EXILE(エグザイル)のATSUSHI

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【 2007年03月21日放送】【92回】パート3

今日のゲストは、EXILE(エグザイル)のボーカルのATSUSHIさん。

パート2からの続きです♪

劇団EXILES「太陽に灼かれて」

[誘惑との戦い]
ATSUSH「今日、オーラの泉なのに!これは絶対に誘惑だ、と思って、
メールで断りました、全部」
江「ははは」
ATSUSH「で、家で一人でDVD、見てました」
国分「うわ、えらいなあ。」
美輪「それは素晴らしい、素晴らしい。」
ATSUSHI「これはやはり世の中の方がみられるわけじゃないですか。
だから僕がベストな状態でいないといけないな、と。」
国分「素晴らしい。俺、どうしよう。」
美輪「見習いたまえ。」
ATSUSHI「昨日は本当に、普段会えないような方からも電話がかかってきたりして、 『こういうときに限って』というのはありましたね。」

美輪「それはお釈迦さまの菩提樹の修行と同じなのよ。
菩提樹の下で、お釈迦さまが 瞑想にふけって。
本当に清らかな、尊い、全人格的な欠点のない人間になろうと思って、
ずっと思索を練って瞑想するのね。
そうしたら、むき出しの女が誘惑したりして、
『悪魔よ、去れ!』って言ったらパッといなくなってね
次に今度は『お母さんだよ』っていって『病気してるんだよ』。
『お母さんが病気だからね、おまえ、そんな事やめて、来ておくれ』とかね
もういろんなことで人生ってお試しがあるのよ。
で、そういうものに負けるか流されちゃうか、どっちかなの
それで、お釈迦様は全部そういうものに一切、誘惑に負けなかったの。
それで、悟りを開いて、そういう話があるの。それみたいじゃありません?」
国分「うわ僕、もう裸の女性歩いて来たら行っちゃいますよ。」
美輪「ははは。」
国分「8割方の男性、多分そっちへ行ってしまって
失敗するタイプだと思うんですけども勝ちましたね。」

ATSUSHI「そうですね。ま、昨日は特にだったんで…はい
でも一応、世俗的な、歌を歌ってるので。
そういう事を経験するのも大事だなと思いますし。
やっぱり陰と陽が、あって、プラスとマイナスがあって。
すごく感じる事がありまして。やっぱり、そういう部分も経験してみて。」
で、歌詞に書いたりとかはしてるようには、してますけど。」

[世俗の経験も必要]
美輪「この若さで、すごくしっかりしてる。いまいいことをおっしゃったの。
私も、一応、行をやっていましたから、世俗というものから一切離れていたら、シャンソンが歌えなくなっちゃったのよ。
やはりシャンソンは、ドロドロとした、世俗の人間の苦しみ、悲しみを歌っている歌じゃないですか。
それで一時、行を止めてしまったんですよ。
『世俗に降りていかないと歌えないんだな』、
『同じ目線で同じ苦しみをしないと、そういうものは歌えないんだな』
それとのバランスが難しい、そういうことでしょう?」

ATSUSHI「そうですね。将来的には、完璧ではないんですけれども、
なるべく成長した人間になりたいということがあるので、あまり行き過ぎると、多分。
日々の気づきとかを思い出せるように、二週間に一度、携帯のサイトなどで、 自分の気づいたことを載せるというコーナーをやっていたりとか、
なるべくメモを取るようにしたりとかしています。」

江原「でも遊ぶとかね、遊びに行く、って言っても。甘えとはおっしゃるけど。
そんなに、自分のやりたいことに熱中するだけですよね?」
ATSUSHI「そうですね、そちらの方が楽しい。」
江原「お召し物通りで。」
ATSUSHI「はい?」
江原「着てる物通りでね。シルバーの色が強くてね、うん。」
ATSUSH「ああ~」
江原「『マイペースだろうなあ』って思う所が強いんですよね
自分のこだわりを楽しみながら生きる。」
ATSUSHI「あ、それはそうかもしれないですね。」
美輪「こんなに気魂が優しくてね、 良い人なんだけど。まあ、わがままでね。」
ATSUSHI「あはは。」

[不良から立ち直る]
美輪「ものすごかった時代がおありでしょう?」
ATSUSHI「はい、そうですね。」
国分「そういう時期があったと。」
江原「けっこう憑りつかれたようだったでしょう?」
ATSUSHI「高校生から21歳くらいになるまで、
タトゥーをいれたのも その時期だったんですけれども、わがままでしたね。」
江原「すべてに対して、反発したい感じでしたね。」
美輪「暴れん坊で我がままで、しっちゃかめっちゃかな、キレた時代もおありだったのに、
ここまで自己規制をしてピュアにしたというのは大変なこと。
やはりもともとの魂が綺麗だからそうなったんだけれど、よくこの早さで。 早いうちにそうおなりになったと思って。」

