奥菜恵
【 2009年2月14日放送】【142回】パート2
今日のゲストは、サイバーエージェントの藤田晋社長と結婚して離婚した、映画や舞台で活躍の女優、奥菜恵さんがゲスト。
パート1からの続きです♪
[現世に生きるとは]
江原「あのね、ごめんなさい、ちょっとオーラの泉らしくないかもしれないんだけど
こういう話って。まあ私も世の中全般からしたら
スピリチュアルな世界のあれじゃないですか。だけど私はね
スピリチュアルなことを極めれば極めるほどに、この現世での生き方というものに
きちんと前向きに向かい合って、地に足を着けて生きていくことだと思うんですよ。
僕が言っているのは『この世はスポーツジム。魂を鍛えるスポーツジム』
要するに筋肉を鍛えるのと同じで、そういった時には筋肉痛が起きる。
だから色々なマシンがある、『仕事』というマシン、『家族』というマシンとか
色んなマシンがあるんだけど、そういった中でいいことばかりじゃなくて、痛みはある。
痛みはあるけれども筋力は高まる。
だからそれを『そんなに現実的な暮らしは全ておかしい』なんて言ってね
新聞も読みません、社会のことも無関心。
それでいて、そういうどこか聖地とかだけでね、何か
『自分が気持ちいく生きられれば』みたいなそれも一つの生き方かもしれないけれど
私はどうかな?って思うのね。奥菜さんがそうだって言ってるんじゃなくて、
だからどこかでしっかりと理論構築しなくちゃいけないと。
何が一番、精神世界にしてもね。
そういうものをプラスに生かしていけるのかなっていう。
ここは『郷に入れば郷に従え』で、現世なんですよ。」
美輪「現実ね。リアルなの。だからね、私ね、携帯サイトやったり色々なことを何かやったり
身の上相談もやってますよ。だけどね、いろんなお手紙をいただいたり
『助けてください、助けてください』と言われるんだけれども
私は別にお助け婆さんじゃないしね、とにかく私は歌い手であって芝居をやったりして
生きてきた人生の実際の現実をどう切り抜けてきた、というノウハウを
『こういう方法もあります、ああいう方法もあります』
それを人間の先輩として皆さんに伝えているだけであってね
それをね、皆さんが間違えているのはね、現実の諸問題を置いといて
とにかく神社に拝みに行ったり『あそこの神様、こっちの神様』って
あっちもこっちも拝み倒して歩いてね、それで『何か仕事が来ますように』とか何とか
努力しないで、そっちの方ばかりに寄りかかってね、神頼みをして
『どうしたらいいでしょう?何か憑いているせいじゃありませんか?』とかね
だから、そういう風に何でもかんでもスピリチュアルなものでね
奇跡が起きる、っていう横着なんですよ、それは。
私はそういう人は『ご相談にはあずかれません』ってパッと切っちゃうのね。
それより現実問題として『人事を尽くして天命を待つ』
だから、やらなきゃいけないことは一杯あるでしょう、っていうの。
だからそれにはどうしたらいいか。
技術、知識、教養を身に付けるとか『こっちで駄目ならこっちがあるさ。
じゃあこういう方法でやったらどうだろう』
現実的な初歩問題で生きていくものを、まず方法を身に付けて
実践することが先でしょう、っていうの。」
[今日招かれた意味]
美輪「だからね、よく世の中の人って、何でもかんでも神頼み、不思議なこと
スピリチュアル、『助けてください』とか、本当に他力本願でね
そういう人は神様、誰も助けませんよ。
奥菜さんがね、こうやって一度出たにも関わらずいらっしゃるということはね
『大変わりよ』って言ったのは、前はね『漂流してる』って
江原さんがしょっちゅうおっしゃってた。」
江原「ごめんなさいね。」
美輪「本当にね、他力本願じゃないけれども、現実に生きていながら
現実に生きていなかったみたいなところがおありになるけれども
今度は独立なさったでしょう?離婚したわけだし、全く現実の自分に戻ったわけですよ。
奥菜「はい。」
美輪「大地に今度はしっかり足を踏みしめて、今度は普通の職業婦人として
やっていく時間になったわけですよ。」
国分「その自覚っていうのはどうですか?。」
奥菜「そうですね。
そういう場所を求めていたっていうのもあっての決断って
