春風亭小朝
【 2008年12月20日放送】【2時間SP】パート4
パート3からの続きです♪
「水にこだわる理由。」
江原「ですから、そういった意味では水にこだわる、要するに水、名水、そしてまた、
昔はやっぱり水っていうのは、薬的にも扱われるんです。
あとはけがれ、浄化をする、ということでもあったり、より神秘的な霊水的なものの
とらえ方をしていますから。
だからそのこだわりがずっとある。
それは今みたいに水ブームだからじゃなくて、お子さんの時から水の味には
ものすごくこだわってたり、
水が軟らかいか硬いか、そういったことを
ものすごく肌身で敏感に感じるお子さんだったと思うんですよ。」
小朝「はい、はい、そうです。」
[風水のお水取り]
美輪「それともう1つね、『昨日は美味しいと思っても、今日は月が替わってまずくなる。』とか結局、風水のお水取りですよ。
(風水のお水取り⇒縁起の良い方向の水を飲み、体にパワーを取り入れること)
風水でね、お水取りっていうのがあるの。自分に合った、つまり磁場のね、湧き出たお水とか、そういうものが月によって変わるんですよ。年によっても変わるの、日によっても変わるわけ。」
小朝「じゃあやっぱり、自分が『いいな』と思っているのを飲んでもいいんですよね。」
美輪「だから東西南北の、自分の今の磁気、体の磁気に合う水を自然と取り入れてたってことですよ。
だから天海も風水をやってたわけですからね。
天海も上野の寛永寺だとか日光東照宮。
ああいうものも全部、天海が風水で調べて『そこにいれば安泰』ということを調べて、風水で建てたと言われているんですよ。」
~実は小朝さんが気になる天海も風水を学び、江戸の北東の鬼門を守るために上野の寛永寺を開き南西の裏鬼門を守るために日枝神社(山王社)を移したと言われています~
[今が節目]
江原「だからその辺は大変な神秘なところで、なぜかというと
魂の流れの中での一つの時代の出発点であるわけで、そこからまた今があって。
ですから自分自身の魂の歴史をたどるときは必ず来るわけですよ。
だけども今までは、それには早過ぎる、ところがあったわけで。
先ほどもご自身で『今、節目じゃないか』っておっしゃっていた、まさにそうなんですね。
何も決してお世辞で申し上げるわけじゃなくて、やっぱり芸術的な方で、
芸術家でいらっしゃって、それでいてやっぱり天才なんだなと思うんですね。
なぜかというと、それはやっぱりオーラの色で言えるのはね、それは全然、ごめんなさい、さっきの変な話とは別なんですよ。
本当に金が多いんですよね(笑いながら)。」
小朝「オーラに金が多い。」
美輪「ブタじゃありません、ははは。」
小朝「別にいいんです。」
江原「あれは良くないですね、本当のブタは傷つきました(自分を指して)。」
(みんな笑い)
美輪「オーラが金なの?」
江原「そうなんです。」
小朝「これからは『オーラ金野郎』って言ってください。」
江原「いや金の部分が強いっていうのはね、要するに天性のものなんですよ。
で、感覚的なものがすごく強い。
もちろんご自身でもいろいろ思慮深く考えられるけれども、でもやっぱり感覚的なもので、
いつもその時、その時のタイミングをつかんでこられているアンテナは持っているということなんですね。
で、もちろん金だけなんてことはあり得ないんです。
ただ、たぶん以前よりは大分違うんだろうなと思うのはね、
赤い色をすごく強く持っていらっしゃるんだけど、
その赤がね、ものすごく柔らかい赤になっている、 何ていうか、
色の表現は難しいんだけど、赤々と情念みたいな赤じゃないんですよ。
でも昔はすごく、もっと強い赤だったんじゃないかと。
例えば、自分に対しても短気だったり
『何でできない!』とか、ものすごいパッションがね、強かったんじゃないかと。
でも最近は、さっきの言葉で『ちゃらんぽらんになった』と言うけれども、
それはちゃらんぽらんじゃなくて、そのパッションよりもやっぱり思慮深く。」
美輪「力が抜けたっていうことね。余計な力が抜けたということ。」
[ひとりになった理由]
江原「ですから、非常に感覚的なところがあって、お1人、楽でしょう?
