はるな愛

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【 2009年3月14日放送】【2時間SP】パート2

今日のゲストは、エアあやや芸(松浦亜弥さんのものまね)で人気のニューハーフタレント、はるな愛さん。

パート1からの続きです♪

素晴らしき、この人生

~高校を中退してニューハーフとなったはるなさん。アイドルを目指し、
1998年に上京芸能界の道に進みますが、
売れない時代も長く、性別を隠してレースクイーンやイベントの司会をして暮らしていたこともありました~

「レースクイーン時代。」
国分「え?レースクイーンのバイトですか?」
はるな「バイトをやってたんです。東京に来てから本当、お仕事がなくて<、br /> スカウトで来たんですけれども、どうしよう?と思った時に、
年齢をサバ読んで、4歳、プロフィールを送ったら、たまたま合格しちゃって。」

国分「それはもう、あれですか、あの。」
はるな「女の子として。」
国分「へえ~。」
美輪「胸や何かは?」
はるな「胸はもう、ちゃんと、体は女の子に全部改造して。」
美輪「改造後だったのね。」
はるな「改造後でした。」
美輪「じゃあ、楽だったわね、比較的。」

はるな「そうですね。ただ、でも声がやっぱり人と違う、何か雰囲気だったので
喉をグッと絞めて高い声を出していたので、バレたらいけないと思ってかわいく、
みんなよりも1人で、ぽつんとかしてましたね。ちょこんと座って。」

国分「結局、バレなかったんですか?」
はるな「1度だけ、危ない時があったんですけど、
ドラックレース(直線のコースでスピードを競う自動車レース)ってご存知ですか?
あのジェットエンジンがボーッと出るレース。
丸焦げになっちゃうんです、 そのエンジンを浴びちゃうと。
でも、ギリギリまで車のところでポーズを取って、
ピ、ピ、ビーン!っていう時に、もう逃げておかないと駄目なんですね。」

国分「それはギリギリまでいるんですか?」
はるな「ギリギリまで、一発目のビーンがつくまでは、笑顔で ポーズを取っているんですけれども、
ビーンってなった瞬間に思いっ切り逃げないといけないので、遠いので、
その時に歩き方が思いっ切り男走りになっちゃったんですよ。
私も、そこは命がかかっているので。
その時に初めて何か男みたいだけど何なの!』みたいになって、
ちょっと問題になって、バレちゃったんです。」

国分「あ、バレたんですか?」
はるな「はい、ドラックレースで。」
国分「その走り方で。必死過ぎたんですね。」
はるな「走り方とちょっと『うぉー!』みたいな、低めの声が出て、
それでちょっとバレちゃいましたけどね。」

国分「バレた後はどうなったんですか?」
はるな「それでちょっと、お仕事、なくなりましたけどね、それが最後で。」
国分「そうですか。その、レースクイーンって、やっぱりモテると思うんですよ。」
はるな「モテましたねえ。」
国分「モテましたか。」

はるな「一番ちょっと勲章に思っていることが、
トップレーサーから声をかけてもらったことがあるんです。『お酒飲みませんか』と。」
美輪「『セリナ』とか何とかそっちのほうの名前の人?」
はるな「あっ、えっと×××(名前はいったようですが、音声は伏せられていました。)。
ご存知ですか?」
国分「はい、はい。有名ですよ。ものすごい有名な。」
はるな「ピーいれてください。」

国分「それで、どうしたんですか?」
はるな「いや、でも、あまり自分に自信がなかったので、
結構そうやって声かけてもらってもデートに行けなかったりとかっていう。はい。」
国分「ゴクミ(後藤久美子さん)さんみたいになった可能性もあったかもしれない。」
はるな「ね 。」
国分「惜しいな。」

美輪「それは夢を壊したくないからでしょう?
せまられたときに、男だっていうと向こうが がっかりするといけない。
そういう気持ちがおありだったでしょう?」
はるな「すごい、美輪さん。(手をたたいて)わかってくださる。ありがとうございます。」
美輪「ジャの道は蛇よ。」

