岸部四郎
【 2008年11月29日放送】【139回 2時間SP】パート2
今日のゲストは、元ザ・タイガースのメンバーでタレント、俳優の岸部四郎さん。
パート1からの続きです♪
[夫婦の絆]
江原「あの、なぜこういう風になったのかっていうのは、すごくよくわかるんですね。
実はねこれは夢物語、前世っていうところで見ててもそうだけれど、
フランスとかの姿が見えてきて、やっぱりその時、貴族なのかとってもいいお宅、
お坊ちゃんで生まれて育って、でも家が没落しちゃって、全て失っちゃったんですね。
だからあれだけ物にこだわったというのはね、美しい物、きれいな家。
何でもそういったものを取り戻そう、取り戻そうって、
何かそういう気持ちがすごく強く出たと思うんですよ。
『何か取り返さなきゃ』と。
あたかもね、自分がそのヨーロッパの貴族のお家か何かに住んでいる、
生きている、かのようにすると幸せを感じたんじゃないかと思うんですよ。
だからそれで、そういう過去、前世を繰り返すかのような出来事、
そしてまた奥さんという出会い。これは本当に救いの神じゃないですか。ね?
だってこの人は、夢物語ですよ、前世においても母なんですね。
だから息子を助けに来たわけなんだけれども
やっぱり『かわいそうだなあ』と思うんですよ。
少しは孝行してあげて欲しい。
岸部「う~ん。」
[感謝の気持ちを]
江原「孝行とは何かというと、感謝という気持ちを取り戻して、
でいて、1つ1ついただく仕事をこなしていくことだと思うんですね。
奥さんがおっしゃること、当然だなと思うんだけどね、
普通ね、会社勤めなりをしていて、同じような出来事や病気があった時、
いま仕事ができる可能性の方が少ないですよ。
要するに何が言いたいかというと奥さんは
『普通、一般社会にいるよりも再起できる恵まれた環境にいることに
感謝できないんだよね』
っていう言い方をするんですよ。」
岸部「う~ん。」
美輪「あのね、幸、不幸はどこにあるかって言ったら、胸三寸にあるんですよ。
『自分は不幸だ』と思うとね、何でも不幸なんですよ。
例えば自分が着ている物。
『こんな物じゃない、他の人はもっと、時計ひとつでもいいものを持っている。
自分はあれ以上の物をするべきだ』そうしたら不幸でしょう?
だけど『着る物がある。食べる物がある。雨露のしのげる家がある。
何だかんだ言いながらでもこうやって、面倒をみてくれる人がいる。』
何でもかんでも全てを感謝することに結びつければね
どんなことでも即、幸せになれるんですよ。全部が極楽になるの。
だから地獄、極楽にするのは自分の胸三寸で、やり方次第、発想の転換だけ。
ところが『あれも不満、これも不満、不満、不満』
ぶつぶつ口から毒ガスばっかり吐いたらその毒ガスがどこにも行かないの。
自分の周りにね、全部漂っているんですよ。
そうするとね、毒ガスで自分でやられて
『痛い、痛い、苦しい、苦しい』誰のせいでもない。
自分の中から出てきているの。
そうなると『心臓が痛い、苦しい』とかって、またそこで
『同情を得よう、甘えよう、誰かに同情されよう』
それが結局、自分をダメにする。
だから『自分が面倒をみてもらう』とかね『元気にしてもらう』とか
みんな受け身の人生はダメで
自分が元気にしてあげる、面倒をみてあげる、尽くしてあげるって
そういう風にならないとダメなの。」
江原「『そうでないと、もう死んじゃう』っていうのは、それは駄々っ子じゃないかな、
っていうことを奥さんはおっしゃっているんですね。」
[自立するためには]
岸部「どうして自立していいのかが、分からないんですよね。 僕は。
非常にそういうところが、まだ子供というのか。
どういう風にしてこれを切りひらいていったらいいのかっていうのが
全くヒントがつかめないんですね。
まあ今、いろいろ聞きましたけれども。」
江原「まず1つ、これだけ思っていてください。ね?
