小島よしお

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【 2008年07月12日放送】【128回】パート2

今日のゲストは、「そんなの関係ねえ。」で大ブレイクした芸人、小島よしおさん。

パート1からの続きです♪

~早稲田大学ではコントグループを結成。
解散後も一人で活動し始めた小島さんは 「そんなの関係ねえ。」のギャグが大ブレイク。
2007年のゴールデン・アロー賞、流行語大賞などを受賞されました~

~けれども、お母さんは小島さんを次のような言葉でいさめていらっしゃるそうです。
『もう裸はやめて、何か新しいギャグを考えないと。
せっかく早稲田を出たのに、あれではね 服を着てもテレビに出られるように、
がんばって欲しいです』~

[“そんなの関係ねえ。”のギャグが大ブレイク]
国分「一番忙しかった時期のデータを言いますと、去年11月の仕事の量が テレビ出演、 なんと45本。掛け持ちもあるってことですよね。
営業などのイベントが8本。そのほか雑誌取材、雑誌の連載。
休みは当然なしで、睡眠時間は毎日4時間程度という。」
小島「わあ、良かったなあ、あの頃は。」
国分「45本ですよ!11月だけで。覚えていますか、この時期の忙しさとか。」
小島「いや、もう訳がわからず仕事をしていたと思いますね。」
国分「来る喜びは、もういっぱいあるわけですよね。」
小島「それはもちろんあります。でもその喜びよりも、目の前の1本1本の仕事で 結果を出していかないといけない、っていうプレッシャーがありましたよね。」

国分「結構テンションの高い芸じゃないですか。
そのモチベーションを保つのも大変だったんじゃないですか?」
小島「途中から何が関係ねぇのか、よくわからなくなってました。」
国分「ですよね、だけどお母さんも新しいネタを考えた方が、 っていうことを 言ってましたし、どうでしょう?ここで新ネタ。」
小島「ここで?はい。
ピィ~ア~ピィ~アピィ~ア~ (太一くんの膝に触れて)国分ピィ~ア~、国分ピィ~ア~
(美輪さんの髪に触れて)パツキンピィ~ア~、パツキンピィ~ア~。」
国分「大爆笑です。」
小島「こんなに笑ってくれると思わなかった。」
国分「美輪さん、大爆笑です。美輪さん、“パツキン”って言われたんですよ、今。」
美輪「いいじゃない。こちらは何なの江原さんは?」
小島「(江原さんに近づいて)江原さんチョイメタボピィ~ア~。」
江原「チョイじゃないですよいっぱい。」
美輪「いっぱいメタボだって。」
国分「小島君、すごいよ。こんなこと言えるんだね、お2人に。」
美輪「いや、こういう伸び伸びとしたくったくのないところがいいの。
邪気がなくてね、今の若い人も、年配の人もそうだけれど、何か怒ることを探そう、
文句言うことを探そう、攻撃することを探そう、
いつもその思いでずっと、みんなが生きてるのよ。
ちょっと発想の転換、変えて、そんな不平不満を考えないで満足すること。
歩けるでしょう、歌えるでしょう、見れるでしょう、聞こえるでしょう?
こんな楽しいこと、ありがたいことないじゃないの。
満足すること、感謝すること、楽しいこと、 同じ立場でありながら、いくらでもあるの。
そっちを一切考えようとしないの、今。
何か不平不満、マイナス材料ばかり 自分が苦しむのにね、
みんなそっちの方ばかりエネルギーを費やすのよ。
だから結局、時代が要求したわけだからね、
こんなくったくのない 自分たちがそうなりたいから。」
小島「なるほど、僕は、みんなの希望の船だったわけですね。」
美輪「いえ、そこまでは言わないけど。」
国分「調子に乗っちゃいましたね。」
小島「調子に乗っちゃいました。」

