加藤和也

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【 2007年11月24日放送】【2時間SP】パート3

今日のゲストは、昭和の歌姫、故・美空ひばりさんの息子さんである加藤和也さん。

パート2からの続きです♪

美空ひばり 永遠の名曲集 「悲しき口笛。」から「川の流れのように。」まで 浅野純編

[歌い続ける母]
江原「ありがたいことにあちらのファンが多いのよ。」
加藤「やっぱり辞めていないんですね。」
江原「やはり長い期間、時代を支えたわけでしょう?
だから確かにご本人がおっしゃられるように、あちらには山ほどファンがいるでしょうね。
だからそういった意味では私の歌は終わらない、っておっしゃるんです。
同じく歌っていらっしゃるんですよ。」

美輪「“雀百まで踊り忘れず”って言うけれども
六代目菊五郎さんの辞世の句も“まだ足りぬ。踊り踊りてあの世まで”って 言っているわけでしょう?
歌い手というのは、歌いたいものなんですよ。」
江原「やはりそれが、自分自身の命なんだ、
要するに魂自体が歌い手さんで、そこを取ることはできないし、
今も多くの人に導きと喜びをずっと続けているんだ、ということを。」

[家族達は今]
加藤「あの、うちのばあちゃんとか親父とかじいさんとかって みんな仲良くやっているんですか?」
江原「それがねえ、仲良くないんですよ。」
美輪「はっきり言うわね。」
江原「ごめんなさい。
なぜかと言うと、お母さん自身がここに来ていて、何が言いたいことがあるかというと 美輪さんにも関係のあることなんですが、
まず1つは、向こうの世界では ご自身の歌もあるんだけど、
シャンソンとかも歌っていらっしゃるんです。

ケンカという仲の悪さではなくて『歌いたい歌が歌えなくなるから』
そこにおばあさんが絡むと『これを歌わなきゃダメ』って言われるから。」
加藤「あ、そうですよね、正しいです、それはきっと。」
江原「私は単独行動で、歌いたい歌を歌わせてもらっている、っていうんだけれども
おじいさんとは一緒。芸術的な感性の、一番の理解者。
何をやったらいいか、何を歌ったらいいかとか、こういうことをやらないとか すごく気が合ったんです。」
美輪「お魚屋さんで、いらしたわけでしょ?」 加藤「そうです、そうです。
美空ひばりを作ってくれたのは、ばあちゃんだ、と言ってましたけれども
歌を仕込んでくれたのはじいさんだ、って。」
美輪「そうよね。」
加藤「言ってました。」

~この後、一人の母として、息子に伝えたかった思いは明かされます~

[息子へ伝えたい思い]
江原「ふふふ。」
国分「最後、笑いましたけど。」
美輪「いや、ことづけがおかしいから。」
加藤「あるんですか。」
江原「加藤さんご自身のことだけで言えば、これからも、過去もそうだけれども
本当は制限とか制約は何もしていない、
あなたがやりたいことを何でもやればいい。
ママは全部受け入れて、 常にどんなときでも愛しているし、それは今も昔も未来も変わらない、
そのことだけしっかりと覚えていてね。」
加藤「そうですか。ずっとそう言ってくれていたんですけど。」
江原「むしろ、『おばあちゃんが言ってきたことだけは切り捨ててね』っていうことを。」
加藤「ありがとうございます。」
江原「すごくそれは、お母さん自身が心配していて。
『こうじゃなきゃいけない、ああじゃなきゃいけない』とおばあちゃんは言ってきたけれども『ママは全然、そんなことは思っていない』
だから『ママ(おばあちゃん)の考えと一緒にしちゃダメ』ということを言っていて。」
加藤「わかりました。」
加藤「分りました。」
国分「何か、すごいメッセージを、これもこれも言ってって
今、上で言ってるんですか、ひばりさんは。」
美輪「そう。ずっとね、長いおしゃべりをしてらしたのよ。」

[母と祖母は]
江原「長いおしゃべりしてるんだけども。
おばあちゃんの方がね、割り込んで色々話しすんの。」
加藤「はっはっは。」
江原「邪魔するの。」
加藤「最悪。相変わらずですね。」
江原「その横でね、『でも私は一切贅沢とかしなかった』とか色んな事、言うんだけど そこで、ひばりさんはひばりさんで『ママ黙ってて!』みたいな。」
加藤「まだ、やってるんですか、それ。すいません。」

