小谷実可子

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【 2007年03月14日放送】【91回】パート1

今日のゲストは、ソウル五輪のシンクロで銅メダリストの小谷実可子さん。

【オープニング】
国分「体の約60%が水分だと聞いてるんですけども
やはり人と、この水という関係ってのは深いんですかね?」
美輪「それは、こちらに聞いて下さい。」
国分「どうですか?」
江原「水はやっぱり“浄化”っていってね。それだけ神秘的なものなんですよ
昔から水というのは、水行、滝行、いろんな意味で清めるという 宗教、違いなくみんなそうでしょう?
聖水、とかもそうだし、ねえ。」
国分「人間、約60%ですけど、江原さんの場合は、89%位が、水で。」
江原「そういう事になります。いつも清められてるんですよ。」
国分「なるほど。」
美輪「ははは。」
国分「さあ、本日のゲストの方は水の妖精のような方でございます。
この方は絶対、水との関係深いんじゃないかな、と。」
美輪「でしょうね。」
国分「楽しみです。」

~1966年、東京生まれ
小学生の頃からシンクロナイズドスイミングで注目を集め
1988年、ソウルオリンピックに出場
ソロとデュエットで見事、銅メダルを獲得した水の妖精、小谷実可子
その後も様々な分野で活躍し、二児の母となった今、家庭と仕事の両立に問題が~

~小谷実可子さん、スピリチュアル・チェックを始めます~

【小谷実可子 スピリチュアルチェック】
小さい頃なりたかった職業⇒歌手になってステージで歌いたかったです
苦手なもの⇒高い所は、ちょっと怖いです。
あとは人がひとりぼっちでぽつんといるのを見ると私が泣きたくなってしまうくらい辛い。こ
の間もコンビニの前で ひとりでおにぎりを食べているおじさんを見て、涙がこみ上げてきて…。
あなたにとって家庭とは⇒自分の還る場所、一番自分自身に戻れる場所と思っていたんですけれども、
言葉でいわれるとそうじゃないような疑問がわいてきました。
人生の転機⇒オリンピックのあとに野生のイルカと出遭ったこと。
不思議な体験⇒印象に残っているのが、シンクロの選手のときに、息も苦しくなくて体が溶けて水と一体化になるような気がしたときが二回ほどありました。

国分「どうですか。今この気持ちっていうのは。」
小谷「あの、少し前まで私、心身共にすごく滅入っていたような気がして
『すごく助けて欲しい』っていう感じだったんですけれども。
今日は、何か太陽の光も浴びて、皆様にお会い出来て
もうすでに元気になってしまってる、ふふふ。」
美輪「あはは。」
小谷「もう帰っても大丈夫なくらい。」
国分「じゃあ、もう帰りますか?」
小谷「いいえ、せっかくなのでいろいろ、よろしくお願いします。」

国分「美輪さんとは、初めまして、ですか。」
小谷「はい、初めまして、よろしくお願いします。」
美輪「よろしく。きれいな方ね。」
国分「聞く所によると、美輪さんがお母さんに似てるなんて話も聞いたんですけれども。」
小谷「よく友人にも言われますし、今日、やはりお目にかかっても。
私の母ではあるんですけど、ふわあとした感じがすごく似てるような気がします。」
美輪「私に。ま、お気の毒にね。」

国分「江原さんとは。」
江原「初めましてです。」
小谷「初めまして。」
国分「初めましてですか。」
美輪「この人もフワフワフワ~でしょう?」
小谷「江原さんの方が逆に、お母さんのような
あったかい、こう頼りた~いっていう感じ。」

国分「スピリチュアルという世界はどうですか。」
小谷「あの~抵抗がないんですね
スピリチュアルという言葉は、あんまり昔から言われてなかったですけど。
特別な力みたいなものを持ってる人が
身の回りにたくさんいたっていうのもありますし。
アメリカにシンクロで留学してたんですけれども。
その時に普通に練習の一環で、オーラトレーニングっていうのをやっていて。」

