はるな愛

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【 2009年3月14日放送】【2時間SP】パート3

今日のゲストは、エアあやや芸(松浦亜弥さんのものまね)で人気のニューハーフタレント、はるな愛さん。

パート2からの続きです♪

怒りオヤジ 愛の説教BOOK

[家族の幸せを願って]
江原「だってあなたはもう、家庭の中でとにかく
お父さん、お母さんのこととかでも、いつも顔色をうかがっていて、
『どうすれば、ここは仲良くできるんだろうか?どうすれば上手くいくんだろうか?』ね。
それでいて『いつも追われて殺される夢』っていうのは、
何かいつもそういう強迫観念の中にあって、
『怖い、怖い。いつも優しくいて、優しくいて』って思うから、
いつも笑顔を振りまいて笑わせて、って。そうしないと怖いから。」

国分「どうですか?」
はるな「もう、本当に小さい時に思っていた私の気持ちですね。
ホント、両親、よく夫婦喧嘩してたので、とにかくそういう争い事とかがもう嫌で、
あと豊かじゃなかったので、生活も。だから私がしっかりとしないと、と思ったり。」

江原「だからね、道化になっていたのね、自分が。
道化師みたいに、道化になっていて みんなを笑わせていて。
でね、豊かじゃない、なんて、どうでもいいの。
豊かじゃなくたって、心が豊かだったら、みんな楽しいんだもん。
そうじゃなくて『もめてるのが豊かじゃないからだ』って思ってるから、そういう風になっちゃう。
私が何とかしなくちゃ。ね?そうじゃない。
豊かじゃなくたって、みんなで気持ちを合わせていれば前に向かっていくんだもん、
ポジティブに。
だけども、そうじゃなくて『自分のせいだ』と思っている。
心の方が女の子だということもあって、そこのせいにまたしてきちゃって、
『自分がこうだから、何かみんながまた、不調和になっちゃうんだな』
『こんな私はいない方が良かったんだ、生まれて来ない方が良かった、迷惑者なんだ』
そういうのが『死にたい、死にたい』っていっとき、すごくそっちへ追い詰めていって、
『死んじゃえば楽になれるんだけどな』
『どうせ私はいなくなっちゃった方がいいし…』とかっていうような。
でも、それをつないでこれたのは、おばあちゃんから愛情をしっかり込められているからですよね。」

[祖母の思い出]
国分「はるなさんにとって、おばあちゃんっていうのは、どんな存在だったんですか?」
はるな「え~、もう小さい時から、家が近くて、おばあちゃんの。
夜ご飯を一緒に食べたりとか、何かあったらおばあちゃんと一緒に旅行に行ったり
毎日バスに乗って、ぐるっと周りにい行ったりとか、すごくかわいがってもらいました。」
国分「そのおばあちゃんには、『心は女の子なんだよ』っていうことは言ったんですか?」

はるな「言えなかったですね。
おばあちゃん、ちょうど私が『ニューハーフで生きていく』
ってことを決めて働き出したぐらいに おばあちゃんが倒れちゃって、
脳の病気だったんですけれども、
お見舞いに行ったら私の顔を見て、思いっ切り泣き崩れるんですけれども、
3分ぐらいで、また天井を向いてポカンとするんです。
それをずっと繰り返すので、
『おばあちゃん、私のこと、多分何も分かっていないんだろうな』、と思いながら、
ポカーンと天井を向いている時に、
『おばあちゃん、ごめんね。私、こういう生き方してるけれど幸せだからね』って
よく言ってました。」

江原「おばあちゃんがわからないはずないのね。
だから、わからないと思い込んでいるのが不思議なぐらいで、
おばあちゃん、後ろにいるんですよ。
『欲しがるものが違った』、って言ってるの。
おもちゃでもなんでも『こういったものが欲しい』っていうのも、
ぬり絵みたいな絵とかそういうのでいつも絵を描いて、何かやるとかね。
『これが欲しい』っていう物が違うから、もう最初からわかっているんですよ。」

はるな「おばあちゃんにいっぱい、着せ替え人形とか、ぬり絵買ってもらいました。」
江原「でしょ?だからそうやって、男の子よりも女の子の欲しがるおもちゃでしょ?」
はるな「はい。全部そうです。」
美輪「だから、おばあちゃんにとっては、もう初めから『女の子だ』ということだから、
『女の子が欲しがる物は当たり前で、この子は女の子なんだから』
という風にもう不思議でも何でもありゃしないのよね。」

