木村彰吾
【 2007年02月28日放送】【89回】パート2
今日のゲストは、舞台を中心に活動している俳優の木村彰吾さん。
パート2からの続きです♪
[TOKIOがロンドンで…]
国分「僕らTOKIOも、1回だけ、ロンドンにロケで行ったんですけども。
その時に、その僕が泊まってるホテルに雷がドーン!と落ちたんですよ。
で、まあジリリって非常ベルが鳴ったりしていて。
僕は、丁度松岡といたんですけど。
『やばくねえか、これ?』って言ったら松岡が『大丈夫だ』って言うんですよ。
でパッと廊下開けてみたら、人が、慌てて、降りて行く姿が見えたんですよ。
美輪「うん。」
国分「で、『これ絶対、やばいよ!』って言って、松岡と行ったら。
もう俺は慌てて走って行ってんですよ。
そしたら松岡、ちゃんとパスポート持って、自分の荷物を持って行くわけですよ。
『おまえ、言えよ!』って言ったんですよ俺。
『おまえ、何それ。大丈夫だって言ってたわりにはパスポートまで持って、いつでも帰れる準備できてるじゃねえか。』って話して。
それで、皆バラバラで後、他のメンバーも1階のロビーに集まったんですけど。
長瀬がすごかったんですよ、長瀬はそういう事があっても気にしないので。
そしたらホテルのボーイさんからガンガンガン!(ドアををたたいて)『早く出ろ!』って言われて。
出て来たかっこうがパンツ一丁で、リモコンだけ持ってたんですよ。」
美輪「あはは。」
国分「『おまえ、何か着ろ』って言ったんですけども
鍵は中に入ってるし、もう開かないし、で。」
美輪「おなじロンドン行きでも随分、ロンドンでも違うわね。はっはっは。」
国分「違いますね、僕らは違う経験して来ましたから。」
[木村の自宅は…]
江原「でも木村さんて、やっぱり足大きいんですか?」
木村「あ、大っきいです。」
江原「ああ、それもですか。」
木村「イギリスの。」
江原「でも、だから靴、しまえないんですね。お家の中で。」
木村「えっ?いや僕、江原さん、家に上げた事ないです。」
国分「すぐ入って来るんですよ。得意なんですよ、人の家、入って来るのは。」
江原「靴好きなのかな、と思って。」
木村「大好きです。」
江原「だけど靴、入らないのかな?大きくて、なんて思って。」
国分「靴箱の中に入らないんですか?」
江原「ええ、もう玄関に。
木村「あふれかえってる、靴で。」
国分「それはもう、やめた方がいいですよ。」
江原「ていうか入らないから、しょうがないですよね。」
国分「なるほど。もう見られちゃいましたね、自分の部屋も。」
木村「びっくりしました。」
[スポーツからバイト生活へ]
国分「小さい頃ってどんな子どもだったんですか?」
木村「いやもう元気で、ほんと活発で。ずっと幼稚園の頃から水泳してまして。
で、小学校に入って少年野球ずっとやってて。
中学校行って、ずっとバスケット始めて。
でも高校からは、もう一切そういうスポーツはしなくなて。
その高校入学して1週間後に、すぐバイト始めました。」
国分「それ何でですか?」
木村「とりあえず自分で働いて。
まず、やっぱり汗水たらして給料もらう、やっぱ稼ぐって事体験してみたかったですし。そして家も厳しくて、もう、そういう事に一つ一つ早い事慣れて行こうって気もあったんですよね。」
国分「では、えっと、すぐ出たいって事ですか?」
木村「それはありました、正直。ええ。」
国分「その慣れとしてバイト始めて。早くお金を稼ぎたいと。」
江原「でも、やっぱり、そうやって働いたりとかね。
アルバイトでもしてるから、物を大切になさるんですね。」
木村「そうなんです。」
[モノを大切にする]
江原「というかね、お家の中見てても、きちんとコレクションなさってて。
だから、そっちの方のスペースが大変で。」
木村「ええ。」
江原「いう感じに見える。で、レコード、こういうジャケットみたいな、とか。
もういろいろな物をそろえてあって。
だけども 今そういった物をそろえるっていうのも大変だろうな、って。
意外と高いでしょう、そういうのって古い物とかでも。」
木村「はい。」
江原「でもきちんと大事にしてる。
やっぱり自分のお金で得た物っていうのはすごく大事にするもんですよね。誰でもね。」
木村「愛着がわきますし。」
国分「アナログレコードとかなんかも持ってたりするんですか?」
木村「もう、そういう古い物が大好きなんです。
やっぱり伝統とか、そういうクラシックとかって、そういう言葉が好きで。
嫌いな言葉ってトレンドとか流行って言葉が大っ嫌いなんです。」
国分「おお。」
江原「ええ。だから、物を大切にする姿勢とか、古い物って、
