島田洋七

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【 2007年05月05日放送】【95回】パート4

今日のゲストは、漫才コンビB&Bのひとりで、著書『佐賀のがばいばあちゃん』が
ベストセラーになったタレントの島田洋七さん。

パート3からの続きです♪

がばいばあちゃんの勇気がわく50の言葉

[かまどの神様]
島田「5年前に佐賀に家を作った時に、かまど作りましたもんね。」
美輪「今どき。」
島田「はい。田んぼの土で、2つ穴開いてます。
江原「5年前に佐賀に建てて、その時、一番最初に、 大工さんに言ったのは『土の土間を作って、かまどを置いてくれ』って。」
美輪「それは、なぜなんですか?」
島田「ばあちゃん家で8年間、僕、炊いてたんで。
『これから年取ったら、俺もばあちゃんと同じように、
毎日かまどでごはん炊いて生活しようかな』って思ったんですよ
だから、ばあちゃんと2人で、こう炊くわけでしょう。
その時が一番楽しかったね。かまどの前で。
昔話とか、ほんとおもしろいばあさんでしてね。
『昔話は、あんなん嘘や』言ってましたからね。」

[ばあちゃんの昔話]
島田「『桃も、こんな桃あるか』とか言って
島田「『うちの方に流れて来んよ、こんな桃なんか』て。」
『あんなんはない』と。
『かぐや姫、あんなんバサッって斬ったら中も切れとっぱい!』『死に顔で出てくっぱい』て。」
美輪「ははは。」
国分「大人になったら、『ああ、なるほどな』と思いますけど。
子どもの頃あんまり聞きたくない話ですね、それは。」
島田「本当に、そういう会話が楽しかったですよね。
そういうアホみたいな話とか、そういうことがあるから
『世の中は楽しい。』ということを言っていると思うんですよ。
『きちんと尺で計ったような人生なんてつまらない』
『人がこけたら笑え。自分がこけたらもっと笑え。人間て、みんな滑稽や』と。」

[ベストセラーの理由]
美輪「やっぱりね、島田さんがお書きになったね、
あの『がばいばあちゃん』がね、今の世の中に一番必要な本だからね
あれだけベストセラーになって、大変な部数が出ましたでしょう?
人間の本質で『こうやって生きると、困難も生きられるし、全部受け入れて飲み込んでしまえば、人間はいくらでも強くなれるし、楽しくも生きられるんだよ』ということ、
ものすごい教えがたくさんあるじゃありませんか。
だから佐賀へお帰りになっても、充実した、幸せな生活がおできになりますものね。」

貧しいからこそ、様々な事を教えてもらった洋七さん。
しかし、もう一つ、大切なメッセージが…
気付かれんようにするのが、本当の優しさ、と言い
貧しくとも明るく数々の名言を残してくれた、がばいばあちゃん
孫を勇気付ける言葉と母の想いを伝える言葉が~

[晴れない母の心]
江原「ただ一つ、困ってしまうのがですね、お母さんなんですよ。
お母さんがんね、今一つ心が晴れてないんですよ。」
島田「うん。」
江原「それでね。そんな事ないと思うんですけどね。
ちょっと言ってる事がよく分かんないんですけど。
お母さんに、わだかまり、あります?」
島田「いや、全然ないですね。ただね、ちゃんと墓の前でね、まだ1回も拝んでないですよ。」
美輪「なぜ?」
島田「いや、何かこう認めなくてはいけないというかね。」
江原「ああ、亡くなったことをね。」

島田「嫁さんはちゃんと行きよるけれど、俺は5、6メートル手前で
『母ちゃん、ごめん』とかね。家にも仏壇はあるんですけど、
座って拝んだことはなくて、立ったまま『かあちゃん、行ってくる。』とかね。」
江原「それがね、お母さんの方は自分を受け入れてもらっていない、と思っているんですよ。
美輪「誤解があるのね。」
島田「ああ。」
江原「『私は許されていない』というような思いがあって。」

