哀川翔

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【 2009年4月11日放送】【2時間SP】パート1

今日のゲストは、元「一世風靡セピア。」のメンバーで、俳優として活躍している哀川翔さん。

哀川翔 鉄砲弾伝説 (廣済堂文庫)

【哀川翔 スピリチュアル・チェック】
自分の性格をひと言でいうと?⇒短気ですね
座右の銘は?⇒早寝早起きです
生活の中でこだわっていることは?⇒うーん、水
最近のマイブームは?⇒えっとカブトムシです
人生の転機は?⇒結婚です
不思議な体験は?⇒不思議というか、心臓が二回ほど止まりました
将来の夢は?⇒長生き!

最強の伝説を持つ男
国分「いや~、哀川さん。『オーラの泉』来ちゃいましたね。」
哀川「おれも、来ると思わなかったね。」
国分「僕、毎年、夏に一緒にクワガタを探しに行ってるんですよ、番組のロケとかで。
まさか、この『オーラの泉』で一緒にお仕事をすることになるとは思わなかったですけれども。」
哀川「いや、自分も番組は良くみさせてもらっているんですけれども
まさかここに座るとは思っていなかったですね。」

国分「どうですか?その、スピリチュアルという、こういう世界というのには 興味あったりするんですか?」
哀川「あのね、みてたらおもしろいですよ。全く、力無いですから、俺は。」 国分「自分にはそういう力は持っていないと。」
哀川「持ってないですね。」

~1961年徳島で生まれ。海上自衛隊のパイロットだったお父さんの思い出は5歳の時にとぎれます。訓練飛行から帰る途中、ヘリコプターが海に墜落。
妻と3人の子供を残し、お父さんは帰らぬ人なったのです~

5歳で父が事故死
国分「お父さんは事故で亡くなられたんですか?」
哀川「そうですね、あの訓練中に。」
国分「訓練中に。当時、5歳?」
哀川「5歳でしたね。」
国分「その当時の事って、覚えていますか?」
哀川「よく覚えていますね。朝の7時のニュースに、バーンと顔写真が出たんですよ。
何だか分からなかったんだけど、うちの親父の顔写真が出て
え~、あれ?っと思ったら、バタバタとしてるの。
それから15分ぐらいで車が迎えに来たんだよね。『現地に行ってくれ』って。
で、当時、俺は5歳だったんだけど、うちのお袋が 弟の出産で田舎に帰っていたから、動けないんだよね。」
国分「お母さんいなかったんですか、そこには。」
哀川「お袋はもう、飛行機に乗れなかったんだよ、お腹が大きくて。
その10日後に、弟が生まれたの。」
国分「ああ、そうなんですか。」
哀川「まあ、そういう時期だったんだよ。」

国分「現地へ行って、そのお父さんっていう確認を取るんですか?」
哀川「確認取りますよ。一週間後にあがったんですけど。」
国分「一週間後に。」
哀川「ええ、あがったんですよ。ちゃんと、分かりましたね。
包帯は巻かれているんですけど、要するに見えている部分で、きっちり分かりましたね。
それでまあ、お袋に報告して、『確かにそうだ』と。
だから要するに、悲しくも何ともないんですよ。」
哀川「その事故に関して、親父が亡くなったということに関しては、
寂しくも悲しくも何ともない。早く家に帰りたいって
そっちの寂しさの方がデカかったですね。もうホームシックですよ。」
国分「なるほど。」
美川「子供って、そうなんですよね。
よくね、お葬式で子供がね、 親が死んだのを理解できなくて、
それで走り回ったり、騒ぎ回ったり、 飾ってあるお葬式のお花を『きれいだな』と思ってたり、そういうものなのね。」

