いしだ壱成

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【 2008年70月26日放送】【130回】パート2

今日のゲストは、石田純一さんの息子さんでもある俳優のいしだ壱成さん。

パート1からの続きです♪

~俳優としてデビューを果たした壱成さんは、たちまち才能を開花。
1994年には美輪さん主演の舞台「毛皮のマリー。」で マリーの息子・欣也役に抜擢されるのです~

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[俳優として活躍]
国分「初めていしだ壱成さんを見たとき、美輪さんはどんな何かを感じたんですか?」
美輪「『あ、この人は化けるわ』と思ったのね。
やはり地のままでやらないとやれない人と全く違う人間にガッと変わっちゃう人といて。
化けるっていうのが役者だと思うのね。 タレントと違うのはそこなのね。
タレントというのは、自分の方へ役を引っ張ってきて
自分の地に近いところで勝負しようとするんですよ。
ところが役者っていうのは、役の方に自分が近づいて、
自分を無にして 全く違うものに化けちゃうのね。
だから、フッとみたら 『あ、この人は化ける』と思ったので、
それで『いいんじゃないの』って言ったわけですよ。」

国分「美輪さんはどんな印象でした?初めて会ったときは。」
いしだ「もう役の通りに『お母さん』っていう印象でした。
今でも勝手にそう思わせていただいているんですけれども、やはりお母さん。
すごく大きなもので包んで下さって。」
国分「初めて会ったときから『お母さん』っていう感じの印象が持てましたか。」
いしだ「はい。」
国分「それはすごいですね。」
いしだ「『あらまあ、いらっしゃい』みたいなことをおっしゃってくれて、
もうすぐに 『よろしくお願いします』って。」
国分「何か印象に残っている言葉とかはありますか?」
いしだ「そうですね、もう本当にいろいろと、叱って下さったりとか、励ましてくださったりとか。」
美輪「でも、頑固だからね。
忘れちゃって、言うことを聞かないマイペースなところがあるから。」
国分「ご自分でもチェックの中で『頑固者』と言っていましたけれども それは感じられましたか?」
美輪「それはわかりますよ、やっていればね
それに、数奇な、波乱の多い生き方をしているわけだし
人に言えないけれども、孤独で悲しくて苦しくて、それを言わないだけの話で
普通だったら言うんだけれども、それを言わないってことは、強情で頑固で
自分の意思をきちんと持っているでしょう?
でないと愚痴を言うんですよ。
だけどそれを一切言わないっていうことでしょう?
ということは、良く言えば、意志が強いということ。 悪ければ、頑固で強情ということでしょ?
そうすると、いくらアドバイスしても、良いことを言われていても
『なるほど』 ここ(頭)ではわかっていても、ここ(心)へ降ろしてこないんですよ。
『自分の行動とか私生活は、また別』っていう風にしちゃって
私生活の方では自分のやりたいこと、自分の色をちゃんと出せるところの方を 選んじゃうわけだから。
『それとこれは別』っていう風に、セパレーツになってるの。」

~役者として一気にスターになった壱成さんは、音楽活動も開始。
ところが2001年に事件を起こし、2年4ヵ月の謹慎後に芸能活動を再開するも 今度は映画の共演をきっかけに交際を始めた川合千春さんが癌に~

[恋人の川合千春さんがガンに]
国分「一緒にいて、病気の予兆みたいなものはあったんですか?」
いしだ「孤独な方だったんです。言うことに関しても 人を受け付けないというか、
恋人であっても、ある一線があって、そこから先は絶対に入れない。」
美輪「似てるじゃありませんか。」
いしだ「言われてしまえば、そうかもしれないですね。
やはりそういうところで、言うことというのが、ネガティブなことが 『辛い』とは言わないけれども、話していることを聞いていると、『ああ、病気にでもならなきゃいいな』っていう風に思った矢先のことだったんですね。
だからもう、それがわかったときには、もうすでに心の準備はできていて
『さあ、じゃあどうしようか』ということを、まず優先して。
感情よりも、物理的に起こること。じゃあ何かできるか。
何ができて、何ができないか。
心のケアも含めて『これをこうすれば、きっとここへ行くだろうし
こうすればここへ行くだろうし、でもこれはあまりしない方がいい』とか
そういう消去法みたいなことで、もう言葉よりも行動で。」

国分「自分の横にいるっていう部分の大変さというか、辛さとか そういうものもたくさんあると思うんですけれども
そこはどうやって乗り越えていったんですか。」
いしだ「まず、一番最初に『大変なのは、自分ではなくて、
ここにいるこの人だ』 ということを忘れないようにしようと思いました。
逆に変に気遣っても ああ私、気を遣われてるな』って思われるのも。」
美輪「負担になるのね。」
いしだ「はい。」
国分「今はもう癌は取れたわけですか?」
いしだ「ひとまず手術をして、患部自体は取り除いたんですけれども
転移することもありますから、まだ安心はできないんですけれども
今のところは進んでもいないようですし。」