美輪「原罪意識があるのね。あなたを汽車の中にポーンと入れて、
それがものすごいショックになって。
あなたの中に残っていて、お母さまの中にも残っていて。
あなたがお母さまを恋しくて、恋しくて、いつも泣いて恋しがっていたのと同じように、
お母さまも全く同じだったのね。
身を切られるように、働いていても、寝ていても、
何をしていても、島田さんのことが頭から離れたことが一度もないのね。
それをお母さまの方からは言えないわけですよ。
だからあなたより、もっと辛かったかもしれない。
もっとずっと側にいてね、帰って来たら辛かったろうと。
抱きしめてやりたい、あれもしてやりたい。こうしてやりたい。
お腹を空かさないようにして、ね。

自分で食べる物も食べなくても仕送りしたりとか。
そういう思いが全然、分かってもらえてなかった、っていうのがね。
ちょっと、お辛かったみたいなのね。
それでまだ両方で誤解してらして、
その誤解が続いてたんじゃないですかね。」
江原「思い出、作れなかったですもんね。」
島田「うん、母ちゃんとはね。」
美輪「それと全部共倒れになると、お思いになったみたい。
おばあちゃんも自分も、あなたも。」
共倒れになってしまうから、ここで何とか、ここにいないで、 何とか生きる糧を支えなくてはいけない。
辛かったけれどもあなたをお預けになったみたいね。」
島田「うん。」
江原「実はすごく嫌な事、申し上げるんですけどね
お母さんね、今日のこの日まで、ずっと憑いてたんですよ
これね、あまりよろしくない憑き方、憑依ってね、言うんですけどね。」

[母の思い]
江原「亡くなってから、べったりずーっと一緒にいたんですよ。
親子だからね。そういった意味で、怖いも気持ち悪いもないと思うんですよ。」
島田「うん。」
江原「それよりも何かお互いが、どっか気持ちを ずっと引っ張り合っちゃってね
足、引っ張り合っちゃってっていうかね。
何か常に、親離れ、子離れ出来ない状態。亡くなった後も。」
島田「ああ、ありますね。」
江原「あのね、島田さんがいて、お母さんがずっと一緒になってくっついて、二人羽織になってて。
『それをどうしたもんか?』と思って、おばあちゃんは、ずっと見てたの。
だから今日、どうして島田さんがいらっしゃったかって言うと、これおばあちゃんがね、
お母さんと島田さんとの関係をね、もう一歩こう。」
美輪「修復。」
江原「ですよね。で自立させよう、お互いをね。
親離れ、子離れさせようっていうのがあって。
だからほんとは、美輪さんがおっしゃったように、
島田さんも、そうであり。お母さんも『一緒にいたかったんだな!』って
だから今、奥さんや義理のお母さんやお子さんとか、
皆で家族を作っている姿をとてもうれしく思っている。
『それが自分の理想だった。』って。
『果たせなかった夢』っていうね。」

島田「預けられて俺も辛かったけれど
『預けたかあちゃんの方がよっぽど辛かったな』というのが、最近わかったんですよ。」
美輪「それをおっしゃっているわけよね。
『私の方が、もっともっと辛かった』と。」

国分「最後になりましたが、絵本や映画がヒットしたことは、 お祖母ちゃんはどう思っているんですか?」
江原「もちろん必然で、いろいろな意味があるんですが、
おばあちゃん個人の意見としては
『なぜ自分がばあちゃんなのか』って事が気に入らない、と。
一番、最初から言ってるわけですよ。
最初から、ばあちゃんで生まれた人間はいない』と。」
美輪「ははは。」
国分「なるほど。タイトルが、『がばいばあちゃん』という形で売れましたもんね。」
江原「ええ、非常に、ご本人的には『自分としては、実は心外だ』と。」
島田「若かったって、言いたいんでしょうね。」
江原「うん。」
美輪「今日からお仏壇の前でもね、“がばいねえちゃん”と。」
江原「そうそう。」
島田「そうですね、ばあさんとしか言わなかったしね、俺も。」

【スピリチュアル・メッセージ】
お母さんが果たせなかった夢家族が仲良く一緒に暮らすこと
今の家族の幸せな姿こそ、お母さんとおばあちゃんへの何よりの供養です

【オーラの言葉】
貧しい生活の中でしか学べない生活の智恵がある
苦あれば楽あり。これも正負の法則

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