5時に夢中:引きこもりの息子を施設にあずけるべきか?
2015年5月27日放送の5時に夢中
出演:ふかわりょう、内藤聡子、美保純、江原啓之、アレクサンダー
「江原啓之のハッピーライフのすすめ」
江原啓之さんが様々なテーマから視聴者の皆さんの暮らしを豊かにするアドバイスを披露します。
スピリチュアリストの江原啓之が悩める視聴者に回答。 あなたの暮らしを豊かにするハッピーアドバイス。
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43歳の主婦の女性のお悩み。
わたしには17歳になる息子がいるのですが、いじめが原因で去年の冬から不登校になり、部屋に引きこもるようになりました。
今では食事も部屋でとるようになり、家族の会話もほとんどありません。
先日、このままではいけないと夫とともに部屋に無理やり入り、外に連れ出そうとしましたが『殺すぞ、ババア。』とすごいけんまくでいわれ、思わず涙があふれてしまいました。
昔は明るくて親のいうことを聞くいい子だったのに最近では息子のことをめぐり、夫とも口論が絶えません。
近所でも『子育てを失敗した家』とのうわさを立てられ、わたしの家庭はもうメチャクチャです。
夫は息子を施設に預けることも考えているようですが、私はなんだか息子を捨てるようで、気が進みません。
しかし、このままエスカレートして暴力を振るわれたらと考えると正直息子が恐ろしくなることがあります。
江原さん、家族の幸せのためわたしは息子を手放してもいいのでしょうか?
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ふかわ「深刻ですね。
美保さんだったらどのようなアドバイスをしますか?」
美保純「この男の子に恋をさせる。かわいい女の子を3人ぐらい連れてきて、そしたらなんか暴れなくなるんじゃないかな。」
江原「それ、すごくいいアドバイスかもしれませんね。」
ふかわ「では、江原さん。」
江原「今の内容の中でね、1つだけ皆さんどう思いますかっていうことがあるのは、誰が一番大事なんでしょうね。
息子のためなのか、自分のためなのか、夫のためなのか。
1ついえるのは息子のためではないことだけはわかる。
だって“今まではよく言うことを聞いて”とかまるでペットの話かのような言い方。
それでいて“暴力を振るわれたら怖い”、“世間から子育てに失敗したといわれる”。
自分がかわいいんでしょうか?どうなんでしょうか。
ただ、これ非常に難しい。
ケースバケースで専門家に相談するのが一番いいと思うんですけれども、テレビをご覧になっている皆さんも、“こういう考え方は絶対人生失敗しますよ”というポイントを申し上げたい。
(『インスタント思考』と書かれたフリップを出します。)
インスタント思考。
これねある時代、インスタント食品が流行ってからですかね、人生までインスタントに考えるようになってしまった。
それでいてね、書籍とかもいけないんですよ。
3か月でどうなるとか3週間でとか。
あのね人間て、そんな節目でうまくいかないですよ。
例えば何かひどいことを言われて傷ついた。
“傷ついたことを3秒で治す”とか言えないじゃないですか。
やっぱり人の心とはそういうものではない。
なんでもインスタントに片づけければいいじゃなくて、原因があるから結果として表れているんだから、そのことをクリアすれば人生はよくなると。
そして前も出てきましたけど、必ず出てくるのが『大我小我』。
相手を愛しているのか、それを“大我”といいます。
それとも自分を愛しているのか、それを“小我”といいます。
大我でなければ絶対良くならない。
本当にお子さんのことを考えてたら、そんな短絡的に“預けるべきか預けないべきか”、そうならない。
わたしもスピリチュアルリストをはずれて人の親として考えても、やはり、もしわが子がそうなったら、わたしならすべて仕事を捨ててでも、我が子とずっと対向?(対向ではないかも)して生きていきます。
だからそういう意味ではどうするべきかとインスタントに考えるべきではないんじゃないか、と。
“心”ですからね。わたしはそう思うんですけどね。」
アレクサンダー「子供には親の思いが届いてないってこと?」
江原「そうです。だって、どういうことがあったのかって、話し合いも何もしようとしていないじゃないですか。
昔、オーラの泉という番組があったんですけどね、某局で。
その時、千代大海さんがお出になってね。
千代大海さんがすごい不良なさってて、そのあと大相撲に行ったっていうのはお母さんがある時ね、千代大海さんをつまえて、包丁を突き付けたんです。
『このままでいたらお前を殺して私も死ぬ。』と。
それで母親の気迫に負けて、“自分は立ち直らなきゃいけない”となってあそこまでいかれた、大関になられたという話があって。
同じことをしろとは言いません。
けれども、わたしは思うんです。子育てっていうのは親(母)は太陽でなきゃいけない。
子どもというのは植物と同じで、親がサンサンと照って、こういうもんだよと示してあげないとだめだと思う。
愛を教えてあげないと。
だからある意味で、美保さんの意見というのは新たな扉を開いてあげようとする人の考えで。
わたしはドラマの中で美保さんが『おかえり』ってご長男が帰ってきたときに言ったあの言葉で、わたしは号泣しちゃったんですけど。
やはり、そういう思いがすごく宿る。やっぱり(思いを)込めることが大事なんじゃないかなと思います。
ふかわ「いずれにしても本気で向き合うということですね。」