いうのもあります。」
江原「もう一歩のところだと思うのね。でないとね、ただの感覚だけで生きてる
ごめんなさいね、精神世界にいがちなんだけど『変わり者』みたいになっちゃう。」
美輪「でも芸能界っていうのはね、難しいのもよくわかりますよ。
奥菜さんだけじゃなくてね、それこそハリウッドの大スター、トム・ハンクスのね
インタビュー番組をみていても『俳優とは何だ?』と言われたのね。
『ただ待つことです』って彼は言ってたのね。
本当にね、遊郭の遊女たちじゃないけれども、キセルを持ってお客が買ってくれるまで
待っているじゃないですか、あれと同じなのよ。
だから仕事のオファーがあるまで待ってなきゃいけない商売だから。
どれだけ待てるかっていうのが芸能人の資質の一つでもあるのよね。
だから 『こういう風にやってビジョンを持って、こういう風なことをやりたい』
っていったらね そりゃあ大変。」
~美輪も認める奥菜さんの才能。霊感が強いから様々な役になりきることができる。
一方日常生活では振り回される危険もある。
スピリチュアルな世界と正しく付き合うために今夜伝えられるメッセージとは~
[スピリチュアル・メッセージ]
江原「でも奥菜菜さん、どうしたいの?。」
奥菜「どうしたいっていう。」
江原「要するに、女優さんとして極めていきたいの?。」
奥菜「はい、そうですね。」
江原「うん、なんだけど、後ろにいらっしゃる方とかね、そう言うと
『そう言いながらね、海外に行こうとしてたり、それでいて自分の生活土壌を変えようかとか
変えたいとか思うことがあったり、と思えば仕事をこっちでやっていくと思ったり
過去を振り向いてみたり、やっぱり先を転換しなきゃとかっていって暗中模索っていう状況』っていうことを言っているの。」
美輪「どなたがおっしゃっているの?どういう方がおっしゃっているんですか?。」
江原「あのね、前回に出られたそのしずこさん(奥菜さんの亡くなった伯母)という方も
そうなんだけれど、その奥にね、何て言うんでしたっけ
頭がこんな人いるじゃないですか、お爺さん。」
美輪「福禄寿(ふくろくじゅ 七福神の一人)?。」
江原「福禄寿に似たその人が、ある意味で非常にその霊感的なものをね
影響を与えている人じゃないかと思うんですよ。
その人がすごくそういうことをおっしゃっていてね、だから
『今のままで持っていると、ちょっと危ないよ』って。」
国分「奥菜さん自身は、そういう気持ちを持っているつもりはない?。」
奥菜「ないというか、むしろそういう気持ち。あの、前回から多分3年位経って
そういうものをやっぱりコントロールし切れない状態だっておっしゃっていただいて
そういうのもあってやはり、あまりそういう方向に例えば何かあったときに
すがりたいとかっていう気持ちがやっぱりどうしてもあったんですけど
やっぱり良くないと思って、自分の中ではそういうものから少しずつ自立というか
断って意志を固めてきているというような思いはすごくあったんです。」
[霊感をコントロールするには]
江原「これを分かって欲しいのはね、テレビをみていらっしゃる方もそうなんだけども、
一番は、それをコントロールっていうのは、
何かすごく技術的にとられるかもしれないけれど違うんですよ。
理論構築なの。
きちんとそういう理論を、なんていうのかな、自分で確立する、 学ぶことなんですよ。」
美輪「方程式ね。」
奥菜「はい。」
江原「うん。さっき言ったみたいにスピリチュアルなことっていうのは、
例えば世の中で 『スピリチュアル』って言って、
私から見たら全然スピリチュアルじゃないことって一杯あるのね。
どういうことかと言うと、現世利益を示す人。
『こうすれば成功する』『こうすれば儲かるから』ね?
これ
全然スピリチュアルじゃないんですよ。求めているものは物質だから
結局は物質的価値観っていうのね、それ。」
美輪「欲。」
江原「欲。で、スピリチュアルなことっていうのは、心だから。ね?
見えることは関係ないんですよ。だから『どれだけ充実したか』とか
『どれだけ込めたか』とか、自分の中の。例えば『幸せ』っていうこと一つでも
幸せって人から決められることとか、外から見えることじゃないでしょう?