[厳しかった父]
国分「お父さんは、どんな方だったんですか?」
哀川「まあ、自分の今の趣味ね、釣りにしても虫にしても全部、親父の影響なんですよ。」
国分「そうなんですか。」
哀川「そうなんです。5歳までですけど、釣りも連れて行ってもらったし、
カブトムシも捕ってきてくれているんですよ。ただむちゃくちゃ厳しかったね。」
国分「厳しかったんですか?」
哀川「厳しかったね。俺はね外から帰って来て手を洗わなかったんだよ。
で、コタツの上にせんべいがあったんだよ、真冬でね。
せんべいを取ろうとしたら『手を洗え!』って言われた。
で、無視して、それを取って食べた瞬間に首根っこを握られて。
まだ沸かす前の風呂だよ、あの中 に頭から突っ込まれたもんね。」
国分「水ってことですか?」
哀川「水だよね。お袋が一生懸命、止めてるのを覚えてるね。ものすごく厳しいね、今、考えると。」
美川「そこで(スピリチュアル・チェックの答え)水が出てきたわけね。」
哀川「あ~、そうか。」
国分「なるほど。そうですね。」

哀川「俺、小学校の5年生までものすごい水が嫌だったね。」
国分「その覚えがあるからですか?」
哀川「いや、それは分からなかったけど、すっごく嫌だったね。」
国分「水が嫌だったんですか?」
哀川「もう、水泳とか大嫌いだったもん。ビート板に乗っても進まないんだから、わかる?」
国分「だいたい、進みますよね?」
哀川「だいたい進むよね?進まないのよ。沈むんじゃないか?みたいな。」
国分「あ、怖くてっていう。」
哀川「そうだよ、おっかなくてね。」
美川「だからそれが、あの今生でのトラウマにもなっているんでしょうね、水がね。」
哀川「なっている。ただ、夢を見たんですよ、ボンボン泳いでいるのよ。」
国分「子供の頃ですか、それ。」
哀川「そう、5年生の時。泳げるなと思ったんだよ、俺。」
国分「それがきっかけで、っていう?」
哀川「飛び込んだんだよ、俺。」
国分「ほう。」
哀川「泳げたんだよ。50メートル、いきなり。」
国分「え?今まで、ビート板でも進まなかったのに?」
哀川「ビート板で沈んでたのに下半身が。やばい、やばいみたいな。それが、夢を見たんだよ、ある日の、夏休みのね。」
美川「夢がきっかけで?」
哀川「夢がきっかけで。俺は泳げるんだと思って。」
国分「自信を持ったわけですよね。」
哀川「飛び込んだら泳げたんだ、50メートル。それはちょっと不思議だよ。」

国分「一番最初にその『水が怖い』っていうのは、お父さんとの出来事っていうのもあるんですか?」
江原「影響が大きいでしょうね、今もお話が出たように、トラウマ。
子供の時分て、そういう恐怖って、やっぱりどこかでず~っと維持しちゃうんですよね。
だからそれを、ご自身で脱却なさったわけですよね。
まあ、それには意味ありますけどね。」
哀川「そうなの?それが怖いね。」(みんな笑い)
国分「いやいや、いいことじゃないですか。」
哀川「そうかなあ。」

美川「だってほら、さっき霊的なものや何かを全く感じないしね、体験もないし、
自分には関係ない、っておっしゃっていたけれど、ちゃんとそうやってあるじゃありませんか。」
哀川「それはちょっとただ、何か自分でただ怖がっていたのかな? ぐらいの感じで。」
江原「でも、ささいなことでも自分自身で『あ、これってこうなるな』っていう予感って 今まで全部、的中していますでしょ?」
哀川「ほとんど当たってますね。」
江原「ね?だから。」
哀川「いや、それはそれは経験で。」
江原「と思ってますでしょ?」
哀川「ええ。」
江原「それだけで出来ない人も一杯いますよ、世の中。」
哀川「ええ。二度目の過ちは犯さない、みたいな。」

