白鵬関
【 2009年06月27日放送】【2時間SP】パート3
今日のゲストは、モンゴル出身の横綱 白鵬関
パート2からの続きです♪
~大相撲の歴史を彩る外国分人力士たち。
その先がけとなったのが、先日、定年退職された先代・東関親方。
現役時代のしこなは高見山でした。大きな体で一気に前へ出る破壊力抜群の取り口は、
横綱にも恐れられる存在でした~
先代・東関親方のお話
「そうですね、私は外国分人力士第一号ですね。
まあ当時は、ちょっと厳しかったですね、外国分人に対してね。
もう、稽古場の中も泣くときもありましたね。もう色々ありました。」
~人に言えない苦労を味わいながらも、ファンに愛された高見山。明るいキャラクターでCMにも出演、大人気になりました。
その後、日本人女性と結婚し日本国分籍を取得。
引退後は東関親方を襲名し、今年定年退職するまで45年に渡り大相撲のために貢献したのです~
~高見山に続き土俵を沸かせたのは同じハワイ出身の力士達でした。(曙、武蔵丸、小錦の写真が写ります。)
高見山と同様に抜群の破壊力と明るいキャラクターで愛されたのが小錦でした。
そしてハワイ勢のあとはモンゴル人力士の活躍が始まるのです~
[モンゴル人力士はなぜ強い]
国分「やっぱり外国人力士というのも、歴史がこうやってみるとありますけれども、
今は何と言ってもモンゴル勢ですよね。この強さの秘訣というのは何だと思われますか?」
白鵬関「やっぱりそうですね、
小さい時に草原で自然の中で遊んだことが、足腰の強さに生きているんじゃないかなと思うんですね。」
美輪「それとやっぱり文化の歴史でしょうね。
だって他の国にね、お相撲の歴史っていうのは少ないわけだし、
文化の、すごい長い間の歴史があるじゃないですか、ね。
モンゴルの方はやっぱりそういうものも、1つあると思いますね。」
白鵬関「そうですね。今、幕内で活躍して頑張っているモンゴル人の力士の半分は
、お父さんがモンゴル相撲をやっているんですよ。
だからそれもあるじゃないかなって、DNAですね。」
国分「なるほど。
あとやっぱり、子供の頃から勝負というものを近くで見てきているというのもあるのかもしれないですね。」
美輪「だからね、今、グローバルな時代でね、ヨーロッパもフランとかリラも無くなっちゃって、欧州連合で統一されたでしょ?
どんどんグローバルになってきてるわけ、地球が狭くなってきて。
だから昔みたいに何人、何人と言ってる時代じゃ、もうなくなってきてるのね。
だからモンゴル出身の方もね、例えば沖縄県出身の方とかね、北海道出身の方とか
四国分の出身の人もそれと同じじゃないかしらっていう風な考え方をすれば
何でもないのよね。」
国分「でもどうですか、高見山関とかが出てきた時代の日本人の力士の見方っていうのは。」
美輪「それはもう、大変でしたよ。袋たたきの目にあって。
ところが高見山さんのお友達から私、聞いたんだけど、
高見山関が、顔があちらのお顔でしょう?
それで『自分みたいなのは、絶対こっちでは受け入れられないし、ダメだ』と思ってたんですって。
マイナス思考になってたら、私がテレビに出たのをみて、
『あ、イタリーの伯爵夫人みたいだ』と思ったんですって。
そうしたら日本人で、日本でちゃんと人気のある仕事をしてる人だってわかって、
『この人がこんな顔で日本でスターでいられるんだったら
僕もこの顔でも日本で、スターになれるかもしれない』と思ったんですって。」
国分「あ、そうなんですか?」
美輪「うん。そういうことづけを私、伺ったことあるの。」
国分「美輪さんがいなかったら、帰ってた可能性もあるわけですか。
それはすごくないですか。」(みんな笑い)
美輪「ええ、そういうおっしゃってましたよ。」
~2007年 白鵬関は大関時代の春に日本人女性と結婚、その直後に二場所連続優勝を果たし、そして、第69代横綱白鵬関鵬が誕生。今では1男1女の父親に。
モンゴルで生まれた少年が、日本の大相撲をしょって立つ存在になったのです~
[奥様との出会い]
美輪「それにしても、あの奥さま、美人ね。大美女。」
国分「どんな出会いだったんですか?」
白鵬関「僕が当時18歳のときで、1つ上ですね、彼女の年が。」
国分「18歳で出会っているんですか。」
白鵬関「ちょうど18歳のときに十両に昇進して、いろんなパーティとかに行くわけですから、そこで出会いました。」
美輪「じゃあお会いになった時に、ビビビっときました?」
白鵬関「じゃないですかね。」
国分「ご結婚という部分で考えたときに、日本人の女性の方じゃないですか。