美輪「ただ心配なのは洋服の着方が下手だなと思ったの。
着こなしが下手って言うんじゃないのよ。戦術が。
私がおたくのプロダクションだったら、そんなことさせない。
だって極端から極端でしょう?」
国分「海パンからスーツという。」
美輪「全部、着ちゃってはしょうがないのよ。」
小島「どうすればいいんですか?」
美輪「だから、少しずつ着ていくのよ。丸裸、海水パンツだけだったでしょう?
だから次に出てくる時にはね、靴下と靴だけとかね次はネックレスだけとか。」
小島「海パンにネックレスだけですか?より変態になってますよ、多分。」
美輪「次にホットパンツみたいなのをはいて、少しずつ長くしていけば。」
小島「布の面積をどんどん増やしてゆくと?なるほど。」
美輪「それで次にね。」
小島「美輪さん、手遅れですよ、スーツ着ちゃってますから。
何でこの間言ってくれないんですか?」
美輪「だから、明日からやればいいじゃない。」
国分「そうですよ。」
小島「明日からやったら、どんどん減っていく、みたいになってゆきません?」
国分「美輪さんが本当に真剣に考えてくれているのかどうか、っていう話ですよね。」
美輪「いえ、真剣に考えていたの。」
小島「本当ですか。」
国分「まさか美輪さんがこんなに笑ってくれるとは思わなかったですよね。」
小島「そうですね。」

~芸人としての大きな岐路に立っているという小島さんへのメッセージとは?~
江原「拝見していて『なるほどなー』って 私なりに感心していたしてたんですけれどね。
まずですね、ご本人のオーラの色からすると、全く表面と違うんですよ。
びっくりするのは、ブルーが強いんですよ、結構。
強いということはどちらかというと内向的。
自分の中では割とクヨクヨ考えたりとか繊細でセンシティブでというか、
ちょっといき過ぎるとウジウジし過ぎて。
そんな中から 『そんなの関係ねえ』が湧いてきたと思うんですよね。」
国分「どうですか?」
小島「いや、すごく気にする方ですね。
何か収録でダメだったことをいつまでもマネージャーに
『あれダメだったよな』『あの人怒ってるかな』ってずっと言ってます。」

江原「本当に実直というか、くそ真面目というところがあってね。
だから本当に突き詰めていっちゃうと、余計にドツボにはまっちゃっていっちゃうような ところもあって。
美輪さんもチラッとおっしゃっていたけれども、小島さんは良い部分も悪い部分も含めて、 世の中の鏡なんですね。
さっき美輪さんが良い部分で、“オッパッピー”の部分で、世の中が求めているとおっしゃった。
だけど『関係ねぇ』もそうですけれど、やはり世の中の状況を映し、鏡に
ご自身がなさっていて、私なんかの言葉でいうと世の中との 『波長を引き寄せている』というかね。
だからマイナスの面での『そんなの関係ねえ』もたくさんありましたよね?
隣のことでも、親のことでも『そんなの関係ねえ』っていう、
家族間とか、学校とかでも授業で『そんなの関係ねえ』って暴れちゃうとかね、
学級崩壊的になるとか。

私は見ていてちょっと辛かったのは、
何となく いじめの対象になっているみたいな気分になってしまう時が見えて 海水パンツだし、どうせ一発屋で終わるだろうとか、なじられたりね。
それもさっき実は美輪さんが言っている、本当にこの世の中ってすぐ人をなじったり たたいたりとかいうのが、大好きでしょう?
私はよく自分で『一億総評論家時代』って言ってるんですよ。
自分のことは全部、棚に上げちゃって、自分の中にだってあるのに。
昔は『人のふり見て我がふり直せ』という言葉が。
だけどそれが今はなくて、すごいでしょう、人に対してだけは。」
美輪「攻撃ね。」