江原「おばあちゃんから言わせたら『どっちでもいいの。あなたなんだから』
かわいいのは孫でしょう?男の子だからとか、女の子だからとか、ね。
どうだからって選んで好きになるってないでしょう?孫なんだから。どっちでもいいの。」
美輪「そんなのは全然、歯牙にもかけていないの。」
はるな「あ、本当ですか。」

美輪「うん。ただね、いい?」
江原「どうぞ。」

[両親との葛藤]
美輪「あなたの場合、強烈なファザコンであってね、マザコンでもあるのね。
うん、だからね、お父さんのことを、恐れて嫌って憎んでる、それと同じ分量で、 愛してるし恋してるのね。
それでお母さんのことも、愛してるし大好きだけども、
その代わり憎んで、恐れて、怖がってもいるのよ。」
江原「ズバリでしょう。」
はるな「はあ。」
美輪「その両方が、愛憎の振幅がはっきりあって、両方持っているのね。」

[父の本心]
国分「差し支えなければ、今のご両親との関係というのは。」
はるな「あの、うちはもう離婚してまして、それぞれに家庭があるんですけれども、
よくお母さんとも毎日電話しているし、お父さんともお酒を飲んだりとか 電話をしたりしてますけれども
あの、お父さんはつい最近、テレビの企画で2人で旅行に行ったんですね。
その時に、初めてお父さんとお酒を飲んだ時に、ぽろっとお父さんが、
『こうやって息子と酒 飲みたかった』(はるなさんが涙ぐんて)すみません
って言ったんです。
それを聞いた時に、何か父のことを腹立たしく思っていた気持ちとか全部何か忘れちゃうぐらい。」

美輪「ス~ッと溶けていったのね。そうそう、だから、あなたの中では
それをず~っと待っていたのね、解決しようと思って。
で、お父さんは遊び人でいらっしゃるようだからね、賭け事もそうだし、
いろんな遊びが大好きな方のようなのね。」
はるな「はい。」

美輪「だから訳知りでね、それだけ月謝を払っているから、いろんなことが大人になっているのよ。
だからあなたが今更そうなっても『おう、かわいいねえちゃんじゃねえか』みたいなことで、話が分かるように成長なさったのよ、お父さん。」

はるな「本当、いま言われて、そう思いましたけれども、
でもそういう部分が、私が父の嫌なところだったんですけれども。
でも、初めて、16歳の時に、父にニューハーフっていうか、
『女の子で生きていきたい』っていうことを告白したら
すごい怒られると思ったんです、はじめ。
でも30秒位うつむいて『よし、わかった』ってすぐ返事してくれて、
『男やったら、お前とことんやれよ。その代わり、人生は後悔したらあかんぞ』って 言ってくれたので、
私の予想もしない返事が返ってきたので。」
美輪「いいお父さんじゃない。」
はるな「すごい本当にありがたかったし。」

美輪「だからそれは、江原さんがさっき、おばあちゃんが男でも女でもね、同じ。
孫は孫なのよ。それと同じように、息子であろうと娘であろうと、わが子はわが子なのよ。」
はるな「そうなんだ。」
美輪「そういうお父さんは、お好きでしょう、あなた。」
はるな「大好きです、はい。」
美輪「ね?」

国分「そういった会話をしたのが、ここ最近だったんですか?」
はるな「そうです、父の本音を聞けたのが最近でしたし、
父も何か自分のしてきたことに『ごめんな』ってひと言、言ってくれたんですよ。」

江原「それで救われましたよね。ただね、お父さんがね、いま美輪さんがおっしゃったように『成長なさったのね』と。
それでお父さんがね『ごめんな』と言ってくれた。
そこで終わっちゃ駄目なの。
今、変わらなきゃいけないっていうのはどういうことかっていうとね、
もう、『親離れ、子離れ』もういい加減、親をね
さっき美輪さんがファザコン、マザコンって言ったけど、引きずるのをおよしなさいっていうこと。
それが実は一番、お会いして言いたいな、と思っていたことはそこなのね。」

はるな「引きずっているんですか、私が?」
江原「うん。だってね、親子、確かに生まれた順としては
生んでくれたりとか育ててくれて、ありがとう。だけれども、人間同士なんですよ。
いいところもあれば悪いところもある。ね?『親だから』とか、そう関係ない。

1人の男性、1人の女性とかね、そういう意味で人間なんだから、
人間をしっかり美輪さんがおっしゃったように分析して、妙に親を神格化させようとかね、 美化したり、関係ない。
等身大で見ること。ね?でないといつまでも、どこかで
『親から愛されたい自分』で一生懸命、道化をいつまでも繰り返さなきゃいけなくなっちゃう。
ね?いい加減、自立しよう。」
はるな「私が?」
江原「そう。」
はるな「はぁ~。」

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