お笑い芸人キンタロー。この世を去った両親…わたしにできることは?
2015年1月20日放送の5時に夢中
出演:ふかわりょう、内藤聡子、美保純、江原啓之
「江原啓之のハッピーライフのすすめ」
江原啓之さんが様々なテーマから視聴者の皆さんの暮らしを豊かにするアドバイスを披露します。
ふかわ「このコーナー、本日はゲストとしてお笑い芸人のキンタロー。さんをお招きしています。よろしくお願いします。」
キンタロー。「幸せいっぱいで申し訳ございません。(※先日、結婚したばかり)
今日はガチで相談にきました。いつもロケにいかせていただいているんですけど、出させて下さい!ってめちゃくちゃお願いしてやってきたんです。」
ふかわ「お悩みって、今幸せのはずですから。」
キンタロー。「それとは別の深い悩みがガチでありまして。」
ふかわ「どういったお悩みなんでしょう。」
内藤「では早速まいりましょう。キンタロー。さんのお悩みはこちらです。」
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相談者:キンタロー。(34歳)
わたしの母は2007年2月に突然この世を去りました。
この世で一番大切だった母を失ってしまったわたしはそれ以降何をしてもどこかに空虚な気持ちがあります。
母がこの世を会った時期、大阪で働いていたわたしは心配して愛知の実家に帰っていましたが、たまたま残った仕事で大阪に戻っていた時に母は亡くなってしまいました。
あの時私が大阪に戻らなければ…と悔やんでも悔やみきれません。
そして父も去年病気で他界しました。入院中も妹と手分けをしてお見舞いをしていたつもりでしたが、仕事が忙しくなってからは以前ほどお見舞いに行けず、わたし達とまた一緒に住むことを最後まで夢見ていた父は寂しい思いで亡くなったのかなと思うとまた後悔の念が湧いてきます。
生きてるうちになぜもっと2人を助けてあげられなかったのか、そんな気持ちが押し寄せつぶされそうです。
もし、この世を去った父と母の魂が幸せになるために、生きている私が助けられることがあれば教えてほしいと思っています。
江原さん、アドバイスをお願いします。
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キンタロー「まず、キンタロー。さんに限らず一般の方にも言えるのはいつもいうんですけどね、やっぱり一番の供養というのはなにかというと、その亡くなった方たちを心配させない生き方。
明るく元気にこれだけがんばってるよ!っていうのを見せるのが一番の供養。
だからそういった意味では自分たちがこんな幸せになったいけないんじゃないかとかって思う人がいるんですよ。
だけどそうじゃなくて幸せいっぱいで、幸せをプレゼントとしてみせないといけないわけですよ。
だから、先にちょっとみなさんににかかわることだから申し上げちゃいます。
(『人生の正も負もすべては心の財産なのです』というフリップを出す)
人生っていうのはいろいろありますでしょ。すべてが心の財産。
やっぱりその人の生きざまがあってそれを受けて、それが長きこと、要するによいことはそのままよいようにしていきたいし、短いこと、要するにあまりよくなかったことは気をつけていこうっていうことの1つの財産という風に受け止めていくべきだと思うんです。
そこでせっかくだから限りある時間なんだけれども、申し上げるのはお父さんは一緒に暮らすことを大変喜んでいたようですけれどそうではないんですよ。
お父さんにしてみたら今一番ほっとしている。
なぜかというとその寝込んでいた時間、それがどれだけ迷惑がかかるということをすごく気に病んでいた。
なんにも考えないようなお父さんに思えるかもれれないけれどもそんなことはない。
ものすごくそれを気にしていて、これ以上迷惑がかからないところで終えてよかったという思いがあるのと。
あとその前にね、お母さんのこと相当悔やむだろうけど、おかあさんはおかあさんでこういう風に言っている。
お母さんとキンタロー。さんの性質っていうのかな性格的なものが大変よく似てるの。」
キンタロー「似てるんですか。」
江原「うん。すご~くがんばっちゃうんですよ。頑張り過ぎて燃え尽きちゃうところがある。
だからそういった意味ではこれからの注意を与えてくれているようなもの。生き様を。
どういうことかというとキンタロー。さんもすごい努力家。というかやりすぎるところがある。」
キンタロー「そうですね。」
江原「だから意外と見た目と違ってめげるタイプの人ですよ。すぐにめげる。
だから、自分がやっててみんながよかったね~ってほめても全然よくなかったって思う。」
キンタロー「あ~そうです。すぐ悪いとこ探しちゃいます。」
江原「そうでしょ。みんなにほめてもらえばほめてもるほど、だめです、こんなんじゃ。
っていう感じで。
まだ足りない、まだ足りないって思ってる。
だからがんばっている努力に関して、そう思うのはいいんだけど、前向きに常に思うということはとても大切なんです。
お母さんにしてみたら、この2年ぐらいインタロー。さんを見ていてとってもつらかった。
なぜかというととでも苦しい時代だった。いろいろなことがなかなか思うようにいかない、うまくいかない、世の中では非常に活躍しているんだけど、ご本人にしてみれば八方ふさがりみたいな気分になっちゃったりして。
そんな時にこういうおめでたい状況になったのはこれは親御さんが与えてくれた祝福なんだよ。
だから自分たちが果たせなかったことをやっぱり子供たちに望む。
幸せな姿は見させてもらいますよ、と。
それとね、兄弟ともどもいえるのはお母さんは花火の思い出がとっても大きい。
一緒にお祭りで花火を楽しんで、その時が家族の一番いい時代だった。
覚えてるでしょ?」
キンタロー「(涙ぐむ。)覚えてます。」
江原「その時のことをちゃんと見せてくれる。その時の気持ちでいますよ。おかあさん。」
キンタロー「安心しました。姿がみえなくなって。
わたしが何をしてもわからないのかなと思って。」
江原「いや、毎日ちゃんと話しかけていることも聞いています。毎日全部報告してるでしょ。」
キンタロー「はい。」
江原「1日のこと全部。それも全部聞いてますよ。」
キンタロー「ありがとうございます。」
ふかわ「どうでしたか?」
キンタロー「すごいよかったです。(泣いて)ごめんなさい。
ずっとつっかえているものがあったので、ちゃんと見てくれているということがわかって。
会話はできないにしても思いは伝わるっていうことがわかったので。
がんばっていこうという気持ちになりました。」
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