~野球少年に恋をした少年時代。ひどいいじめにあった中学時代。
ニューハーフとなって自分の生きる道を見つけたものの苦労の連続だった芸能生活。
今、ようやく努力が実ったはるなさんに今夜伝えられるメッセージとは~

「スピリチュアルメッセージ。」
「幼い頃から孤独。」
江原「わたしは、お会いしてね、お話したかったことっていうのは、
いじめにあったっていうことあるじゃないですか。
それより以前からもず~っと見ているとね、お小さい時から孤独の中にあるの。
それでいて、おばあちゃんが一番の理解者で、おばあちゃんが親でもあり、友達でもあり、
なんか全部、おばあちゃんだけは、無償の愛で『いいんだよ』と受け入れてくれる。
だけれども、それ以外のところではもう、全部悩んで、
さっきのスピリチュアルチェックで『追われて殺される』とかっていう夢あるでしょ。
はるなさんの場合は要するに、思いグセの夢といって、
自分自身の様々な経験からくる強迫観念というか、そういったもの。

どうしてかというと小さいときから常にどこかで追い詰められている感じがあるわけ。
で、それは物心ついたときに自分の性別的な部分もあると思うし、これはそれだけじゃない、
家族の調和とか、そういったことでも『自分でどうしたらいいんだろう』って
いつも親の、大人の顔色見ながらドキドキしながら、
『今、この場では自分はどういう立ち位置でいたらいいんだろうか?』、
自分の本心よりも『今、こう言ったほうが気が利くんだろう』とか。
なんかずっ~と大人なの。
野球1つでも自分のためにやってないよね。
だから。ここで演じることがみんなにとって喜んでくれることだ。」
はるな「すごい。」

国分「どうですか。」
はるな「まさに。」
美輪「まいった。」
はるな「言うよね~。本当に、でもね。あの小さいときから大人の顔色をやっぱりみてたし。」
美輪「あなたは、小さいときから江原さんがおっしゃったように、孤独な大人だったのよ。」

はるな「『孤独じゃない。』
孤独なのはわかっているんですけど、
『孤独じゃない』と思ってがんばっていたんです。すごいホント、今いわれたまんま、 そのまんまです。小さい時は。」
江原「だからね、子供時分がなかったはずなんですよ。ある意味で。
だから逆に、今すごいかわいい格好してやってるでしょ。
なんか子供時分をとりもどしている部分もあるんですよ。無邪気だった自分を。」

美輪「少女の頃のね。」
はるな「そうなんです。子どもっぽい服をいつもスタイリストさんにお願いして、
幼稚園とか小学校の時に女の子が着ていたものを着たいと思っているんです。」
江原「すっぽりぬけているからね、そこが。」
国分「へえ~。」

江原「だから、そういった意味では子供時代がない人なんです。」
はるな「どうしてなんですか。」
江原「だから、許されない環境だったんです。」
美輪「家庭環境がそうだったから。
おばあちゃんだけが、たった1人の味方で、
で、おばあちゃんは今でもついて回っていらしているのね、付き人みたいに。」
はるな「えっ、マジで?」
江原「そう。だっておばあちゃんが全部、コーディネイトしてくれて、
はるな「ええ~!」

江原「それでいて、今ね、『ず~っとこの世界の中で生きていきたい、生きていきたい。
どんなに貧しい思い、もう食べられない、どうしようって言いながらも、
その中で生きていきたい、生きていきたいって、
そんなにお前は芸能界で生きていきたいのかい?』っていって、
事務所まで変えさせてくれたの。
そうしたらば、パ~ッとあなたに道がひらけてきたの。

それまでは『やっぱり辛抱しなさい。今のあなたに時間が必要なんだよ。』と
『それより前に咲いちゃったら、駄目なんだよ。』
ということで、あの苦労も実はおばあちゃん自身は分かっていての苦労で。
ね、で、小さい時からあなたが女の子だったというのは、
おばあちゃんはわかっているんだから。」
はるな「(手で口を覆いながら)ええ~!」