[オーラトレーニング]
国分「何ですか?オーラトレーニングって?」
小谷「シンクロは八人で泳ぐんですけれども、
みんなで手をつないで、『ン~』とハミングをして、
『何百人分のオーラのかたまりを作れ!』と言われて練習したりとか。」
国分「え?それは自分達の頭の中で、その何百人のオーラを作るという。」
小谷「1人1人の指をこすり合わせて、手から気を出して、気のボールを作って、
それをだんだん大きくしていって、それを1つにしていって、
存在感を出そうというようなことなんですけれども。」
美輪「イメージトレーニングの進化、発達したものですね。」

小谷「それで、練習しているときに先生の顔を見ていたら、向こうもジ~っと見ていて、
『君、君。個人セッションしない?』と言われて、
『個人セッションって何かな~?』と思ったら、部屋に寝かされて。
目をつぶっているので何をしているかわからないんですけれども、
手を動かしているような気配を感じて。
目をつぶっているのに、光の色が変わっていくんです。
『この光はどう?』と聞くので『ちょっとまぶしい感じがする』と言うと、
先生がパチンと指を鳴らして、すっと光の色が穏やかになって。
だんだん気持ちよくなってきて『今、何が見える?』ときかれたときに、
自分の中では心地いい光の中にいるだけだったのに、
この口からはなぜか 『エンジェルを見てる』と答えてたんですね。」
国分「色を聞かれたのにも関わらず、エンジェルを見ている、と。」
小谷「はい。
別にぴよぴよ飛ぶエンジェルが見えていたわけではなく、
ただ 『光が気持ちいいなあ』と思っていただけなのに、
私の口は 『いまエンジェルが見えてる』って。
それでパッと目を開けたら『君、今のが君のエンジェルだよ』と先生がニコッと笑って。」
江原「そういう世界は物質界じゃないから、姿があるわけではないんですね。
そういうエネルギーを可視化しているわけわけだから。」

[イルカとの出会い]
国分「人生の転機は、えっと“イルカと出会った時、これは、どういう事ですか?」
小谷「ソウルオリンピックをテレビで見ていた全く知らないおじさんから
毎年、電話がかかってきまして
で、『きみのオリンピックの演技、素晴らしかったよ』と。
『きみは、とっても水の中で美しかった。でもね…
水の中にはもっと美しく泳ぐもの達がいるから会いに行こう』という 電話がソウルオリンピックの翌年からかかって来るようになって。」
美輪「うん。」
国分「はい。」

小谷「もちろん選手として、まだ現役で忙しかったですし。
サメが怖かったので。海は、けっこう避けてたんですね。
それがバハマだと言うので、『バハマまでイルカと会いに行ってる余裕が 自分は今、ないから』って言って毎年断ってたんですけれども。
毎年シーズンが終わる度に、
『まだシンクロやってるの?イルカはいつまで、あそこにいるかな?
シンクロだけが全てじゃないよ』って言うんですよ。」
美輪「あはは。」

小谷「毎年わざわざ電話をかけて来て言われて。
私の中ではすごく、疎ましかったというか。
『そんなの大きなお世話でしょ』って感じなんですけれども。」
国分「そうですよね。」
小谷「それが四年後のバルセロナオリンピック(1992年)で補欠になってしまって、 結局、決勝の舞台に立てなくて。」
(1992年バルセロナ五輪はデュエットの補欠で出場したが
一度も演技をする事はなかった)
小谷「それまでずっとシンクロだけの人生、
オリンピックだけを目標に生きてきましたから、日本の代表になれなかったという時点で
『自分はこれから何のために生きていったらいいんだろう?』というくらい 落ち込んだときに、最初に思い出したのが、
そのおじさんの『シンクロだけが全てじゃないよ、オリンピックだけが地球の全てじゃないよ』という言葉。」
美輪「いい言葉ね。」
小谷「今考えると、そうだと思うんですけれども。
それでバルセロナオリンピックの翌年、93年にバハマに。」
国分「行ったわけですか、そのおじさんと。」
小谷「はい。」
国分「電話で初めて出会ったようなもんですか?」
小谷「1回バハマに行く事になる前に、ロスに仕事で行った時に
『どうしても、きみを呼びたいから。バハマの映像見せるから
ロスで僕に30分だけ時間ちょうだい』って。
で、ちょっと忙しかったんですけど。『30分、この時間から、この時間まで このホテルのこのロビーにいるよ』って言ったら。
車で往復7、8時間かけて、テキサスか何かから 何かいろんなもの乗り継いで来たんですね。