江原「ちょっと気の毒だなと思うのは、多勢に無勢で、ひばりさんの方に ご兄弟とかおじいさんとかが固まっていて、
おばあちゃんだけ1人、孤立していて、それでね、変なことを言うの。
ひばりさんがおばあちゃんに 『庭にあんなものを埋めるからいけないのよ』と言ったりしてる。
おばあさんが家の庭に何か埋めたんですか?」

加藤「おばあさんはですね、銀行も信じなかった人ですから、瓶にお金を貯めて。
いつの時代の人なんだろう、って感じなんですけど
これを台所の下に埋めてあって、当時、ニュースになったんですけど
結局、しょっちゅう開けて入れていたのを運転手さんに見られていたみたいで、
気がついたら全部持っていかれてたということが…。
『銀行に預けなさい!』とみんな言ってたと思うんですよ。」
美輪「大スキャンダルになったの。」
江原「でもそれをいまだに引きずっているということですよね。」

加藤「それで具合がとにかくまた悪くなってしまって。」
江原「だからひばりさんが『そんなもの、また庭に埋めるからいけないのよ』って。
いまだにおばあさんはそのことをちょっと根にもっている。」
美輪「おもしろいわね。」
江原「ほんとに。だから、そういった意味ではね、
ひばりさん自身は、どっちかと言うと『母の愛情』という事での思いですね。」
美輪「それとね、加藤さんが目指して、自分を置きたい生活空間、住む世界、
それが 『ここではない』というのが、ずっとおありになったでしょう?」
加藤「それはもう、ずっとありました。
だから、何とか自分の世界を作らなきゃという風に、小さいときから。」
美輪「それがずっとおありになったのよね。」

[自分の世界を]
江原「ある意味ですごくお気の毒なのは、ものすごくご自身の魂自体は/> アーティスティックな人なんですよね。
だから常に、芸術、芸術の方に思いをはせるんだけれども、
別の芸術が生まれ育った環境の中からずっとあるでしょう?
そうすると、別に模索というのがすごくし難くなるし、
本当なら そういう環境的なものがなければ、
すんなり素直に自分の芸術の方へ向いていけたはず。
だって、もともとが美術でもお好きなはずなんですよ。」
加藤「大好きです。」
江原「本当なら、美術、デザインの方向に行っても、特に建築とかにいっても おかしくなかった。
だから建物を自分で建てたくなっちゃったり、設計したくなったり。
すごくその衝動にかられるんじゃないかと思うんです。」

美輪「代官山のお宅も、加藤さんご自身は気に入らなかったんじゃない?」
加藤「そうですね。
僕は建て直す前の家が大好きで、皆でワイワイ楽しくやっていたあの家を 『壊さないでくれ』って頼んだんです。
土地は一緒ですけど、今は建て直した家なんですね。」
美輪「お祖母さんが亡くなった後ね。」
加藤「はい。」
美輪「建て直しされたのよね。」
加藤「『ごめんね、ここはママ、思い出がいっぱいあり過ぎて辛い』と。
僕には理解できなかったんです。
『思い出があるから、壊さなくていいんじゃないか』と思っていたので。」
美輪「江原さんがさっきおっしゃったお母様の
『あなた、好きなことをやっていいのよ』ということは、その入り口を見つけたわけだから。
文学、美術、建築、音楽、演劇、いろんな自分の描いたハイブローなレベルのものを
具体的に手に入れたいというものがずっとおありになったんだから、
それをこれから 手に入れればいいじゃありませんか。」
加藤「はい。ぜひ。」
江原「美輪さんがおっしゃったように、そのセンスを生かして、磨いて、もっともっと
自分自身の芸術活動、クリエイティブに、発想を広げていかれたら。
これからです。」
美輪「初めて、自分が一番住み心地のよい、空間、居住空間
世界がそれでやっと手に入るんですよ。」
加藤「ああ、分りました、ありがとうございます。」
国分「今日からまた出発ということで。どうもありがとうございました。」

【スピリチュアル・メッセージ】
美空ひばりさんは今も歌い続けています。多くの人に喜びと導きを与え続けています

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