国分「何がきっかけで、変わったって自分で分かりますか?」
ATSUSHI「あの、目に見えないもの、感謝せざるを得ない状況にしていただいた、っていうか、そういうメッセージがいっぱい来てくださったので。」
美輪「やっぱりね。渋谷にしても、歌舞伎町にしても、六本木にしても、そういうツッパリ系の、ヤンキーと言われている人がいっぱいいるんですよ。
どうしていいんだか、 わけがわからなくて、自己制御もできなくて、手探りでさまよっている人たちが、 テレビをご覧になっている中にもたくさんいると思うんですね。
そういった人たちに何か、そういうところからの脱却の方法、 こういう人もいるという事でね、ちょっと何か、参考にお話していただきたいと思って。」

[病気で知った歌える喜び]
ATSUSHI「去年喉にポリープが出来た時に、その自分の存在価値というか。
ボーカルが1人、辞めた後に、僕のポリープ出来て。
やっぱり他のメンバーは、僕がいないと、もう動けない状態というか ボーカルがいない状態になっちゃってまして。
僕、入院してる時とかも、メンバーにすごく自分は愛されてるし、 もっともっと自分を大事にしなきゃいけないなっていう事に気付いたりとか。
ステージに立って歌える喜びとか、 新ボーカルを決めるときに武道館で最終オーディションをやったんですけれども、
形が変わったにも関わらず、満員になるくらい応援しに来てくれるお客さんに対する 感謝の気持ち。
いいことも悪いことも、感じられることが幸せだし、 生きていることが幸せだし、ということを、究極に思いまして。
『すべてはよくなるためにあることだと信じたい』と思っていますので。
実際に悩んでいる方も、『今はそういう時期』という感じで。
『生きているだけでOKさ』という歌詞が僕が書いた中にあるんです。
スタッフからは『それはニートの子たちとかを肯定しちゃうんじゃないか?』 ということを言われたんですけれども、僕が言いたいのはそういう次元じゃなくて。
ニートを経て、一生、ニートのわけはないんだし。
やはり死んでしまったら全ては終わってしまうから。
まあ、終わってしまうかどうかはわからないんですけれども、その先。
ニートの子達を含めて、僕は肯定してあげたい。
今はそういう時期かもしれないけれど、 いつかまた、ニートを経験したことで何か気づいて、見つけてくれればいいな、とか。
そういう意味を込めてそういう歌詞を書いたんですけれども。」

美輪「いま、若い人たちが勘違いしているのは、好き放題をやって、
自分の意思とか思いとか、欲望のままに暴れちゃって、
つっぱて生きる方が、自分はその方が楽だと思っているんですよ。」
ATSUSHI「それが自分らしさっていう風に言ってしまうんですよね。」
美輪「それで自分が居心地がいいと思うわけでしょう?
今の居心地の良さと、えらい違いだとお思いにならない?」
ATSUSHI「思いますね。やっぱりやってる中、罪悪感があったけど、どっかで…はい。」

[悪い事はカッコイイ?]
国分「やっぱり若い頃、何か、悪い事がかっこいいみたいな。」
ATSUSHI「そうです。」
国分「ありましたもんね。」
ATSUSHI「誰が一番悪いことをしているか、それが一番の奴が一番偉くて格好が良くて。」
国分「みんな自慢してましたものね。」
ATSUSHI「そうなんですよね。それが価値感になってしまっていたので。」

美輪「もう34、5年くらい前から始まったんだけれど、
いろんな価値感がひっくり返ってきたんですよ。
例えば、暴力学園ものの漫画が出てきた頃から始まったんだけど、
つまり、 真面目、一生懸命、努力、そういうまともなことがヘビーで、格好が悪くて、ダサいという風に。
実は怠け者の格好の悪い人たちが自分たちを正当化するために、まともなことを非難し始めちゃったの。
そうしたらマスコミも一緒にそれに乗っかってしまって、
価値感をひっくり返してしまったんですよ。
実はみっともないことはみっともないんですよ。
悪いことは悪いの。それがね、日本国民が少しずつ
『おかしいんじゃないか。やっぱり変なものは変なんだ、悪いものは悪いんだ』という風に、軌道修正しようとしつつあるんですよ。」
国分「変わってきているわけですか、今?」
美輪「変わってきつつあるの。だからね、その代表みたいな方よ。」
ATSUSHI「ありがとうございます。」
国分「変わっていく代表ですよね。」

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