[いしだ壱成さんへのメッセージ]
国分「さあ、今日はどんなメッセージが。」
江原「今日はとっても難しくって、正直に申し上げると、ある意味ご縁でね、
その10年より前ですよね、それぐらい前にお目にかかったこともありまして。
美輪さんとひとつ、共通していることがあって、
まず悪い意味じゃなく 受け取って欲しいんだけれども、私も壱成さんに対して出来うる限りの言葉を 言ったつもりなのね。
ちゃんと伝えられがたかったかもしれないけれども。
だけれども、頭の方では理解するんだけれども、落ちていかないというかな、腑にね。
それが非常に私はもどかしく、ずっと、外から眺めていたというか
『あの時も言ったのに』『こういう風にして言ったじゃないか』と思いながらも、いて、
私は壱成さんのことを、とても大事に思っているし、思い入れ深いんですよ、実は。
ずっとお目にかかっていないんだけれども。
何で思い入れ深いかというと、
ちょっと私的なお話で申し訳ないんですけれども、 私がいくらカウンセリングをしたところで、その人自身が受け入れてくれなかったら 意味がないということを痛感させられた相手っていうことなんですよね。」
美輪「私と同じこと言ってる。」

江原「だから個人カウンセリングをする虚しさというものをとても実感して。
実は私がこうして、メディアを通していろんな生き方を お話していることの、もちろん全てではないんだけれども
壱成さんは私の人生を大きく変えたひとつ ではあるんですよ。
要するに、何かを個々で伝えたところでその人が受け入れる準備がなければ 無理だということを 本当に痛感して、
それよりもメディアとかを通して、生き方、どのようにすべきなのか、考えるべきなのかということを 伝えていくことの方が 先ではないかという風にね。」

~江原さんが個人カウンセリングをやめられたのは恋愛やお金儲けなどの個人的な利益を求める相談があまりにも増えたためだったそうです。
さらに壱成さんへのメッセージが彼の心に届かなかったという体験から カウンセリングの限界を感じたということも大きな影響を与えているのです~

江原「壱成さん、覚えているかな?
あのときに、 『環境を変えなきゃダメだ』ということを、すごくいったのを。」
いしだ「はい。」
江原「実は私は、ここが初めてではないのでね。
壱成さんの魂というのは、非常に純粋で綺麗なものを持っているんですよ。
非常にスピリチュアルで感度もいい人だし、 だから役者さんとしても実は優れている。
というのは、そういう霊的能力のある人は 優れているんですよ、一種のミーディアム、霊媒なんですよね。 けれど、そういう人の最大の欠点というのがあるんですよ。
それはあなた、壱成さんだけじゃない。
あの霊的に敏感な人はみんなそうなるんだけれど優柔不断がついてくるの。
だから振り回され易いんですよ。影響し易い、周りのことに。
でも、振り回されるっていう、振り回す相手が悪いのではなく、
どこかで自分の野心があってそこに結びついちゃうんですよ。
野心というと言葉が悪いけれども、例えば 『自分もどこかでそれが好き』とか、
そういうのも含めて そういうので行ってしまうというところがあってね。
悪い仲間に振り回されるのは、自分も同じ気持ちを持っているから。
事件を起こしたのも自ら招いた結果なんです。

本当に差し出がましいことだと思うんですけれども、私はね、壱成さんはね、
本来、本当は大事にすべき人たちを大事にしてこないで来ちゃった。
あなたにとって不都合と思うことをいう人は本当はあなたを愛する人たちなのね。
そこが若さゆえで、やはり。」
美輪「煙たいの。」
江原「うん、煙ったかったと思う。でも美輪さんとかも全部、お見抜きで、
私も当時 そういう風に言っていたんだけれども、あなたは一人なの、常に。
良く言えば、壱成さんの周り、ご家族、みんなすごくピュアなんですよ。
ピュアなんだけど、自由人過ぎちゃって現実、現世の方のことを どこか無頓着なところがあって。
あるとき、当時10年前、ご縁でちょっとお目にかかってお話したときに たまたま、私の近くに越して来られたって聞いて。
『あなたがもっと私のところに来てくれたらいいな』と思っていたの。
別に私は、職業的なこととかは抜いて
『何かもしかしたら、少しでも役に立てるかもしれないな』って思っていたんだけど
なかなかあなたは違う方へ、違う方へと。
でもあなたのシグナルの中では、絶対何かをより所にしたかったところがあると。」
いしだ「はい。」

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