江原「で、自分は?と言われると、そんなのはただ、乗りでしょう?
そういう部分でも、ちょっと辛い立場の部分もあるけれども、小島さんを見ていると 何か今の日本が全部映されて。
そういう風になじられることもそうだし 何か全部、日本を映しているんですよ。
だからどこかで、“世の中を自分に映す”そういう特技というか 才能を持っているというのかな。
そこで言えるのはね、今の美輪さんのパツキンもそうですけれど
小島さんって、ある意味で素晴らしく良いところがありましてね、
浮いているゆえに許されることがいっぱいあるんですよね。
辛らつなことを言っても大丈夫だという。
だから逆に風刺というか、いろんなこと。
社会のちょっと普通言いづらいことを、 どんどん語ったりすると、共感を得られますよね。」
美輪「正義の目から見たね、だから風刺というものの1つは、
自分の中に正義の方の根拠があって それをおもしろおかしく皮肉って、
警告を与えるというのが風刺でしょう?
あなたはとても理知的な人だから、理知的なものでそれを見つめて
それをお笑いにしてやるとどうでしょう?ということをおっしゃっているの。」
江原「そうなんです。だから社会、政治、そういったことを、逆にギャグでカバーしちゃう、
その音霊でカバーしちゃう、なんでしたっけ、さっきの。」
小島「ピィ~ピィ~ア…。」
江原「そういうのでカバーしちゃうと、流れちゃうんですよ。
どこかで笑えるという風にね。
ということと、これは夢物語と思っていただいていんだけれど、
『なるほどな』と私は思ったんだけど、後ろにインドの時代が見えたの。
いわゆる修行、土の中に頭入れてとかね、意味があるのかないのかよくわからないような。」
美輪「逆立ちしてたり、片足だけでずっと立ってたり。」
江原「何日間もずっと逆立ちするとか…。」
小島「意味がないことを?」
江原「意味がない。だから『小島さんて確かに、意味がない行動をとるな』っていうかね。」
国分「チェックの中でも、充実感を感じている時というのは、
『ベンチプレスで 筋肉を痛めつけているとき』って言っていたので、
やはりそういうことなんですか?」

江原「そうですね。そこで実は、小島さんにとっての本題なんだけれども
元はすごく繊細だし、神経質だし、ひとつのことをずっと貫いていくということに関しては、たけているんですよ。
集中力も強いから、だから急に受験といっても がんばってバッとできるというのは、
ものすごい集中力と、本当に全てを捨てて そこに賭けたと思うんですよね。
あと半面、そこに親孝行もあったと思うんです。」
小島「ああ、そうですね。」
江原「なにも広末さんが一番じゃないはずです。」
小島「バレたぁ。」
国分「と言いますと?」

小島「政治家を目指して。うちの父親は早稲田の政治経済学部を卒業したんですけれど、 結構、うちの母親は、それについて苦労したんです。
というのがあったんで 早稲田に入って、お母さんを楽させてあげようみたいなのも、 ちょっとあったんですよね。」
江原「お母さんは本当に、文句も言えずというか、言わずにきたんじゃないですか。
そこの部分でのやはり、小島さんの優しさ、葛藤。
けれども、どうしてその環境に生まれたか。
実は、スピリチュアルな視点からすると、
自分が望んで生まれてくるものなんです。その家を選んでね。
さっきも言ったように、インドの行者の時代がありましたでしょう?
常にマイペースで生きる人なんですよ。
だから、あえて今回、家族とか 自分だけで生きているわけではない、ということを、小さいときから見せつけられて 、
そういう環境に自分を修行の場としておいて生まれてきているんですよ。
だから、今みたいにいるのは、いかにも奔放に生きているように思われるかもしれないけれど、全然違っていて、
常に『家族への影響はないか』とか、いろんなことをものすごく心配したり考えたり、さっき『家族を持つ』とか、
おっしゃっていたでしょう?
それも修行なんですよね、勉強。
常にマイペースで生きる人だから、 そういう家族を選んでお母さんを見て、
マイペースじゃない、 『そんなの関係なくない』生き方をずっとしてるんです。
『そんなの関係ない』は社会を映しているだけで ご自身の暮らしは、 人生は『そんなの関係ありあり』できてますね。

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