木村彰吾

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【 2007年02月28日放送】【89回】パート3

今日のゲストは、舞台を中心に活動している俳優の木村彰吾さん。

パート2からの続きです♪

[子どもの叱り方]
江原「叱る事は大事。やっぱりルールとしてこれはしてはいけないとか、ケガをするとか、
お友達との付き合いとか、ご挨拶などの礼儀とか、
そういったことに関しては、厳しく言いますけれども。
それ以外は、まあテレビの前で、うちでは『親子トド』って言うんですけどね。」
国分「はい。」
美輪「ははは。」
江原「あのトドのように横たわって、こう。」
国分「親子トドやってるわけですか。」
江原「ええ、トドをね、するとか。そういう風にして、ちゃんとメリハリを付けて。」
国分「ああ、なるほど。」

江原「例えは悪いんですが、盲導犬と同じで、しつけることも大事だけれども、
最初は愛情いっぱい与えて、いつまでも追いすがらないで社会に送り出していく。
子育てはそういう役目のボランティアだと思うんです。
当たると叱るは違うし、親は自分自身の欲望を子供に押し付けないこと。
自分の代わりをさせようとするでしょう?」
美輪「親は子供じゃないんだから、感情のコントロールができないといけないのね。
子供同士が理性で感情をコントロールしなさい、というのは無理な話なの。
でも大人はできるんだから、子供と同じように怒ってカーッとなったところを 子供の前で見せたり、
その感情をぶつけたりすると、これは一生の恨みになるのね。
しかも愛情が希薄で、自分の方が可愛い、自分の感情の方が大事となると
子供に対する愛情よりも親である自分の方にバランスが傾いているわけでしょう?
そうなると悲劇ですよ。親殺し、子殺しが頻発しているのはそれですよ。

どんなに厳しくても、理性的に。感情で頭がカーッとなったのをいったん鎮めて
『これはこうでしょう?ああでしょう?』とひとつひとつさとす。それが叱るということ。
叱る条件は、その子に対して愛情がたっぷりとあること。
そうすると 『自分は愛されている』とわかっているから、親に何を言われたって
引っ叩かれたって、小突かれたって、『この人は自分を愛している、味方だから』
ということで、恨みにならないんですよ。『自分を教育してくれてるんだ』って
感謝になるの。
でも愛情が希薄で、子供より自分の思い、情念、感情的なものが大事で、
エゴイスティックな親がいくら何を言っても、全然、恨みにしかならない。」
国分「なるほど、うん。」

江原「だから前にも申し上げたりしてるけども。
日本の中には、親御さんが子供を叱るときにね、『宝物』と呼ぶところがあるんです。
『この宝物!』ってお尻を叩いたり、『宝物だから宝物らしく生きなさい』ということと
親も自分が言いながら『この子は宝なんだ』ということをちゃんと自覚する。
東北地方とかでもそうですね。」
国分「今も言われているんですか?」
江原「そうですよ。『この宝物!』って言う地域があってね、素晴らしい言霊なんですよね。」
国分「怒りながら自分でも『宝物だ』って事で怒ってるわけですしね。」
江原「で本人も、怒られてる側も。『俺、宝物なんだ』って。」
国分「なるほど。」
美輪「『ガラクタ!ガラクタ!』って引っ張って。引っ叩いてるんじゃ。」
江原「『お前なんかいらない』と言ってしまったりね。」
美輪「ガラクタ扱いですものね、それだったらね。」

国分「今の木村さんとお父さんの関係をどう思いますか?」
美輪「お父さん自身も、そういう育てられ方をしたのではないかと思うの。連鎖していくのよ。」
木村「祖父はもっと厳しくて、僕の父もひどい目に合っているんですよね。」

[厳しかった父]
江原「でもね、木村さんのお父さんは家族のことは一生懸命やったでしょう?
おじいさんはそれよりもっとひどくて、家族を省みなかった。
そういう意味ではお父さんは地獄で耐え忍んで生きてきて
『だから俺はこれだけ苦労して生きてきたんだから』という風に木村さんに。
お父さんには申し訳ないけれど、叱るように見えて甘えているんだと思う。
『俺はこんなに苦労したんだ、だからお前も』というのは、子供には関係ないでしょう?
でも、それこそ、何て言うのかな。みえる事だけで言うとね
でもそういう人たちはみんな反省しているんですよね。
おじいさんもそうだけれども、優しかったおばあさんですら
『そういう状況だったことを許してくれ』とおっしゃるんですよ。」
美輪「だから今ね、そのおっしゃった、そのおばあさん?」

[お祖母さんの愛]
美輪「不思議なのね。稽古に入ってからかしらね。
『とってもかわいがってくれたお父さんの方のおばあさんみたいな人が、あなたをここに連れて来たらしいんだけど。
『そういう人、心当たりない?』って言ったら、何とかおばちゃんって。」
木村「そうです。エツコおばさんっていって、その父の母なんです。
とっても優しいおばあさんで、
常に『人には優しくしてあげなさい。自分がされて嫌なことは、決して人にしてはいけない』
本当に優しさにあふれたおばあさんで、父はとても厳しかったんですけれど、
唯一助けられたというか、かわいがって頂いたというか、今でも守って横にいてくれる気がして。」

江原「前世を通しても、マリア様のご縁が美輪さんともあるけれども
直接的に手を引いてくれたのはおばあさまですよ。
『そうしなかったら、この子はダメになるから美輪さんのところに連れてきた。
父親のこともあって、あの何て言うんでしょう。
ここで頑張って意地を貫かないと、ここで負けちゃいけないよ』っていう
生きていらしたときもそういう方だったんです。
誰にでも困った人には『こっちにおいで』と導きをしてくれる。
でもそれ以上の厚かましいことはしない人なんですよ。
木村「そうです。」

