羽野晶紀

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【 2008年08月30日放送】【132回】

ゲストの方々の悩みから人生のヒントを導く「オーラの相談室」。
東幹久さん、斎藤祥太さん、羽野晶紀さん、前田日明さんが出演されました。
ここではタレントの羽野晶紀さんの相談を取り上げています。

結婚以来何かと話題の羽野晶紀さん。
ご主人との別居と芸能活動再開をした羽野晶紀さんですが
その後、家族そろって暮らすようになり、新たな問題が生じているそうです。

狂言師がそんなに偉いのか

羽野「いまは私達家族4人で、いい感じに生活はしておりまして。
私もお仕事を始めて、主人もお家のことだったり、子供のことだったり、
とても協力的によくやって下さっているんですけれど、
私は今までずっと専業主婦で、ずっと子供にかかり切りでいれたので、
今度お仕事に出るようになると、主人にも任せないといけない部分も 時間も出てきたり とかしまして。
すると子供の様子が、前とちょっとずつ変わってきたんですね。
まず、長女が今6歳なんですけれども、もう主人にラブラブ、ベタベタなんですよ。」
国分「長女が?」
羽野「うん。恋人のように。」
国分「へーえ。」
羽野「いまそれで、助かってる部分もあるんですけど、娘がラブラブだから、
私がちょっと主人のことを面倒をみてあげられない時とかも、
娘がすごくかいがいしくお世話をしてくれたりするので…。」
国分「恋人ですね」
羽野「はい。すると今度は、長男が3歳、もうすぐ4歳なんですけれども、
『自分は父親ではなく、母親担当なんだ』と思っているのかもしれなくて、
あんまり父親の方に、まず寄っていかなくて、必ず私のところに来たがるんですね。
それで今度は、父親が仕事に行っていない時、3人で過ごしているときに、
お姉ちゃんの方が私の膝に乗ったり、私と仲良くしているとものすごく怒るんです。
ものすごく攻撃的にお姉ちゃんに向っていったりするの。
母親は『自分のものだ』と言ったりして、怒り出したりとかするんです。
なのでどちらかと言うと、主人に、もうちょっと均等にと言いますか、
どっち担当ではなくして欲しいんですけど。」
国分「それは、長女もお父さんのことが好きだけれども、お父さんもやっぱり
長女が好きということなんですか?」
羽野「そんな気がするんです。例えば2人同時に転んだとしますよね?
なんだけど、寄っていって救い上げるのは、まずお姉ちゃんの方なの。」

~羽野晶紀さんの悩み
お父さんが娘をかわいがるあまりに子供たちの仲が悪くなってしまう。羽野さんはそれを心配しています。~

国分「難しい問題ですね、それは。」
美輪「難しくなんかありませんよ。そんなのは当たり前のことよ。」
羽野「え?いいんですか?」
美輪「大昔から当たり前。男の子は母親につき、女の子は父親につく。これは常識ですよ。」
羽野「私としたら娘と2人の時間も欲しかったりするんですけど、
なので息子がすごく焼きもちを焼くから、いつも間に息子が入ったりして、
なかなかお姉ちゃんと何か、仲良くできなかったり。」
美輪「それと子供というのは昔から、親の取り合いをするものなんですよ。ね?
『お兄ちゃんと僕と、どっちが好き?』とかね。
兄貴はものすごくかわいがられたのに僕は無視されて、親父は僕の方を嫌いだし、とか、
逆に弟ばかりかわいがって、うちのお袋、俺のことなんかいない方がいいと思ってるんだ、 とかね。
子供って、いつもそうなの。親の愛情を試すんですよ。
どっちが好き?そういうものなんですよ。」

~娘は父親につき息子は母親につく。そして、子供は親の取り合いをするもの。
何も心配はいらないと美輪さんはいいいます~

羽野「それでね、主人が出張で、例えば1週間とか長くいない時に、
『いつでも娘と話したい。』
娘に携帯電話を与えちゃったんですね。
なのでもう、5歳、6歳にして、父親とメールでやり取りしていたり、
私にはめったに電話がかかってこないのに、娘とはいつでも電話ができる状態に。」
国分「それはすごいですね。 で、もちろん長男の方にはそういうことはないんですよね?」
羽野「ないんですよ。
娘の方も、出張でいない時には父親と話してお休みなさい、を言わないと眠れなくって、 シクシク泣いてるの。」
国分「かわいいといえばかわいいですけれどね、それは。」
羽野「でも私としたら、つまんないじゃないですか。
もう、息子も寝ちゃってやっと2人で夜、一緒に寝れるのに。
『ととから電話がかかってこないから』って泣いていて。
『何で私じゃ駄目なのかしら?』とか。」

国分「それを言ったりとかするわけですか?子供に対して。」
羽野「うん、そうですね。すると私は、最近疲れているからかもしれないんですけど。
絵本を読んであげててても、私の方が先に寝ちゃうと。
お話をしていても私の方が先に寝ちゃって、夜、暗くなって恐いのに、
『夜、起きてるのが自分だけになるときがある』って。」
国分「なるほど。『でもお父さんだったら、寝るまで読んでくれる。』とか。」
羽野「そうなんですね。」