そういう良い物って時代を、やっぱり超越しますから。」
国分「大人ですね、ほんとにね。」
[美輪との出会い]
美輪「大人と言うより、不思議。彼が人の紹介でオーディションを受けに来たんですよ。」
国分「美輪さんの舞台ですか。」
美輪「そうそう。『毛皮のマリー』って、お芝居の時にね。」
〔2000年 美輪の舞台「毛皮のマリー。」のオーディションを受ける〕
美輪「お芝居に向いているかどうか、一人一人するじゃないですか。
彼の場合は、今の人が知らないこと、古い音楽、クラシック、ジャズ、タンゴ
何でもきいてるの。嘘だと思うから意地悪して
『じゃあ、タンゴは?』『カルロス・ガルデルが好きです』
『シャンソンは?』『リュシエンヌ・ドリールが好きです』」
(カルロス・ガルデル…アルゼンチンのタンゴ歌手)
(リュシエンヌ・ドリール…フランスのシャンソン歌手)
美輪「それで、ジャズなんかって言っても普通、今の人達って
皆ほんとハードロックだのヘビメタ。ヒップホップじゃないですか。
ちゃんとジョニー・ハートマンとかヘレン・メリル(共にアメリカのジャズ歌手)とか
そういう名前が出てくる。
『じゃあクラシックは?』と聞いたらエリック・サティだとかね。」
木村「エドワード・エルガーの『愛の挨拶』とか。」
(エリック・サティ・・フランスの作曲家 )
エドワード・エルガー・・・イギリスの作曲家・指揮者)
江原「イギリスが出てきちゃった。」
国分「何か話すごとに、必ずイギリスの話になっていきますから、かなり深いんですね
先ほど、言ってましたけども。家庭と言うか
両親が厳しかったっていうような話ありましたけども。」
木村「厳しかったですね。」
国分「どんな両親だったんですか?」
[厳しかった父]
木村「父が警察官で、警視で。それでもう、子どもの頃から厳しく教育されたんですよ。
いつでも正座で『俺の話は黙って聞け』みたいな人で、感じで。
やっぱり手も振り上げるような父だったんですけど。
そういう厳しい中で育って、
『もう1日でも早く、家から出たい』って、ほんと思った時期ありましたね。」
国分「なるほどね。そんなに厳しかったんですか?嫌になるぐらい。」
木村「厳しかったです、はい。」
国分「う~ん。いまはお父さんの関係とかはどうなんですか?」
木村「全然、連絡もしていないです。」
美輪「何で?」
木村「やっぱり昔のトラウマとか、今も残っていますし、口をきこうとは思わないです。
母とはたまには連絡するんですけど、父とは疎遠ですよね。」
[三つ子の魂百まで]
美輪「人間というのは結局、『三つ子の魂百まで』って言うでしょう?
生まれてから三つくらいまでの間に人格形成が決まるっていうけれど
(三つ子の魂百まで…幼少の性質は年をとっても変らない)
そのときにインプットされたものから一生逃れられないでいる人が多いのよね。
だからそれを自分が成長して進化していく上で、
どう処理して、どう上手く解決していくかということがこの人生の課題ですよね。」
国分「その、自分の子供の教育の仕方をどうしたらよいか迷っている親御さんも
いま多いと思うんですけれども。」
美輪「うん、だから、変なトラウマを植えつけないようにすること。
4、5歳までは両親が子供の前でお互いの悪口を言い合わないことね。
母親を馬鹿にすると、子供は『この女は馬鹿にしてもいいんだな』と思っちゃうの。
父親の悪口を言うと『この男はろくでもない男だ、悪口を言ってもいいんだ』と思うから
そうすると怒られても恨みになって、説得力がないの。
自分達のことだから関係ないと思って、子供の枕もとでケンカしたり悪口を言ったり
暴力をふるったりすると、
それが全部、子供の中にインプットされてしまうのよ。
そうすると、今度は子供が腕力、暴力をふるうようになるの。
家庭内暴力というのは、ちゃんとつながっていて、伝染していくものなの。」
国分「親を見て、子供は真似をするということですよね。」
江原「それはお腹にいるときもそうですよね。胎教というのはやはりあって
お腹にいるときも注意しないと、子供はちゃんと聞いている。」
国分「江原さんはひとりのお父さんとして、どうお子さんと接しているんですか?」
江原「自分自身ではね、厳しいつもりでいるんですけどね。
ただやっぱり、メリハリを、やっぱりなるべく付けるようにして、
“叱る時は叱る”よく僕も言ってるんですけど
“叱る”と“当たる”は違うんでね。当たるっていうのは感情ですから。」
国分「ああ、はい。」
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