梅沢富美男
【 2007年09月15日放送】【111回】パート3
今日のゲストは、女形で話題となり「下町の玉三郎。」と呼ばれた俳優の梅沢富美男さん。
パート2からの続きです♪
【スピリチュアル・メッセージ】
江原「梅沢さんはあまり信じないかもしれないけど
実はね、梅沢さんの前世とかって幾つかあるんですけどね。
一番不思議なのが梅沢さんに役者さんが付いてないんですよ
でも、すっごく遊び人の人で、それを全部習得して、お茶屋遊びって
(お茶屋遊び…芸妓や舞妓さんと、お座敷で遊ぶゲームの事)
そういうの全部知ってる人が、後ろにいらしてね。
呉服問屋か何かのすごい若旦那なんですよ。」
美輪「世之助みたいなもんね。」
(世之助…井原西鶴「好色一代男。」の主人公)
梅沢「おばあさんが僕の事、大嫌いで。」
国分「なぜ?」
[遊び人の祖父]
梅沢「旦那さんが女を作って逃げたんですよ。
うちのお袋のところは旧家で、今でも大きな家で。
金に飽かしておじいちゃんと結婚したんですね。
ところが遊び人でいろんなことをして、顔が僕によく似てて。
『お前を見ると昔を思い出すのよ』と
おばあちゃん、一番嫌いだって言ってた。
この顔にヒゲが、こう生えてる人だったらしい
お袋はその親父に会いたくて、女優になったと言ってましたね。」
国分「いろんなところを回れば会えるんじゃないかと。」
梅沢「そうです。日本中回れば、どこかで会えると。」
江原「だから、ごめんなさい。生地って良い物じゃなきゃとお嫌でしょう?
着る物とか全部昔からちゃんとした一流の物、織りとか光沢とか、
ものすごく見る方だと思うんですよ。
じゃ他に、どういう前世があるかっていうと。 西洋になっちゃうんです。
だから和の人じゃないんですよ全然。
今まで、この番組でもそうだけど。
和の雰囲気の人ってどうして西洋なんだろう?と。
だから西洋文化そのままで、アメリカとかあっちに行ったような人で。
いわゆる何?カウボーイ。
馬に乗って、ブーツ履いて何か、そういう人がいらしゃってね。」
[前世はカウボーイ]
梅沢「カウボーイになりたかったんですよ。うちに来てくださいよ
刺繍が入ってる鞍があるんですよ。それ、40何万もしたんですよ
ウエスタン帽が15万もするんですよ。
それでジーパンの上に着けるチャップス。あれなんか、えらい高い。
それ僕、全部揃えて。」
国分「え?いつ頃から、そういうものに興味を。」
梅沢「ちちゃい時からです
悔しいな、こんなことマスコミに言うの嫌だな。テレビで言うの嫌だな。」
国分「部屋で何をやっているんですか?」
梅沢「カウボーイになっているんです。
ジョン・ウェイン(1907-1979)が大好きで。
姿見を見て、自分の中でカウボーイになったつもりで。
1時間はしてますね、部屋に鍵はかけますけど。」
国分「奥様も見てないわけですか?」
梅沢「嫌なんですよね。女房入って来たら
カッて覚めますから。」
美輪「はは、夢がね。」
国分「子どもみたいだ。」
梅沢「ジョーバくん、あれの一番高いやつを買って、あれに鞍をのせて。
こうやってるんですよ。」(乗馬のまね。)
(みんな大爆笑)
国分「なるほど、腹筋を鍛えるマシンに。」
梅沢「だから僕、馬好きで、馬主にもなったんですけど。
馬は家に持ってこれませんから。」
国分「そうですよね。」
梅沢「だから、ジョーバくん買って。
梅沢「それで鞍を乗せて。」
国分「はは。」
梅沢「ちゃんとカウボーイハットかぶって、ちゃんと銃もさげて。
ウィンチェスターもさげて。で、こうやって。」
国分「鍵掛けて、ですよね。そんな所見られたくないですからね。」
梅沢「バーボンも置いてあるんです。」
国分「すごいカミングアウトしましたね。」
梅沢「何でわかるんですかね。」
美輪「前世の記憶をそのままやっているわけですよね。」
江原「でいて一番に中心に見守ってる方っていうのは。
これ、行者さんなの。」
[守護霊は行者]
江原「だから、ご本人はそういうの大っ嫌いって言いながら。
ごめんなさい、その守護霊さん教えて下さるんだけども。
舞台に立つ時とか、その劇場入る時に
『悪いものは立ち去れ』って、こう呟く。お祓いしてるって言うんですよ。」
国分「お祓い、自分の中でしたりしてとかしてるんですか?」
梅沢「奈落に入ったら必ず言ってます。」
(奈落…舞台や花道の床下の空間。本来は「地獄」の意味)
国分「信じちゃいないのに、必ず言ってるんですか!」
梅沢「あそこは、役者の有象無象が一番取り囲む場所なんです、奈落って。」
美輪「念が詰まってるのよね。」
梅沢「だからたまに、寒気がするときがあるんですよ。
『ああ、失せろ、こん畜生!』って言ったりとか
せりから上がる時に『いたずらなんかしたら、ぶっ飛ばすぞ!』とか。」
国分「強いなあ。」
梅沢「何で分るんですか?」
江原「その事は行者さんもおっしゃってるし、