で、バア~ッとイルカ見せられて『ね、すごいでしょう。だから僕と来て。
あ、時間だから、バアイ』といって、帰って行って。」
国分「その映像見た時は、どう思ったんですか?」
小谷「映像よりも、見知らぬ人がここにいて、映像見てるので
映像よりも『こっちのおじさんが大丈夫なのか。襲って来ないだろうか?』っていう。」
国分「そうですよね。知らないおじさんですもんね
『7時間もかけて私に会いに来たの、私に?』みたいな感じですよね。」
小谷「ええ。」
美輪「おもしろい変わった方ね。」
国分「その方、日本人ですか。」
小谷「いえアメリカ人です、おじいさんですね。
この人が、これだけの情熱を持って。向こうからしてみれば赤の他人じゃないですか。
そんなわたしのために、こんなにエネルギーと時間かけてくれるんだから。
『何か、あるのかもしれない』と。
で、競泳のマット・ビオンディ選手というフリースタイルで金メダルをいっぱい獲った 彼も同じようにしてその人に、やはり誘われて。」
(マット・ビオンディ 1965~アメリカの競泳選手。ソウルオリンピックでは7つのメダルを獲得)
国分「あ、そうなんですか。」
小谷「イルカの所に行くようになってたらしくって。
で、どちらかというと彼の情熱と、行くとマット・ビオンディがエスコートしてくれるっていうこうニンジンがぶら下がっていたので、
あまりイルカに興味を持った状態では行かなかったんですが。
バハマに93年の夏に、行ってみました。
イルカに会った瞬間に体の中がこうザアッと電流が走ったような。
この360度どっちを見渡しても水平線という中に。
この黒い背びれが、ピョッて見えただけでもゾオっと、したんですね。
で、夢中でフィンを履いて飛び込んだら、ピュッと、こうイルカが私の横に来て。
目と目で見ながら泳いでいったら、もう。
あれよあれよという間に、自分の着込んでいたものをどんどんはがされていくような…。
で今振り返ると、オリンピックのメダリストだとか、
日本に生まれた小谷実可子という女性ということとか、
人間であるということとかを全部忘れて、とにかく1つの生命体みたいな感じで、
イルカと同等に時間を過ごしているような感覚になって。
それまで、一応オリンピックにも行って、メダルも獲って。
日本で歩いていると『おめでとう』『小谷さん』と言われる自分になっていて、
ちょっと特別のような気がしていましたが、
こういう大自然の中に、ポンと入ってみてイルカの前に来てみると
『自分って何てちっぽけで、無意味なんだ』ということを、
体から思わされるような気がして。

イルカと会った旅から戻ってからは、常に自分の頭の上にイルカの存在があって、
体の中も心の中も全部見透かされているような感じがしていたので、
次にイルカに会ったときに、プィっとイルカが逃げていかないような、
いつも心の中をきれいに保てる人間でいなくちゃいけないな、と思う人生が
そこからスタートした…。」

国分「心をきれいにしないと、イルカは寄ってこないという考えになったということですよね?」
小谷「海の中でイルカと一対一でいると、『人間の代表として、いま私、イルカと会ってる』という感覚になるので。」
国分「人間の代表として、ほう。」
小谷「その時は、ですよ。なので、いつ行ったときでも心をピュアにしておかないとイルカが
『わ、人間てきたないんだ』と思って遊びに来てくれなくなっちゃうんじゃないかなという思いがすごくありました。」
国分「なるほど。これは何が起こってたんですか。小谷さんの中では。」
江原「意味のある事なんですよ。」

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