江原「わかっている、わかっていますよ。そんな当たり前のことなの。
『この子は女の子なんだな』っていう風に思っているの。
そういうあなたが『何があっても、この夢の世界で生きていきたい。
これをやれたらば死んでもいい』
っていつもあなたはお祈りしてるの。そうでしょ?
それでいて 自分は芸能世界の中で、本当に夢を皆さんに分けて、自分も夢を表現して、
それさえ出来れば本望で死んでいいって、そこまでいうからおばあちゃんは
『じゃあ、もうちょっと辛抱なさい』って。

『もうちょっと大丈夫?我慢できる?本当にこの試練を乗り越えられる?』
とことん貧乏までやって、それでいて、でも何とか自分で食べる道をそう、芸能だけじゃない、
自分自身で地道に食べていけるようにお店も考え、
『これで準備できたな、もうこの子の精神力は大丈夫だな』。
要するに 『芸能の中に入っても自分自身を見失ったり、
傲慢な気持ちになったりしないですむな』っていうところに来て、
パッと道を変えてくれたはずなの。大どんでん返しがあったはずなの。」
はるな「はい。」
江原「でしょ?で、それからあなたはパーッと光が当たって今があるはずなんですよ。」

~ 両親と折り合いの悪かったはるなさん。一番の味方だったのがおばあちゃんでした。亡くなった後もはるなさんが苦労する姿をずっと見守ってくれたおばあちゃん。今夜おばあちゃんから大切なメッセージがありました~

[祖母のメッセージ]
江原「実は今日、いらっしゃったのには意味があるの。
おばあちゃんはね『ここまで来てあなたは、ここから先、全く見えなくなっちゃってる』
でね、守りに入っちゃってね『あの時のひたむきな気持ちから、
何となく計算、計画で店じまいまで考え始めてる』。」
はるな「私がですか?」
江原「うん。色々な『どういう風に終わっていくか』。そういうことまでね。」
はるな「え?店じまいって自分の?」
江原「要するに、自分の人生の店じまいね
はるな「はい。」

江原「あなたの中で今、お金の計算とか、そういったことがすごくあって、
だから守りにすごく入っていて。その気持ちは分かる、苦労もしてるから。
それがいけないわけでもない。いけないわけでもないけれども、
ちょっといったん、整理しましょうと。気持ちをね。

自分のことって、みんな誰もが、一番自分が見えないものですよ。ね?そんなもの。
だって私なんかだって、人にはアドバイスするけれど、自分のこと、見えなくなりますよ。
主観っていうのがすごく入っちゃうしね。
そこで美輪さんもおっしゃったけども、実は、
『中学の時、いじめにあって』とか、自分のセクシャリティのこととか、
色々あったけれどもそうじゃない、その前からであって、
はるなさんはすごく孤独でね『孤独でない』って思いたくないっていうところで<、br /> 逃げているだけで、『孤独と思え』ということじゃなくて、
孤独だったことを受け入れて、そこから変えていかなきゃいけないの、また。」
はるな「今?」
江原「うん。」
はるな「はい。」

[“愛されたい”が強すぎる]
江原「でないと、あなたは『愛されたい、愛されたい』が今も、すごくあるの。」
はるな「正直、あります。」
江原「それでね『愛されたい』で、今まで失敗してきてるの。」
はるな「はい。」

江原「でいて、変なお世話、おせっかいやいろんなことをして、逆にそれがあだになって あなた自身が悪く言われたり
『その人のためにやってあげたと思ってたのにそれが何で?』って いうことがいっぱい続いてきたと思いますよ。」
はるな「はい。本当にそうです。」

江原「それはどうしてかと言うとね、自分のためにやったから。
相手のためにやってたつもりだったの。
だけど本当は『いい人ね』とか言われたかったり、
ね?『それはやっぱり、愛ちゃんのおかげね』って言われたかったり
でも、それが言われたいっていうのが悪い、いやらしい心って言ってるんじゃないの。
本当に相手のことを思うんだったら、必要だと思う人にはやるけど、そうでない人にはやらない。
だけど、みんなに対して、まあ悪く言うと八方美人みたいになっちゃう。」
はるな「はい。」

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