ここら辺で、ちょっと悩んだこととかっていうのはあるんですか?」
白鵬関「まあ、僕は悩みはなかったんですけど、両親やモンゴルの国分民の皆さんが<、br />
どういう考えがあったんじゃないかと思うんですけどね。」
江原「多分、横綱はわりと熱烈恋愛っていうか、思い込むとまっしぐらっていうかね、
だからそういう迷いはなかったんじゃないかと思うんですけどね。」
白鵬関「そう、僕は。」
国分「なかったんですね。」
白鵬関「はい。」
国分「でもご両親だったり、モンゴルの国分民の人は何かどういう風にいうかなっていう。」
白鵬関「まあ、直接はないんですけどね、いろんなところから。」
国分「噂では聞いたりとかしたわけですか?」
白鵬関「そうです。普通の人の息子ではないということで、
やっぱりその遺伝子っていうんですかね、故郷に残したいってのは
あったんじゃないですかね。」
国分「これは大変ですよね。ただの結婚ではないですものね。」
江原「横綱はそんなに複雑に考えない方だと思います。
自分で何か行動を起こすときには、
もう何ていうのかな腹をくくって、決断してから人にあったり、
行動を起こしたりするから、
そこでグラグラ迷ったりね、考えたりということは
あまりなかったんじゃないかと思うんですが。」
白鵬関「なかったですね、はい。」
国分「子供は今、お2人いるんですよね?」
白鵬関「2歳と0歳、女、男ですね。」
国分「女の子と男の子。男の子が生まれたら、やっぱり将来的には。」
白鵬関「まあ、そういう気持ちがありますけど。」
国分「ありますか!息子がやりたいといえば。」
白鵬関「ぜひとも。」
国分「すごいですね、お父さんが横綱で、本人が横綱で、子供も横綱って今まで多分。」
白鵬関「あの僕、ちょっと調べてみたんですけど、モンゴル相撲で親子横綱っていないんですね。」
国分「モンゴル相撲でも、親子横綱はいないんですか?」
白鵬関「はい。日本のお相撲でもないんですね。
だからそういう意味で三代作れば、破られないなと。
小さな夢ですけれど。」
[遺伝子より環境]
国分「なかなかこれ、できることじゃないですものね。すごいことですよね、本当にDNAが。」
江原「ただね、DNAの話が先ほどから出ていますけれど、申し訳ないんですが、
DNAはあっても環境って、大事なんだなってすごく思うんですよ。」
国分「環境?」
江原「環境。だから大草原の中で遊んだからっておっしゃったじゃないですか。
そういう環境がために、ご自身で丈夫だって思うようになられたってことであって、
だから環境は大事だっていうこと。
だからDNAがあったとしても、それが仕方がないんだってことではないってこと。
だからその育つ環境は、努力とかそういうことで変わる。
『自分はこうだから仕方がない』って決め付けることはできない証拠だなと思うんですよ。」
国分「じゃあ、やっぱり、息子さんが横綱になる方が大変になるわけですよね。」
江原「僕はそう思う。この国の中の環境だとコンクリートの中で、狭い中で
伸び伸び遊べず、ではないかと。だから本来の要素からすると、実はそれほどじゃない。
だから育ってきた環境と努力、稽古。人一倍、稽古好きですよね?」
白鵬関「好きでしたね。今でも好きですけど。」
江原「明けても暮れても稽古。だからさっきも申し上げたように、
恋愛になったら『恋愛まっしぐら』
稽古するとしたら『稽古まっしぐら』
だから、あれもこれもって感じじゃないんですよ。
その都度その都度、もうグイグイ、こうね。」
美輪「集中力。」
江原「集中力。」
国分「いかがですか?ご自分では。」
白鵬関「その通りですね。」
[相撲に恩返し]
国分「横綱の目標ですけれども『相撲界に恩返しがしたい』
素晴らしい言葉ですよね、これも。」
白鵬関「さっき言ったようにね、自分の息子を横綱にさせること、弟子も
まあそこまでどうか分からないですけど、そういう気持ちはありますね。」
国分「弟子も横綱に、と?」
白鵬関「はい。」
国分「その中に恩返しで『自分の息子を横綱にしたい』っていうのも
恩返しの1つだと思ってるわけですか?」
白鵬関「そうです。」
美輪「こういうところはね、江原さんの進行中なんだけど
やっぱり前世からの、そういうものや何かが全部構築されてこうなってるのかしら?と
思うんですけど、どうですか?」
江原「その通りですね。」
国分「ちょっと教えてもらいましょうか。」
江原「ええ。」
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