西川きよし
【 2008年5月10日放送】【123回】パート2
今日のゲストは、横山やすしとの漫才コンビで大活躍、元参議院議員でもあった西川きよしさん。
パート1からの続きです♪
西川さんという相方を得て、横山さんは才能を認められるも、私生活ではトラブルが絶えず2年もの謹慎生活を余儀なくされることもありました。
それでも西川さんは諦めず、謹慎があけてからはさらに実力を高め、再び上方漫才大賞に。
その後は司会番組など、週に15本のレギュラーを持つ人気タレントとなり、漫才師の頂点へ~
美輪「私ね、週刊誌で(横山やすしさんと)対談したんですよね。
その時もね、本当に礼儀正しくて、きちっとしててね。
滅茶苦茶みたいだけど、そうじゃなくて神経質でね、着る物でも、
『1日に2回、ワイシャツを着替える』 『アイロンもきちっとかかっていないと嫌だ』
なんて言ってましたよ。」
西川「神経質でピシッとしてるんですよ。
その代わりね、誰もいなくなった時が怖いんです。
いい加減とか、突然暴力を振るうとか、そんなんではないんですよ。楽しい人なんですけれども、アルコールが入ったときが問題よね。」
国分「酔っ払って現場に来たことも何度かあるという話を。」
西川「それはもう、数え切れないぐらいあるんですね…。」
国分「来なかった時もある、という話も聞いたんですけれど。」
西川「ええ、来なかったときなんかは、それはもう。」
美輪「滅茶苦茶ね。」
西川「はい。『何のために夜中の1時、2時まで稽古をしたんだ』と。
結果来ないわけですから、等身大のやすしさんの写真を持ってね。
『○○や、なあ?』と言ったら、やすしさんの写真を持って『そうや』 『やすしもこう言ってます』
って言うて、バカみたいなことをやってましたねえ。」
美輪「それはそれで、またおもしろい。」
西川「そうですね、そういうことを許してもらえるキャラクターを作ったというのが
すごいなあと思うんですけれども。」
美輪「それでまた、大阪のお客さんは人情味がおありになるから。」
西川「普通でしたら、許されないですね、そんなことは。」
国分「そうですよね、許されないですよね。」
西川「いま、始まりでセットの後ろから出させていただいたように、
当時は後ろに回ると水割りのセットが置いてあるんですよ。
『これは何なん?』とスタッフの人に聞いたら、
『やすし師匠に、用意しとけって言われてますので…』 『すぐ下げてくれ』と。
僕が一緒にいるときは、絶対に飲ませません。
そういうことをやっぱりお願いするんですよね。
『ちょっと一杯飲んだ方が、楽しいことを言ってくれるだろう。』とか
『おもしろい番組になるだろう。』という風にさせません、それは。ケンカしてでも。」
美輪「まあ、お守りは大変でしたね。」
西川「いえ、そんなことはないです。まあ、あの人に出会ったおかげですのでね。
それは本当に…。」
美輪「戻りますけれど、やすしさんと対談中にね、不思議なものが見えたんですよね。
『日本のある土地ですけれど、そこへあなた、よく行く時がない?』と聞いたんですよ。
『そこへ行くとあなたね、何かあまりいいことが起きないはずよ。
そこへ時々、行っているでしょう?』と言ったらね 『もうしょっちゅう行ってます』と言うのね。
『この間の事件も、それに行ってから起きたんじゃないの?』と言ったら
『そうです!』と言うから『そこはね、昔、村上水軍の拠点地だったところで
あなたの前世、そこの村上水軍にいたのよ』
つまり、昔の海賊よ。」
西川「やすしさん、海賊でしたん?! だから船にエンジン付けて走り出したんですか?」
美輪「あなたが競艇が好きなのは、そこからきてるんだわ、それで納得、 といった話があって。」
西川「村上水軍…。」
美輪「そういうことがあったんですよ、昔。」
西川「聞いてるかあ(上を向いて)。」
美輪「聞いてますよ。その話を思い出しているはずですよ。」
~1986年、西川さんは参議院選挙に立候補、102万票を獲得してトップ当選。
一方、1人での活動が増えた横山さんは、暴行や飲酒運転などのトラブルが
相変わらず続きます。
そして、ついに1996年、51歳という若さでアルコール性肝硬変で亡くなってしまうのです~
国分「改めて、やすしさんとの漫才人生は、どう振り返っていますか?」
西川「本当に…人生30年のお付き合いですけれども人生、急いでいました。
もう少し、ゆっくりしたらいいのになって。
何をあんなにイライラしているのかな、っていうのが、わからないんですよ…。」
国分「でも僕、すごく不思議に思うんですけれども…本当にケンカ別れというか コンビを別れることが多かったやすしさんが、なぜきよし師匠とは これだけ長く続いたんだと思いますか?」
西川「それは江原さんにお伺いしたいな、と今日、本当にそう思ってきました。」
江原「最初、非常にびっくりしたことがありましてね、
このお宅の中で一番の霊能者は、奥さまだと思うんです。
逆に伺いたいんですけども、奥さまを見ていると 仏様がいっぱい見えるんですよ。
仏様の信仰か何かなさっていますか?」
西川「(唇をふるわせて。)もう…むちゃくちゃしてますわ、びっくりした…。」
江原「尼僧ぐらいの信仰で、これは夢物語と思って聞いて下さい。
前世にね、尼僧さんだったというのが見えるんですよ。
そのときからもそうだし 今もそうだけれども、
特にね、師匠の人生を照らしてきたのは全部、奥さまでね。」
西川「ええ。それは感謝してます。」
江原「でね、必死になって仏様に、ことあるごとにおつとめをするんですよ。
『漫才の世界へ行ったら?』というのも、やはり奥さまの持っている霊的力なんですね。
奥さまは常に、色々な苦しい思いをたくさんなさってきたというのは、本当にそう。
私なんか想像も及ばないくらいの、本当に苦労をなさっているんだけれども、
その分、内に秘めたる勘とか、思いが非常に強くてですね、
そこから 『あ、これはやらせるべきだ』っていう風な、思いとか。
先ほどからもありますけれども、ご自身が表に出ることを引いてね、
ご主人を表に出すっていうのは、本当に大きな愛でないとできないことだと思うんですよ。
だってご自身は華やかだったんですから。
けれども自分自身の活躍というか 輝きは全部、きよしさんに差し上げると。」
西川「まあ、聞いたら悲惨な話ですわ。」
~奥さまのヘレンさんのお父様はアメリカ人。
外国人のような顔立ちのために幼い頃から壮絶な苛めを受けたのだそうです。
そういう生まれ育ちのため、3歳のときからタップやとか洋舞やとか、
歌とか習って米軍のキャンプを廻っていたのです。~
美輪「進駐軍のキャンプまわりだと、外国人ばかりだから、
そんなにいじめられないですものね。
そこはやっぱりハーフの人にとっては、天国。
今は、ハーフといったら、格好いいの代名詞でしょう?昔は全く逆だったの。
本当によくここまで人間って 意地が悪くなれるんだなというぐらいの意地悪ですもの。」
西川「同じ人間で、こんなに人が人をいじめるのか。
俺にもっと力があったらなあ、という風に思いますね。」
国分「師匠もそれを見られているわけですか。」
西川「もう目の前ですから。
ですから、せめて『結婚をさせてください』と言った時に、
『職場結婚は認められないから、どちらかが辞めろ!』という時に、
勇気を持って 『じゃあ、ヘレンを辞めさせます』と言った。
2人でクビやと思ってました。」
美輪「そうでしょうね。」
西川「それぐらい腹をくくって、会社へは行きました。」
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