43歳の男性からの相談。

5年前に窃盗事件で実刑をくらいました。
そのためかなかなか職にありつけず困っています。

現在、アルバイト暮らしから抜け出すため、就職活動をしているのですが、良い感触だと思っていたところも最終的には「不採用」の通知が来てしまいます。
はっきりとはいわないもののきっとどこかで自分の過去が調べられて落とされるのだと思います。

自業自得といえばそれまでですが、もう年齢的にもアルバイト生活はつらくなってきましたし、これまで支えてくれた妻と子供のために正社員になり楽をさせてあげたいです。

開き直るわけではないのですが、被害者にも謝罪していますし、すでに刑期を終えているのにどうして次の一歩を踏み出す邪魔をされなければいけないのでしょうか。
周囲や社会に敵意すらいだいてしまいます。
これではまた昔のように悪いささやきにのってしまいそうな自分が怖いです。
次の一歩を踏み出すためにわたしはどうしたらいいのでしょうか?

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ふかわ「江原さん、アドバイスお願いします。」

江原「昔、よく大人から“信用を一度失ったら信用を取り戻すには倍以上かかるんだ、そう思いなさい”って言われたことがあるんです。」
ふかわ「まあ、そうですね。」

江原「それと一緒でね、私思うんですけど、世の中、これだけは皆さん、どんな方でもですよ、これ覚えておいていただきたいんですよ。

(『自己憐憫は不幸の元。現実を受け入れてこそ成就する。』と書かれたフリップを出す。)

あのね、自己憐憫のある人っていうのは勝手に不幸を作りますよね。
現実を受け入れてしまえばわかることなのに、と。

例えばですね、今回だって一応反社会的な行いをしてしまったわけですよね。
大変申し訳ないんだけども、当たり前といえば当たり前だと思うんですよ。
なかなか思うようにいかない。
そこを当たり前と受け入れて努力するしかありませんでしょ。」

ふかわ「自己憐憫て、やわらかくいうとどういう意味ですか?」

江原「自分で自分を憐れむ。
逆切れみたいなもんですよね。
わたしはここまでがんばっているのに、こんなに苦労しているのに。」

ふかわ「ちょっと最近もそういう方、いましたよね。」

江原「だって自分自身がそういう反社会的なことをしたんだから。
レ・ミゼラブルのジャンバルジャンだって一生かけてああなっちゃうんですから。
たかだかパン1枚の子供を助けたいがための。そういったこともある。

そこで、わたし今のお便りで1つ気になるのが、“昔のように悪いささやきにのってしまいそうな自分が怖いです”
もうこれ自体が、申し訳ない。愛をこめて申し上げますけど、“甘い”。
甘いです。

もう、そういう心があること自体、反省できていないんですね。
相手に謝罪をしたり、刑期を終えたかもしれない。
けれども、反省できていないです。心の中は。
だからそういうのがあらわれる。

(『波長の法則(類は友を呼ぶ)。すべては映し鏡。』と書かれたフリップを出す。)

やっぱり人っていうのは内面を見抜くところがある。
こいつ、またやるんじゃないか。
すべては映し鏡であるということ。
だからあなたにそういう心がある以上、なかなか認めてもらえませんよ、ということ。
ということは何度も屈辱を味わいながら、もう自分は違うのに、自分はがんばっているのに、子供もいるのに。
女房もいて楽させてあげたいと思うんだったらとにもかくにも何度もトライしてがまんする。
そうすれば必ず認められて必ず正社員の道がある。

ですからこういうところで折れないこと。
だから元に戻ってしまうんじゃないかと思ってしまうこと自体が甘い。
もうその思いが幸せを遠ざけているということ。

食べていくっていうことはとても大変なことだと思うんですよ。
でも、こつこつとアルバイトでも続けていくことによって認めてもらえる職業もあるし。」

ふかわ「これ、受刑者に限らず、世の中に不満を抱いている人って少なくないじゃないですか。
基本的には今のような考え方が正しいんでしょうか。」

江原「わたしは今回は特別な例だけれども、でもほとんどの人は同じだと思うんですよ。
自分はこんなにがんばっているのに。
それは認めてもらえないんですよ。
だから自分自身がコツコツとやっていくことなんですね。
それを受け入れないと自分が不幸になっていってしまう。
また、引き寄せてしまう。
いかがでしょうか。」

「はい。ありがとうございました。」

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