後は、お母さん自身もそうおっしゃってる。」
[母の信仰のおかげ]
江原「だから、お母さんのお陰って言うかね。
ほんとお母さん、そういうお宮たる所とか、
後、稲荷さんにまで、何かあれば、
あの赤い鳥居がみえましてね。」
(稲荷…五穀をつかさどる食物の神。キツネはその使い)
ちゃんと、お供えとかしたりとかして。」
美輪「そう家内安全ね。」
江原「ちゃんと食べていけるようにとか、もう常にやってた方で。」
梅沢「おふくろ、そうでした。」
美輪「だからね、梅沢さんの後ろにね。
とにかく神様のオンパレードじゃないけども
龍神さんやら、お天狗さんやら、それから、お稲荷さんから、おてんこ盛り。
皆、お母さんがずっと拝んでね
それで普通だったら1つの神様守ってると他の神様は 手引いてご遠慮なさるのね。
仁義ありますから。
だけど、この神様も、この神様も。
皆さんが、そうやって手助けなさるのはお母様が純粋だったから。」
梅沢「うん。すごい。」
美輪「これが欲だけで自分のために金儲けさせて下さい。
夫と会わせて下さい、それだけで拝みに行ったら
神様は黙って動かないんですよ。聞かないの。
ところが、お母様と来たら自分の事は置いといて、
もうまず、とにかく皆さんの事をね
子どもとか、座員の、劇団の皆さんの事。人の事ばっかり。
そういう方なの。」
梅沢「そうなんですよ。」
~舞台で宙吊りになった時、梅沢さんの体に
巻きついてるのが見えたという謎の龍。
それは信心深い母、龍千代さんの祈りが通じて
梅沢さんを守る龍神の姿でした。さ
らに母の熱い想いが届けられます~
[亡き母のメッセージ]
江原「で、お母さん、とにかく願いは2点。」
梅沢「はい。」
江原「それは、まず1つには、“目を大事にする事”。
実は昔、要するに、もっと幼い頃なのかな。
お芝居か何かの仕事、
目をケガしたんだか、しそうになったんだか。
で、目を患ったらば役者はやれなくなっちゃう、っていう事で、
とにかく目。
そして後もう1つは腰。腰が悪い。
でいて悪くて『舞台立てるかな』って時にフッと体が軽くなる。」
[目と腰を大事に]
江原「どうしてかというと、お母さんのサポート。
何でこんなに動くんだろう?ってないですか?」
梅沢「ほんとに。
今、寒気しましたけど。
僕、こっち視力がないんですよ。
ほとんどあがらないんです。
ぶどう膜炎っていう病気になって。
おふくろがとっても悲しみましてね。
で、うちの女房に、『もう、どんなにお金かかってもいいから。
最高のお医者さんに見せてやって。役者は目が命なんだから』
って、
まあ良くはなったんですけど。
視力があがらないんです、こっちだけ。
で腰。そんな事、今更言うと何か、もう辛いけど。
腰は、ずっと何十年も苦しんでるんです。
だって外科医の有名な伊藤先生って方が
腰の権威の方が僕にブロック注射も打ってくれましたし。
その先生が『俺も、もう技術じゃ無理だ、こういった腰は』って。
で、『勧進帳』で弁慶やってましたから、
『僕でなきゃいけない』というと『どうしてもやりたいのか!』っていわれて。
『はい、僕が出なかったら幕降りますから』と。
『じゃあ』と言って、このぐらいのなんですけど、
打つと、神経が麻痺して痛くなくなるから。
それは4時間しか持たないけど、それでやってみるか』っていわれて
『はい』って。
それ打って舞台出たんですから。
それぐらい、腰ひどいんです。」
美輪「飛び六方やったんですか?」
梅沢「はい、ちゃんとやりました。」
(飛び六方…歌舞伎で一足ずつ飛ぶように踏む六方走る様子を表す)
美輪「普通の六方じゃないのよ。飛んでいかなきゃいけないのよ。大変。」
梅沢「(痛くて)パンツも履けないんですよ。」
江原「だから、そういった意味では、ほんとに
しっかりと治療なさらないと難しい。
けれども、こうやって舞台はいつも守られている。」
梅沢「いや、ほんとに。」
美輪「そういう方なの。」
[亡き母のメッセージ]
江原「でね、お母さんが、ただ切なく1つ事だけ言うのはね。
先ほども、鉄の話が出てたじゃないですか
鉄盗んで云々て。でお母さん自身がその 『食べ物が食べれなかった』と
いう時の事を ふっと思い出させる瞬間があって。
今は全然そんな思いはないわけですよ。
なのに食べ物見た時に『こんな美味い物が…』っていうような事とか。
『そういうの、いつも思い出させる事をしてしまったのは申し訳ないな』
と思うって。
何か切なくおっしゃるんですよ。」
梅沢「それは言っていました。
だから僕のことを『トンちゃん』って言うんです。
『お前だけには苦労させたから』って。
8人兄弟がいて全部呼び捨てなんですけど
僕だけは『トンちゃん』」
美輪「優しい方だったのね。」
梅沢「でもきつかったですけどね。」
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