未唯 mie
【 2008年08月16日放送】【2時間SP 亡き人を偲ぶスペシャル】パート1
今日のゲストは、阿久悠さんの生んだ最大のスターである女性歌手、元ピンクレディーの未唯 mieさん。
~ピンク・レディーの活動期間4年7ヶ月で、レコードの売り上げは1100万枚以上。 国民的大スターを生み育てた作詞家・阿久悠さんは2007年8月1日にご逝去されました~。
[江原さん、美輪さんについて]
国分太一くんから「以前、ケイさんが来てくれたんですけれども、
その時の回っていうのはご覧になりましたか?」ときかれ
未唯さんはもちろん見ていて、オーラの泉を1回も見逃さずに見ているそうです。
以前から「オーラの泉。」に出たいと思ってラブコールをしていたそうですが、
なかなかお声がかからず『まだ転機が来ないからかな?』と思っていたそうです。
美輪さんとは美輪さんの舞台によく見に行っているそうです。
江原さんとは初めて会うそうですが、コンサート会場とか、
舞台を見に行った会場では 何度か見かけているそうです。
[ピンクレディー誕生]
~未唯こと根本美鶴代さんは1958年3月9日静岡県生まれ。
幼なじみの増田恵子さんと2人でアイドルを目指していました。
1976年、数々のアイドルを生んだ伝説のオーディション番組「スター誕生。」に出場した2人。
オーバーオールでフォークソングを歌い、さわやかな歌声が評価されて、みごと合格、
フォークソングデュオ 「白い風船。」としてデビューする予定でした。
しかし、当時フィンガーファイブや山本リンダの曲でで次々とヒット曲を出したスタッフがこの考えに、猛反対したのです。その人こそ作詞家の阿久悠さんでした。
「彼女たちの生い立ちがいつまでも気になるようでは歌が限定される。もっとパワフルでおもしろい曲を歌わせたい。」という阿久悠さんのアイデアがとおり「ピンク・レディー。」が誕生するのです~
国分「もともとは、フォークデュオだったんですか?」
未唯「違うんです。アマチュア時代は、ホットパンツをはいたり、ミニスカートをはいたり自分で振り付けをして、ガンガン歌って踊ってたんですけど、
『スター誕生』を受けるにあたって、それまで審査員の先生が何を言っているか
よく聞いているわけです。
それで、ちょっと田舎くさいというか 新鮮さを演出するために、ああいう格好をしていったんです。
オーバーオール着て、振り付けも随分削って、作戦としてああいう風に出て行ったんです。」
国分「それは自分たちで考えたんですか?」
未唯「そう。」
美輪「でも、きれいな透明な声ですね、本当に。」
未唯「がんばって、練習してました。」
美輪「すごく涼しげな優しい上品なきれいな声でしょう、びっくりしちゃった。」
未唯「ありがとうございます。」
国分「で、『白い風船』という名前でデビューするはずだったんですか?」
未唯「そうですね、ビクターの方からは『そういう風に押し出していこう』
ということだったと思うんですね。
で、『決まったよ』って言われたんです。」
国分「『名前が決まったよ』と。」
未唯「それで『白い風船で、じゃあ練習しなきゃね』って。
『フォークかあ、でもデビューできるから、いいよね』って言いながら。
でも、途中からコロッと変わったんですね。
突然 『ピンク・レディーっていう名前に変更になったから。』と言われて。
『え?ああ、かわいい。』って思って。ピンクって色がかわいらしいじゃないですか。
そのかわいさですごくうれしかったんだけど。
居候しているところの、お世話してくださっているおばさんに
『おばさん、芸名がね、変わったの。ピンク・レディーってなったんです。』と言ったら
『あら、ずいぶん変な名前付けられちゃったわねぇ。』
『え?変な名前ですか?』って。」
美輪「ピンクっていうのは桃色、桃色遊戯とかね、いけないことみたいにね。
だから日本語に直すと『桃色淑女』っていうことでしょ。そうするとちょっと
エロっぽいから。
そのおばさん、そっちの方へ回路がつながったんじゃないですか。」
未唯「なんですね、きっと。」
国分「阿久悠さんを初めて見たというのは。」
未唯「『スター誕生』の審査員としてが初めてですけれど。」
国分「どんな印象でしたか?」
未唯「あのヘッドホンして、にらむように聞いてるんですよね、歌を。 怖くて。
本当に印象としては“怖い”というのが真っ先にありましたね。」
美輪「ご本人はね、普通の表情だったんでしょうけど、顔立ちが怖い顔立ちだから。」
未唯「真剣に聞いてくださっていたんですよね、きっと。」
美輪「だからにらまれているように錯覚したんじゃない?」
未唯「あまり余計なことは言わないで、必要なことだけスパーンって おっしゃる方なので、厳しいことを他の方も言われていたし、私たちも 『新鮮味がないな』とかって、
言われたと思いますよ。」
国分「レコード会社も力を入れてのデビューだったんですか?」
未唯「違うんですよ。
レコード会社は、全然 『え?もしかして、しょうがなく採った?』っていう感じで。br />
会社自体は全然期待していなくって、何かノベルティもあまり作ってくれなくって
『期待されてないな』って言われて。」
国分「それはデビューする頃から気づいてはいたんですか?」
未唯「もう、はっきり言われていましたから。」
国分「『期待してないからね』ということじゃないですよね?」
未唯「あ、でも、それに近いことを言っていたと思う。」
国分「ええ!本当ですか?うわぁ、それはちょっときつくないですか?」
未唯「いやでも、だからね、よけいに『よ~し、がんばろう!』って。」
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