江原「おばあさまもね、二つのことをおっしゃっているんです。
一つ目は『お父さんのことで辛いこともあったけれども、
木村さん自身も人一倍感受性が豊かで、一つ一つのことを ものすごいインパクトでとらえてしまう。
お父さんにもあまり自覚がなかった部分も結構ある』と。

もう一つは『短気はもう止めなさい』と。繊細ゆえに短気になるのかもしれないけれど お祖母さんはこの2つだけは変えて欲しいと言ってらっしゃるんです。」
木村「はい、その通りです。」

[お稲荷さんの守り]
国分「今、2人から、おばあちゃんが連れて来てくれたって話ありましたけども。
木村さんはどういうきっかけで美輪さんのところに行こうと思ったんですか?」
木村「最初、僕が小さな水商売をしていたところに、劇団の知っている人がいたんですね。
その劇団を紹介していただいて、そこに美輪さんのお芝居のオーディションが来たんです。」
国分「なるほど。じゃ、自分から美輪さんの所へ行こうという事よりかは オーディションとかで…。
“呼ばれてる”んですね、ほんとに。」
美輪「いや、その他にね。『何でお稲荷さんがあなた付いてるの?』っていったの。
しかも格式の高い、ものすごい、そんじょそこらのお稲荷さんじゃないの。
すごいお稲荷さんが付いておられるって言ったのよ、ねえ。」
木村「そうなんです、ええ。僕、熊本なんですけど。父も熊本なんですけど。
仕事で京都に行ったんですよね、家族が。
父の仕事で京都にいたんですけれども、実家が伏見稲荷総本山のすぐ側で、
京都に住んでいたときは暇さえあれば、神社で散歩したり、遊んだり、手を合わせたり。
いつも何かあるときはお稲荷さんのお守りを持ち歩いたりして。」
美輪「そこが遊び場だったの。」
国分「なるほど。」

美輪「だからね、江原さんにお目にかかったときにはね、観音さまがついていらっしゃるの。
神主さんで神道だから、天照大神さまがついていらっしゃると思ったら、
どう見ても観音さまとお不動さま。『何でだろう?』と伺ったら。」
江原「小さいときから、ずっと浅草の観音さまと深川のお不動さまに 祖母にいつも連れられて行って。」
美輪「月参りだったの、それ。」
国分「そうやって、行ったり、遊んだりする場所によっては、そういうものが付いたり。」
美輪「そうすると守ってくれるようになるの。ちゃんと。」
国分「へえ~。」
美輪「うん。ありがたいわよ。」
国分「不思議ですね。」
美輪「うん。」
国分「さあ、じゃあ、メッセージを行きましょうか。」

[スピリチュアル・メッセージ]
[この1年が転換期]
江原「この一年は、目まぐるしく自分自身の状況を変えていく時でもあり、
この番組にいらっしゃるのもやはり絶妙なタイミングだと思うんですよ。
なぜかと言うと、過去との決別であり、乗り越えるということが絶対的に必要で。」
でいて、さっきのイギリスの事、申し上げるとね。とにかくイギリスでは、もう戦い、戦い。
で、後はね、家族の戦いも含めてなの。」
木村「そうなんですか。」

江原「生まれてから。家族の戦いもあり、世の中の戦いもありで。
だからほんとに良い思い出はないはずなんですよ。
いつもね、心安まる、その時ってのなかったはずなんですよね。」
木村「はい。」
江原「だから素直に、こう信じるというよりも。まず疑ってかかる。」
木村「まず、人を昔は一切信じなかったです、はい。そうです。」
江原「だから、それはやっぱり魂のね流れっていう部分もありで。
で、他生の縁とはおもしろいもので。やっぱり色々と、やっぱり出会う人。
そのキーパーソンになる人、ていうのは、やっぱり前世で つながりっていうのももちろんあるんですよ。」
美輪「どういう事?」
江原「ええ。だから美輪さんとの付き合いもそう。」
江原「だから、やっぱり…。」
美輪「どういうお付き合いだったの?平気よ、おっしゃって、うん。」

[前世で美輪と…]
江原「あのね、世代的にね。一緒の世代の時って、あるんですよ。
それで、ご一緒に人生を歩まれようとしていたんですよ。
でも上手くいかなかった。」
木村「あ、そうですか。」
江原「うん。でも上手く行かなかったんだけど夫婦(めおと)になってますよ。」
美輪「夫婦だったわけ。」
木村「ほんとですか!?」
美輪「それで、何で上手く行かなかったんです?」
江原「気の毒に、その時はね、あなた自身が、まあ色々問題もあったんだけども。
三行り半突きつけられちゃって。」
木村「ああ、そうですか。」
美輪「あ。じゃあ私が捨てたわけ?」
江原「そういう事になります。だから変な言い方だけど。
思い込むと、何でも暴走する所あるでしょう?」
木村「はい。」

江原「で、見境なくなっちゃう所あるんですよ。
でいて最も大事なものを忘れる所あるんですよ。激高しちゃうと。
だから例えば、失礼ながらやっぱり、こうやって役者さんであるという事は
常に自分の中でちゃんとで置いておかないと
あの人間というのは、やっぱり、仕事も何も状況忘れて
激高しちゃう時とかもあるじゃないですか。」
美輪「カアッとなったり。」
江原「だから、そういった時に、“自分は役者”っていう所を持ってないと、
どこに、どんな罠やミスや。いろんな事があるか分らないと。」
木村「はい。」

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