中村江里子

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【 2009年2月21日放送】【143回】パート2

今日のゲストは、フランス人の実業家と結婚をした元フジテレビアナウンサーの中村江里子さん。

パート1からの続きです♪

エリコロワイヤル PARIS GUIDE

~人気アナウンサーとして活躍していた中村さん。
28歳のとき運命の出会いが訪れます。
フランス人実業家シャルル・エドワール・バルトさんと出会ったのです。
はじめは乗り気ではなかったという中村さんを、バルトさんは熱烈に口説き続けたのです。

2001年の9月、南仏プロヴァンスの小さな丘の上の教会でバルトさんの熱意が実り、、ついに結婚。
結婚式後のバルトさんの言葉
「あなたと結婚したかった、ずっと前から。
でもずっと前から彼女『いいえ』と言いました。
今日『はい』言いました。私はすごい嬉しいです。」
憧れのパリで中村さんの新しい生活が始まりました。
しかし2人がゴールインするまでには数え切れないドラマがあったのです~

[運命の出会い]
国分「いや、元気なご主人ですね。」
中村「明るいですよね、今見ても。」
国分「ものすごく日本語も上手くて。」
中村「今はもっと上手ですね。」

国分「あ、そうですか。最初は断ってたんですか?結婚をするというのは。」
中村「結婚を断っていたというよりも、別に結婚しなくてもいいんじゃない?って
言ってたのは私だったんですね。」
国分「それは何でですか?」

中村「別にフランス式というわけではないんですが、
私の中でまだ結婚というのは形になって実感がなかったのと、
別に結婚しないでも、このままフランスで2人で暮らしていって
まあ時期が来たら、という選択もあるんじゃないかな?というのが 私の考えだったんですが、
彼はもう『家庭を作りたい』
それから 『きちんと国にも認めてもらいたい。教会できちんと式を挙げたい。
神様にも認めてもらいたい。』という思いが強くて。

だから『いいえ』と言っていたわけじゃないんですが。
でも初めて、この日初めて教会と役所での式で『はい』って‘Oui’(ウィ)って言ったので
すごく嬉しかったみたいです、本人は。」
国分「そのテンションですか、さっきのは。」
中村「そのテンションです。嬉しく。」

江原「でも中村さんは、じゃあ誰とでもそういう感覚で恋愛とかをするかっていうと そうじゃないと思うんですよ。彼だけ特別に何となく、
『空気みたい』に自然だったと思うんです、最初から。」
中村「そうですね。格好つけるということは余裕もなく、そうですね、はい。」
江原「だから『まあ、ずっとこういられるんじゃないの』っていう自信っていうか、
変な安心感っていうかね。それには理由があるの。」

中村「え?何で、何でですか?」
国分「何か理由がありますか。これは後ほどにしましょうか。」
江原「ええ。」

[運命の出会い]
国分「さあ、そして『運命を感じた』というので『ご主人と3回偶然出会った』
これはもう偶然じゃないですね。これはどういうようなことだったんですか?」

中村「実は彼が仕事で、初めて日本、東京に来て目黒の方にあるホテルに 滞在していたんですが、
私がそこでイベントの司会のために、やはり行っていて
控え室が客室だったので、着替えてエレベーターに乗ったら背の大きい人が乗ってたんです。
で、『あ、大きい人がいるな』と思って地下の宴会場まで。
だから本当に何分もないと思うんですけど、降りていったというのが 1回目の出会いだったんですね。
で、2回目はそれから私が数ヵ月後に 1人でパリに遊びに行った時に、
やはり偶然、ブティックの中で会ったんですよ。」

国分「これすごいですね。」
中村「で、まあ社交辞令で『ぜひ、次回来た時には食事でも』というので、
別に、連絡先を交換したわけでもなく、本当に社交辞令で終わってしまって。」
美輪「電話番号、聞かれませんでした?」
中村「聞かれないで、そのままです、もう。名前も電話番号も何も。」
美輪「フランス人の男にしちゃあ、ずいぶん珍しい。」

国分「だいたい聞くんですか?2回会ったら。」
美輪「うん。私が、パーティなんかでも、追かけてきて、
『うちではこういうパーティをやってますから、 あなたの電話番号とアドレスを教えていただきたい』って言うから。
で、私『じゃあ、私はお月様に住んでいるからお月様に電話ちょうだい』って言って。」

中村「わあ、すごい。」
国分「返しもおしゃれな返ししますね、それ。」
美輪「そういうの好きなんですよね、フランス人って。」
中村「多分。」
美輪「いや、そういうしゃれた会話が。」
国分「なるほど。」

中村「それはそう思います。でも私はその時は。」
国分「2回目もそういうお話もなく。」
中村「もう本当に、ご挨拶程度で、3回目にそうでしたね。
3回目に日本で また再会した時に。」
美輪「やられたのね。」
中村「立ち上がって『僕のこと、覚えていますか?』って言うから
『覚えています』というと『お名前と電話番号を教えて下さい』って。」

国分「3回目の出会いっていうのは何だったんですか?」
中村「えっと東京で小さいパーティがあって、レストランで、私も友人に誘われて、
『何か面倒くさい』って言いながらいったら、いたという。」
国分「すごいですねえ。」
美輪「全部仕組まれてるみたいね。」
中村「だから『本当にそんなことってあるのかな?』っていうような。」