国分「なるほど。でも子供の頃、5歳の頃は父親が亡くなってしまったことを 受け止めることは出来なかったと思うですけども、それからはどうだったんですか?」
哀川「それからもずっと別に親父の存在を引きずらなかったですね。
でも、俺の中では、すごくいい思い出なんですよ。」
国分「その5年間。」
哀川「あの、それは確かに俺が悪いんだよね、手を洗わないから。」
国分「うん。自分が原因だっていう。」
哀川「原因はね、無視したと。まあ今、俺もそうだね。やっぱり一番嫌いなのは無視だもんね。」
国分「はあ。」
美川「でもね、『自分が悪いんだから』っておっしゃったでしょう?
普通、何でもかんでも人のせいにするじゃないですか。
『あいつがこうだったから、こうなった』
『あいつがこうしなかったから、こうなんだ』とかね?
だから自分に、ある程度、非があったり、自分にも責任があったりしてても
ほとんどの人が自分の非を。」
哀川「認めない。」
美川「ね、認めない。相手のせいにばっかりするじゃないですか。」
国分「本当そうですね。」

美川「その方が楽だと思うのね。で、哀川さんは、その真逆なのよ。
何でも自分のせいにしちゃうのね。それで解決しちゃうのよ。」
哀川「だから『火中の栗を拾う(他人のために危険を冒すこと)』って
言われるんだけどね、俺はね。いつも『駄目だ、やめろ』って言われて。
『何でそっちばっかりに行くんだ?』ってわけじゃないけれども、
気分的にはそっちの方が楽なんだね。まあでも、しょうがないなと思って。
だから二度と過ちを犯したくないんですよ。
『ここは経験したぞ、俺は』って、バーンと。夢でも見たようにもういきなり、ガッと足を踏み込んだ瞬間にやばい!って思いますよ。

[最強伝説の始まり]
哀川「俺はね、小学校5年生で一回、悟ったんですよ。」
国分「悟りましたか、小学校5年生で。早いですね、結構。」
哀川「ちょっと暴れ過ぎてね。それで学校に行ったらみんなの目つきが違うんですよ。
『ちょっとおかしいな』と。」
国分「『1回、みんなでいわなきゃだめじゃないか』。」
哀川「『ちょっとやってやろうか』みたいな目つきをみんながしているわけですよ。
これ、1人2人だったらいいんだけどね。クラス中がそうなると、ちょっと変な空気ですよ。
俺はだから『ちょっとやばい』と思ったから、ちょっと1人ずつ呼び出して。」
国分「1人ずつ呼び出して。」
哀川「何かおかしいんじゃないか?」
国分「ははは。『今までの目と違うじゃないか』と。」
哀川「もうそれはね、長年のあれでわかるんですよ。」
国分「長年の。」
哀川「わかるんですよ。踏み入れた瞬間に俺、お店とかでも分かるんですよ。
パッと入った瞬間に『ここは帰った方がいい』とわかるんですよ、それだけは。」(みんな笑い)
国分「それはすごいじゃないですか。」
哀川「それはほら、修羅場の潜り方でね。」
美川「それで、1人1人呼び出して、その答えは何ていったんですか?」
哀川「答えはね『あまり意気がり過ぎだ』と。『あまり威張り過ぎだ』と。
『だからやってやろう』と。『そういう話し合いを昨日したんだ』と。
まあ、しょうがないから、やりましたけどね。」

国分「やりましたか!1対。」
哀川「1対20なんぼで。」
国分「それ、どうなったんですか、結果は?」
哀川「やっちゃいましたよ、全部。」
国分「え?勝っちゃったんですか?」
哀川「やっちゃいましたよ、全部。」
国分「それで悟ったんですか。」
哀川「それで悟りました。」
美川「どういう風に悟ったんですか?」
哀川「『あんまり威張っちゃいけないな』と。」(みんな笑い)
国分「その前に気づくと思うんですよ。やる前に気づきますけど。」
哀川「だって向こうだってやる気満々なんだもん。
俺がどうしようということでもなくて、向こうはやる気満々だから、 表へ出ろ!だもん。」
国分「なるほど。」