国分「なるほどね。
でも専業主婦から、今いろいろなお仕事をされるようになったじゃないですか。
そこでの子供との関係の心配とかっていうのはないんですか?」
羽野「う~ん、やっぱりこればっかりは手探りだし、寂しい思いをさせた分、
一緒にいられるようにとか、コミュニケーションを取れるようにとか。
例えば一緒に食事を作るとか、何かを一緒にするとかっていう風にして、がんばってはいる感じ。」

美輪「そこが難しいんですよね。
結局、職業婦人の場合、自分がいなかった分だけ、良心のとがめもあるし、
『寂しかっただろう』ってもう10倍も20倍も抱きしめて、
『本当に良くしてあげよう』と思ってものすごく優しくするでしょう?
そういう優しさがこんなに、てんこ盛りにあるとね、それがなくなったときに、
その反動でまた寂しくなる。だからね、手綱加減が大変。
そうかと言って、ケチしちゃって『自分のことは自分でやりなさい。
お母さんは働いているんだから。とにかく甘ったれちゃだめよ』っていう風にやるでしょう?
そうすると『自分のこと好きじゃないんじゃないか?』と、ひがんじゃって、
非行に走ったりするのよ。だからその手綱加減がね。
これだけ、愛情を与えているけれども、これ以上ベタベタするとためにならないっていうんでね」

羽野「そうですね。
何か仕事に出ている分、やっぱり今までみたいに家にいられたときと違って、
お家もとっ散らかり出したりとか、お食事も時間通りじゃなかったりとかっていう部分が あるんですけれども、
今のところお手伝いさんをお願いしたりとか、そういうこともなく
本当に何か、子育てというか生活を、誰かに頼んでやってもらった風になってもいけないと思ってなるべく自分で。
その部分は多少散らかっていようが、ちょっと我慢してもらうところは 我慢してもらって、
それよりも一緒にいられる時間というかという方がいいのかな?と 思いながらやってる感じですよね」

美輪「そう、それをね、どんなに小さくてもいい、子供にね、ちゃんと分かりやすいように 本当のことを教えることです。
『みんな食べていかないといけないでしょう?お金がいるのよ。
だからそのためにお父さんもお母さんも働いているの。
だからそれは我慢してね』ということで、本当のことをちゃんといちいち全部教えるの。
そうすると『あ、お母さんがいないな』『お父さんいないな』と思ってもね、
『お家のためにはお金がいるから一生懸命働いているんだ。』と
理解するからね、覚悟ができるの、子供に。」
羽野「難しい。」

国分「この番組でもよく出ますけれども、親がやっぱり勉強しているんですね。
お子さんを持って。」
江「いや、子供も勉強していると思いますけれども、親も勉強しますよね。
抽象的になるんだけれども、大切なポイントは、やはり『どれだけ与えたか』よりも 『どれだけ込めたか』だから。
テレビをご覧になっていらっしゃるお家でもね、
共稼ぎのお家とかご商売をやっているお家とか、いろいろあると思うんですよ。
じゃあ、始終一緒にいられない家は子供がちゃんと育たないかというと、
そんなことないと思うんですよ。ね?

例えば美輪さんの歌で『ヨイトマケの歌』ってあると思うけれども、
それこそお母さんも働いていて。でもその姿を見て、子供は子供で、
『お母さんも大変なんだ』『お父さんもこうやって努力しているんだな』
っていうところをちゃんと理解していけば。『子は親の背を見て育つ』
だから自分自身の生き様というところに、一生懸命責任を持って、
そしてそれを子どもに見せられるっていう、
その自覚で生きていくことの方が 大事なんじゃないですかね。」
羽野「はい。」

美輪「それと、仕事の現場によるでしょうけれど、可能であればね、
親が働いている姿を 子供に見せた方がいいんですよね。
そうすると親がね、お得意さんにわがまま言われ、上司に怒られ、同僚に恥をかかされ、 侮辱され、それでも、じっと耐えている。
そういう親の姿を見せるとね『あぁ、親はこんな思いをして働いている。
自分たちを食べさせようとしてくれている。
早く辞めさせて1日でも早く親孝行したい。』って子供が勝手に思うんですよ。
『私はこんなに働いて、お前たちのために苦労しているんだから。』って、
そういう親がいるでしょう?
決して、口が曲がっても言っちゃいけないの。恩着せがましいの。
だから、ただ黙って親の背を見せるんですよ。
いま江原さんがおっしゃったみたいに。
そうするとね、子供の中でね、それぞれの思いで解釈しますよ。」

【羽野晶紀さんへのメッセージ】
子育てで必要なのは『どれだけ与えたか』ではなく『どれだけ愛情を込めたか』
子供は親の姿を見て育つのです。

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