国分「それは電話番号を教えて、もうすぐかかってきたんですか?」
中村「もちろんすぐかかってきたんですけど、私はドタキャンを何度もしてしまったら、
彼の人生で初めてだったみたいで、逆に『なにくそ!』っていう
『これは何としてでも!』って燃え上がってしまったみたい。
かなり失礼なことをしたんですけれども、彼は逆にそれが人生初めての。」

美輪「いや、そこでね、あの値打ちが決まるんですよ。
『この人は安売りをしない人だな』と思うの。」
国分「あ、なるほど。」
美輪「御曹司だとかね、
背が高くてとかのいろんな条件がそろうと、とにかく普通の女の子だったらね、
すぐしっぽ振って来るわけですよ。」
中村「しっぽ。」

美輪「本当に。もうとにかく『愛して、好きよ好きよ』と言って。
シンデレラ・コンプレックス (いつか白馬に乗った王子様の様な男性が現れ自分を幸せにしてくれるという女性の幻想)の 連中が来るのね。
だから、そういうのはもう沢山なのね。一杯来るから。」
国分「あ~、なるほど。」
中村「ははは。」

美輪「だからシンデレラのおねえさんたちはいらないんですよ。」
国分「なるほど。中村さん、ドタキャンですからね。」
美輪「そう。」
国分「これは『なにくそ!』ってなりますし。
お付き合いになったのは、出合ってどのくらいですか?」

中村「だから出会ってから、そういうのを繰り返し、多分初めてディナーをしたのは
もう三ヶ月ぐらいたっていたと思います。その間、色々電話があっても断って
それから1人で私がパリに遊びに行って。でも結局、それがきっかけになったんです。
『ごめんなさい、パリに行くので夕食はご一緒できません』って断ったら、
彼はいったいどういうルートか、私のホテルを調べたんです。」

国分「ええ!」
中村「で、着いたら花束が届いていたんです。」
国分「うゎ。それかぁ。」

中村「届いてたんです。
で、彼の中では賭けで『これで電話を、“ありがとう”の電話の一本もして来なかったら、
これは本当にマナーのない女性だ』という
ここは賭けだって本人の中で思ってたらしく。
当然、私はそんなことをしていただいたら、高かろうが何だろうが国際電話をかけてまず、
『ありがとう。 本当に狭いちっちゃなホテルだけれども、お花があるおかげでとっても快適だわ』って
ひと言。」

国分「言って。『よし!』って。」
中村「彼は『よし!』ってなったようです、はい。」
国分「絶対になるわ、それはそれは気持ちいいですね。」

美輪「彼の言葉の中でね『これは礼儀作法を知らない女だ』っていうこともあるけれども
『全く脈がない』っていう風にも取れるわけ。」
中村「そうです。」
美輪「じゃあ、これはもう引いた方がいい。押しても無駄、ということなのね。」
国分「はい、はい。おしゃれですねえ。
パリでの暮らしの良いところというのは どういうところですか?」

[美しい街パリ]
中村「やはり、私自身はすごく古い建ものも多いですし、
パリでも地区によって 色々違うんですが、
私がいる辺りは、本当に古い建ものがあって美しいと思います。

緑も多いので、後は、私自身は東京にいるときよりも、
やはり時間の流れがゆったりしていて、すごく自由な感覚があるんですね。
何をしていようと、何を着ていようと、
自分の責任を持ってやっていれば、人からとやかく言われないという
その自由がすごく良いなと思います。」
美輪「そうしてね、きれいなものが一杯あってね、きれいな、 どこで撮っても絵になるんですよ、写真を。」
中村「なるんですよね~、本当に。」
国分「何か高いビルってあまりないようなイメージなんですけど。」

中村「ちょっと郊外の方とか、あと地区によってはやはり70年代に 高層ビルが建ったりしたんですけど、
結果的には規制されているので
やっぱりパリは空が大きいんですよ。
東京はやっぱりビルが高いので、こう見上げた時に空の分量がすごく少なく感じるんですね、私。
でもパリって高さが制限されているから、ブワーンと空が見えるので、
すごく開放感があるな、というのを、私の中ですごくパリの印象として強い。」

国分「それは変わりますね、全然。」
中村「全然。空がね、大きいというのは違うと思うんですね。」
美輪「それとやっぱりね、段差がすごいのよ、パリは。坂道。」
国分「段差。」
中村「坂道、石畳。」
美輪「ちょっと高い所へ行くとね、ものすごく見晴らしが良くてね。」
中村「穴場が、だから沢山あるんですよ。
本当にアパートとアパートの間の 『ここから見るなになにがきれい』とか本当に素敵ですね。」
国分「え~。」

~中村さんは住んでいるのは、パリの中でもう高級住宅街として知られる16区。
歩いて数分のところに高級クリスタルガラスで有名なバカラ美術館があり、また近所で週2回マルシェと呼ばれる市場が開かれ、新鮮な食料品を買うことができます。
中村さんがよく歩くお気に入りの散歩コースからは、エッフェル塔を眺めることができます。どこを歩いても街並みがきれいなパリ。
パリでは伝統的な風景を守るために厳しい規則があるのです。
建ものの高さは原則37メートルまで高層ビルがほとんどないので、パリの空は広いのです。
愛する家族に囲まれた憧れのパリ暮らし。日常生活から子育てまで、思いもよらないことが待ち受けていたのです~

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