哀川「授業中だよ。『外に出ろ』でしょ、5年生が。それすごくない?」
国分「授業中はすごいですね。」
哀川「授業中だから。すごいな~と思ったね、俺。」(みんな笑い)
国分「とりあえず。20なん名は『やっぱり哀川くん、強かったな』って。」
哀川「まあ俺、足も速かったしね。結構、距離を取りながらやったよね。」
国分「距離感の問題は別に気にしないんですけれども。」
哀川「距離感の問題があるんですよ。」
国分「あるんですか。」
哀川「あるんですよ、距離感は。大事なんですよ。」

~喧嘩は強かったものの不良ではなかったという哀川さん。
体育の先生を目指したこともありましたが、高校を卒業すると上京。
雑誌のライターを始めます。そこで、伝説のパフォーマンス集団「劇男 一世風靡セピア。」と出会い、1984年には「一世風靡セピア。」として衝撃的なデビューを果たします。
思いもよらなかった芸能界の道。哀川翔の最強伝説は続くのです~

「劇男 一世風靡」の後輩・勝俣州和さんのお話
「僕が最初に『この人すごいな』と思ったのは、腕相撲のゲームありますよね?
あの横綱に余裕で勝ちました。
普通みんな、横綱だと手首を折ったりという そういう事故もありながら、横綱を瞬殺でやっつけたという

後は僕は『新幹線事件』っていってるんですけれども
翔さんが映画の『極妻』を撮ってる時に、京都―東京間を行き来してた時に
突然 駅じゃない所に新幹線が止まって。
で、『何だ?』と思ったら『車掌室に男が立て篭もった』と。
それをどうにかしないと新幹線が動かないというところで、
翔さんともう一人、その道のプロ的な感じの人が手をあげて、
その男が立てこもっているという車掌室の前に行き、ドアを開けて中に突っ込んで
次の駅で男を警察に渡してっていう
それで翔さんは自分の席に戻り、
車掌さんが『ありがとうございました。お名前をお聞かせ下さい』って翔さんに聞いたときに
『眠いからもういいよ』といって眠りについた、という何とも ヒーローみたいな話があるんですけれども。
それはやっぱり哀川翔というものを見事に物語っている話ですね。」

[新幹線事件]
国分「いや、こんなこと、あるんですか?」
哀川「俺もびっくりしたのよ。寝てたんだよね、俺。そうしたら車掌さんが 『助けて下さい』って。
『え、何?』と言ったら『立てこもってる』と。
『しょうがない。じゃあ行くか』っていって。」
国分「ちょっと待って下さい。なかなかそうはならないと思うんですよ。」
哀川「早く帰りたかったのよ。撮影が終わって東京に帰る日でしょ?
もう疲れ果てて新幹線で寝てるのに止まってるんだもん、みたら。
『じゃあ俺、行くわ』って立ち上がったら、もう一人立ち上がってくれた。
二人ならいいね、と思って。
で、行ったらさ。『じゃあ俺は扉を開けるから、お前は中の奴つかめ』って言うわけ。おかしいだろう?」(みんな笑い)
国分「おかしい。」
哀川「『どう見ても、あなたの方が上手そうだよ』みたいな。」
国分「その道のプロっていってましたものね。」
哀川「もう、しょうがないから。まあいいや、と思って
それはその距離感だから。」
国分「距離感。」

哀川「とりあえず、開ける。ちょっと見といてバッと見た瞬間に
手をバ~ッとつかんでね、バ~ッと引っ張り出した。
そうしたら速かったねえ、そのプロは。カーテンでガーッとグルグル巻きよ。
カーテン、速かったねえ、巻き方が。」(みんな笑い)
国分「すごい経験ですよ。」
哀川「それで『すいません』って言われたんだけど、もうクタクタになっちゃって。」
国分「『ありがとうございます』ってなりますよね。」
哀川「うん。で、来たんだけど、クタクタで『もういいよ、俺、眠いから』って
そのまま寝ちゃった。」
国分「うわ。これは格好いい話ですけれども。」
哀川「早く帰りたかっただけです。」

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