『生きることを楽しむこと』感謝することね。それには。」
岸部「現在のですか?」
江原「そう。仕事をする。食べる。この暮らしをまず、規則正しく、リズムね。
これをやること。まずそれだけでもいいから、それをきちんとやっていけば
後はだんだん広がっていきますから。」
岸部「それがなかなか出来ないんですよね。
体が言うことを聞かないんですよね。」
美輪「聞かせないからですよ。そうでしょ?」
岸部「聞かせようと思えば、聞くものなんですかね。」
美輪「聞かせようと思えば、聞くものですよ。
だから、あの、あれをお作りになればいいの、簡単。
1日の工程表。朝何時に起きて、何時から何時まで散歩して
何時から何時まではためになる生きるためのスキル、ノウハウのね、
そういう本をちょっと読むとかね。そういう風に時間割りを作るの。
誰でもない、自分自身がやれよいんですよ。」
国分「どうですか?」
岸部「う~ん。」
[厳しさは愛情]
美輪「やっかいなことにね、この方の人生は、誰かが常に保護してくれたのね。
保護してくれる人が誰もいなければよかったのよ、いっそのこと。
あのね、愛のムチってあるでしょう?シゴキじゃなくてね。
いずれ人間は1人になって死んでいくんだから、そういった時に
1人で生きていけるようにって厳しくする。これも一つの愛情なんですよ。
だからお兄様は、とにかく耳に痛いようなことをおっしゃるでしょうけれども
それが本当は素晴らしい愛情の現われで、一番ありがたい愛情のあり方なんですよ。
だからそっちの方を疎んじるようなことはしないで、そっちの方を
『ああ、ありがたい』と思ってね。
そういう人が何人かいれば、そうすると自立できて
しゃんと自分で歩いていけるようになるんですよ。
その力を本当はお持ちなんだもの。
本当はその健康のね、体力もお持ちなのよ。
ところが『自分は病気、大変、ああかわいそうなんだ。皆さん同情して下さい。
心臓が止まりそうです、ああ死ぬかもしれない、もう死んじゃう。』って言えば
みんな優しくしてくれる。その甘えとかね、その見えすいたずるさ。
それが無くならなければダメなんですよ。」
岸部「う~ん、やっぱりそうかという感じですね。」
美輪「そうですよ。」
岸部「う~ん。」
美輪「だから『可愛い子には旅をさせろ。』だから自分自身が自分を旅させるように
なさればいい。」
岸部「でも、本当に。でも本当に弱いんですよ。」
美輪「“でも”も、“しかし”もありません。
だってその声の力とかね、その肌の色とか、それはね、かわいそうぶりたいでしょうけれど
ちっともかわいそうな域まで来ていませんのよ。残念ながら。ご希望に添えませんけれども。」
岸部「結構、弱いふりするんですよ。」
美輪「弱いふりするの。」
岸部「そうなんです。」
美輪「だから、ね?もうその手は通用しません!」
岸部「そうですかね。ぼちぼち、ぼちぼち通用しないですかね。」
美輪「通用しませんよ。そう。」
江原「オーラの上からも、まだまだね、動けるはずです。うん、最悪の状況ではないですよ。」
岸部「どうですかね。」
美輪「ほらまた。何てひねくれてる子なの、この子は。」
岸部「そうなんです。ひねくれなんです。」
国分「でも時間割っていうのはいいですね。やってみましょう、明日から。」
岸部「明日からあ?」
美輪「いや、今日から。」
国分「今日から。今日書いて、明日それを行動に移して。」
美輪「そうですよ。」
国分「これは変わるんじゃないですか?今までやったことがないことですものね。」
岸部「それはそうです。」
美輪「あのね、いろんな人生を楽しむ権利があるんですよ、人間は。
破産までしちゃったようなもの、甘え放題でやりたい放題で。そういう人生はもう沢山で
『健康的で前向きな人生をこれから味わってみましょう』
っていう風に
お思いになれば、またね。」
岸部「いいものですか?別の人生も。」
美輪「そう、いいものですよ。
そうしたら、また物好きな人が愛してくれるように なるかもしれませんもの。
花嫁さんも出てくるかもしれない。」
国分「それですよ。」
岸部「もうその点はちょっと諦めてるんですよ。」
国分「いやいやいや。」
美輪「まずそれがマイナスの毒ガスを口から吐いてるってことになるの。」
岸部「そんなこと考えるだけで、この頃心臓がバクバク。」
美輪「ははは。」
【スピリチュアルメッセージ】
本当に奥さんを愛しているなら、これ以上心配させないで
仕事ができる環境に感謝して、規則正しいリズムを心がけ、
生きることを楽しんで下さい
【オーラの言葉】
ひとりになっても生きて行けるように厳しくするのも愛情。可愛い子には旅をさせよ