あのね、本当に今までもそうですけど、人に対してはものすごく気を遣って、
気を遣って、気を遣って、っていうかね。
これご自身でね、性分として自分の中でね、もう温めてしまっていて、
要するに
『そんなこと、気苦労だと思わない』ようにしていて。
だから前世のことでもお分かりでしょうけれども、孤高が好きなんですよ。
僧侶の時もそうだし、だからね。」
小朝「すごく楽ですね、確かに、ええ。」
江原「相当ね、役目とか人道的とか、そういうことでのご自身で無理を重ねて、
無理じゃないな、1つの修行と思っていらっしゃったのかもしれないけれども。
また、そう思わないと『それは自分のわがままです』という風にも思ってきたりとか、
いう部分もあって。
で、本来ならば、自分っていうものの時間とか
そういうものをもっと大事にしたかったんだけれども。
それで逆に言うと、今までやりたかったこともやれなかったっていう部分も結構あって。
その節目っていうのがね『これから本当に極めることがこれで出来る。』っていうね。
もうその関わりとか、いろいろな義理とか、そういうことでの自分っていうことで、
自分は二の次といったらなんかきれい事のようだけれども。
要するに『自分の時間、もっと欲しい。自分自身を極めたい』
それには今までは『何をわがままなことを言ってるんだ。
自分自身をこれだけよくしていただいて、
この世界でこれだけ大出世させていただいて、貢献しなければいけない。』ということで
そこに使命を置いていたんだけれども、でもそろそろ年齢も考えたりもしていて、
これからの時間を、やっぱり大事に使わなければいけない、ということになって。
で、そういうことがもとになって三木助さんも現れているわけですよ。」
小朝「へえ~。」
江原「要するに、どういうことかというと『時間』なんですよ。
『人生というのは限りがあるよ。』っていうね。
だからご自身は早く自分自身で絶たれてしまったけれども、
でもやっぱりね、そうは言っても小朝さんが先が短いというんじゃないんですよ。
でも、長いといったって。」
美輪「百年はね。」
江原「うん。例えば今、百年たってたとしても『あっと言う間だったな』と思うはずなんですよ。
だから『そういうものの中にあるよ』っていうことでね。
あとね、ちょっと言いにくいんですが、いいですか、何でも伝えて。」
小朝「はい。はい。」
[名前に注意]
江原「今後のね、いろいろ、お名前のことなんですけれども、名前には注意した方がいい、と。
で、どの名前を襲名するかどうか、っていうことは、自分自身の命自体が変わる。」
小朝「おっしゃっていることは、公けにはできませんけれども、非常によくわかります、それは。」
美輪「慎重に。」
江原「ですからあの『夜明け前の闇は最も深い』んです。」
小朝「はあ、今、そういう感じですか。」
[事故のようなトラブル続き]
江原「はい。でも、あれですね。師匠、気の毒だなと思うのは、
事故のような人間関係のトラブルが今までの人生にも多いですね。」
小朝「ああもう、そんなのばっかりですよ。」
江原「何て言うんだろう、複雑にドロドロとした何とかじゃなくて
あれ?どうして?というような事故。だから、車で言うと接触事故を起こしちゃったみたいな、注意してつもりだったんだけど、どっちがどうとかももう、わからないっていう
何かそういうのありますよね?」
小朝「いま江原さんが『どうして?』ってやったでしょう?あんなことばっかりやってましたよ
僕自身も『え、どうして?』って、そういう感じでした、本当に。」
美輪「それは物事がね、順調に行き始めた時に限ってそうなの。そうでしょ。」
小朝「あ~、はい、はい。」
国分「今日はもう、やっぱり意味があったんですね。」
小朝「すごい、もうクリアになりましたよ。」
国分「クリアになりましたか。」
小朝「だって分からないじゃないですか。ず~っとその、天気と延暦寺のこととか
京都のこととか気になっていたので、水とか、全部つながりましたね、今。」
国分「はい。お坊さんの名前まで、気になって出て、
『何で気になったんだろう?』というのもありましたしね。」
小朝「そうそう、ありましたしねえ。何だろうなあ、怖ろしいですねえ。」
国分「来年からですよ。」
~50代になり噺家として円熟期を迎えた今。
小朝さんの将来は今後の時間の使い方次第。
1人になったのは落語に集中するため。芸を極めるためなのです~