例えば、ぶ然とした顔をしている人でも中身はすごく幸せかもしれないの。」
美輪「充足感だからね。」
江原「そう。だからそういう意味でも、理論をきちんとね、ご自身の中でもしっかり分けないと。
だから『断つ』なら断つのも1つの道なの。現実に生きる。」
~江原原さんがあえてすすめるスピリチュアルな世界との決別。精神世界に振り回されないためにどうすればいいのか?この後具体的なアドバイスが伝えられます~
[スピリチュアルとの決別]
江原「まずね、身の回りの物からちょっと処分していかないといけないの。
何かね、関わった人とか、そういった人から来ているグッズとか物とかも 見えるのね。
だからそういった物もきちんと整理しなくちゃいけないし。」
美輪「そういうもの、持っていらっしゃる?。」
奥菜「石とかですか?石はすごく好きでコレクションというか。」
江原「ただの石ならいいんだけど、その人が何か『お祈りしたよ』とか何か言ってない?。」
奥菜「ああ、そういうのも持ってます。」
江原「でしょ?だからそういうのを処分していかないと、それで私は何が言いたいかというと
それをあなたがそう決めるんだったらば、あの取るの。掃除しなくちゃいけない。」
美輪「処分するってこと。」
奥菜「はい。」
国分「今、どのくらいあるんですか、家に。」
奥菜「家にあの…。」
江原「大小合わせたら一杯ありますよね。」
奥菜「はい、何個かあります。」
美輪「だからそういうね、祈祷したものであるとかね、おまじないのものとかね
『これ、縁起が良いんです』とかね、色んなものや何かを一切、受け取らないこと。」
奥菜「はい。わかりました、はい。」
江原「する?。」
奥菜「はい。」
江原「そうしたい?。」
奥菜「そうしたいです。何かそこに自分でも自覚がないというか
振り回されているっていう自覚が、まずないのが怖いことだし。」
江原「だって自覚がないっておっしゃるけれど、でもそういう風に色々言われたりとか
アドバイスを得ることで自分で心揺らいで色んなこと、じゃこうすべきかって、
やったりしたじゃない、それで充分振り回されてる。」
奥菜「そうか。そうですね。」
美輪「一般の人はみんなそうよ。ね?一般の人たちは全部そう。」
国分「石とかっていうのは、どうすればいいんですかね。」
江原「しまっちゃうの。表に出さない。」
国分「表に出さないだけでいいってことですか?。」
江原「そうです。」
奥菜「すごくずっと気になってはいて、もう何年も何年も持っているものなので
捨てるに捨てられないし。」
江原「でもね、あなたみたいな敏感な人は、たかがそれかもしれないけれど、振り回されるの。」
奥菜「はい。ああ、よかった~。」
江原「あのね、何ていうの。いっぱい電波が来ているラジオで、色んなのを拾っちゃうの。」
美輪「そうするとね、プラスの役が来なくなるのよ。怨霊の役とかね、貞子の役とかね。」
奥菜「そうかもしれないですね。」
美輪「そういうものしか来なくなるの。それはたいを表しちゃってね
自分の状態をそのまま表すわけ。だから自分の想念が変わったり
周りの守護が変わってくると、一切そういう仕事が来なくなっちゃうの。
それで別のまともな仕事が来るようになるの。」
~2008年ハリウッド映画シャッターに出演。ホラー映画でも非凡な才能を見せた奥菜さん。
しかし、怨霊の役ばかり引き寄せるとしたら考えものです。
スピリチャルな振り回されないために江原のアドバイスは続きます~
江原「それで、身近で赤ちゃんが駄目になったりした人がいましたでしょう?。」
奥菜「はい。」
江原「で、その赤ちゃんまで、あなたは背負ってるわけ。
だからどこかであなたが何とかしてあげたいとかって色々思ったのかもしれないけども。」
奥菜「それはどうしたらいいんですか?自分の思考回路というか
もう可哀想って思わない、とか。」
江原「あのね、いたずらな情とか、後は『自分で何とか』とかいうよりも
もちろん祈ってあげることは悪いことじゃないんですよ、
だけど
『自分で背負いましょう』みたいな気持ちはやめた方がいいのと、
もうね、自分がそういう付着する掃除道具だと思った方がいい。
『だから注意しなくちゃ』って。」
奥菜「はい。」
江原「ね?。」
「人生哲学を学ぶ。」
奥菜「どういう風に注意してたらいいんですか?。」
江原「簡単というか難しいんだけど、理論なの。
常に自分自身を律して理性で物事を判断し美輪さんとかもよくおっしゃっているけれども、
哲学書とかそういうものをきちんと自分で読みながら、そして自分を律することなの。
『生きるとは何なのか』。
そういった中でやっていくと
あなたのいいアンテナが本当に研ぎ澄まされて、いいものだけに通じるようになるんですよ。
うん。だからよそ見はいらないっていうか、ね?
だからそれだけに心がけた生き方をしていたら
一番いいの、ひとりスピリチュアルなの。」
奥菜「うん。」
美輪「人生術の本があるじゃないですか、物の考え方。
だからそういう本を読んだりなんかすると、
例えば『あの人、かわいそうだから何とかしてあげたい』と思うけれども
『でもそうなるには、もっと奥菜には何か原因があったんだ、その原因は何なんだ』
そういう風に考えるということは、
ただいたずらに 『これは同情するに値しないんだ。
この人はこの人でそういう風になったんだから。
だからこの人は自分で始末をして、手を貸さない方がこの人のためになるんだから』
『かわいい子には旅をさせよで、この人の修行を邪魔することになる。
今、かわいそうって色々やってやったら、この人のカンニングを手伝うことになるから』
そうしたら試験の実力が無くなっちゃうんですよ、その人は。
だから可哀想だけれど、突っ放すことがこの人のためになると思ったら
いたずらに同情しない。
それは自分でおやりなさい、とピシッと切ってやることがその人のためになるということなのね。
だからそういう風なことを一杯学ぶ本をたくさんお読みになったりとか
そういう風になさると、情念だとか情感だけで生きるというと、とっ散らかっちゃうから。
それで整理されてきますよ。」
~愛情をもって人と接することはもちろん大切ですが、いたずらに同情してもその人のためにならない。
苦労が人生の修行なら安易に手を差し延べるのはその人の修行の邪魔になると美輪さんはいうのです~
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