寿美花代
【 2007年10月06日放送】【2時間SP】パート1
今日のゲストは、元宝塚スターで女優、高島ファミリーの母の寿美花代さん。
【寿美花代 スピリチュアルチェック】
自分の性格をひと言でいうと⇒すぐやる性格です
毎日かかさずすること⇒私の長男がお風呂で沈められて殺されたんです
それで毎日、はらわたをえぐられる思いで、毎日拝んでおります
不思議な体験⇒宝塚のときに母が死にまして1ヵ月後に、歌って後ろへ下がったときに
せりが開いているのを知らされなくて、ストーンと落ちて
宝塚の舞台は7メートルぐらいあるんですが、その間、 私の死んだ母が抱っこして
スーッと降ろしてくれた感じを覚えています
1つだけ願いが叶うとしたら⇒私があの世に行ったときに 道夫と会えるか、
道夫はどういう風な顔をして私を見るか優しく抱っこできるかなあ、と思います
[江原さん、美輪さんについて]
寿美さんは美輪さんとは久しぶりにお会いになったとのこと。
次男の政宏さんは美輪さんと「黒蜥蜴」「双頭の鷲」で共演されています。
美輪さんが、「宝塚の舞台って大きいから慣れていらっしゃるのに、
ガタガタに上がっていらっしゃるから不思議だわ。」と話すと
寿さんは「こんなに上がったことはないんです。
怖いもの知らずというか、上がるという気持ちも私は持ったことがないんです。
それが昨日から、胸がもういっぱいで何も悪いことはしていないんですけど、
周りに何か押し寄せてくる、霊というか、何かが来るんですね。」と話します。
国分「じゃあ、前の日はそういう体験をしてきているんですか?怖い体験というか。」
寿美「そうです。やっぱりまだ子供なのかしら?」
江原「昨日ほとんど放心状態でいらっしゃいましたよね。
要するに魂ここにあらず、という状況で、半分あっちへ行かれていたから、
押し寄せてくるんじゃなくて、自分が行っちゃったんです。」
寿美「そうですね。」
江原「昨日は何を召し上がったかとかも、心あらずだと思いますね。」
国分「江原さんとは、初めましてですか?」
江原「もちろん初めまして。よろしくお願い致します。」
国分「どんな印象ですか、江原さんは?」
寿美「何を思っていらっしゃるか、怖い。私、何にも悪いことしていない。」
美輪「ふっふっふ。」
寿美「悪いことはしていないのにいろんな出来事がね、来るんですね。どうしてでしょうね。」
美輪「純粋な人はそうなの。純で本当にきれいな魂を持っている人は、
次から次へと試練が、ものすごいのが来ます。」
寿美「来ます。それを、本当に乗り越え、乗り越え、それこそ5歳くらいから試練ばっかりです。」
~1932年2月6日 兵庫県に生まれた寿美花代さん。
日本人離れした顔立ちのせいで、いじめられた事もありました~
[戦前のいじめ]
寿美「戦争の前ですよね、髪の毛が縮れて、顔が小ちゃくて
外国人という感じがしたんですね。
それで今のいじめじゃないですけれど、いじめられて
『お前は日本人じゃない』ということで。」
美輪「ひどかったですものね、あの頃は。
髪の毛が縮れているだけで、
天然パーマと言われて、髪の毛を持って引きずり回されたのよ。
それと髪が赤毛の人っていらっしゃるでしょう?
赤毛といったら『国賊』と言われたのよ。」
寿美「そうです、はい。」
国分「ええ~!」
美輪「『なんだ、毛唐の真似しやがって』
(毛唐⇒毛唐人の略 西洋人、白人をさす。差別用語の一種。)
髪の毛を持って引きずり回されるとか、引っ叩かれる、大変だったのよ。」
寿美「そういう時代で。それで髪が茶色くてね、顔がまた白かったんです。」
美輪「じゃあ、もうね…。」
~日本人離れした顔立ちは寿美さんの人生を変えました。
宝塚に入団し、男役のトップスターになったのです。
その成功の陰に、寿美さんを励まし続けた、
母・露子さんの存在がありました。
寿美さんの代表作『華麗なる千拍子』。
母を亡くした悲しみを胸に、歌い続けた寿美さん。
この時、不思議な体験をしたのです~
[母の守り]
国分「その宝塚時代に不思議な体験をしたというのを 先ほど、お話ししてくれましたけけども。」
寿美「『華麗なる千拍子』という私の当たり役があって、それで奈落に落ちたんですね。
その1ヶヵ月前に母が死んだんですが、そのときに抱いてス~ッと降ろしてくれて
どこにもケガがなかったんです。」
国分「お母さんだってわかった部分というのは、ぬくもりとかそういう。」
寿美「ぬくもり。そりゃあ、母の手はわかりますよね。」
国分「奈落の深さは7メートルぐらい?」
寿美「宝塚の下っていうのは深いんです、ものすごく。」
国分「普通だったらケガをしますよね。落ちる瞬間というのは早いんですか?」
寿美「すごく長く感じました。抱っこされて、す~っと落ちる感じで、そのままスッと置かれて。
スッと立って、次の場面に出たら、まずオーケストラの人が『わぁ、生きてた!』」
国分「ということは、もう舞台から、皆さんがみているところから、
落ちちゃったということですか?」
寿美「そうそう。客席は3階までありますから。だから見えますよね。
それで私がすっくと立って、次の場面に出たんですから。」
国分「普通で考えたらありえないことだと思うんですけど、
これは、やはりお母さんが助けてくれているんですか?」
江原「そうです。でも、世の中でもよくありますよね。
そんなはずないのに助かる、とか、そういう話ってよく聞くじゃないですか。
専門的な言い方をしますとね、エクトプラズムといって、
(エクトプラズム…人体から発せられる霊的物質)
霊体のエネルギーがあるんですけど、そういったものでフッと真綿のように包んで、
下にスッと置くから、
痛みとか、打つとかいうことがなくて。
そういったときってそうまとうのように人生を見るとかね、要するにストップモーションみたいになるんです。
だから痛みもなくて、『あれ、夢でも見ていたんじゃないだろうか?』と思うようなね。」
寿美「そう。」
江原「だけども逆に、そのお母さまのぬくもりで勇気が、逆にすごく出た。
そんな危険な思いをしたのに、でも勇気が出た。
で、それは、今も尚、お母さんはずっとそうしてる。」
国分「ずっと助けている。」
江原「常に。」
~1963年、宝塚を退団して高島忠夫さんと結婚。
誰もがうらやむトップスター同士の結婚は、大きな話題となりました
1964年、長男・道夫くんを出産。
ここで思いもよらない不幸が訪れたのです
トップスター同士の結婚。そして、長男・道夫くんの誕生。
幸せに満ちた家族に、突然の不幸が訪れました。
道夫くんが幼い命を奪われたのです~
[長男を失って]
寿美「あの、殺されて、それで…お風呂に沈められて。
初めて言いますけどもね、こういう事。
それでその夜中に、もうあちこち、もう家の周りを私は、
道夫くん、道夫くん、もう主人も道夫、道夫って、探したんですね。
それこそドブの板も剥がして全部。
それで、ひょっとしたらと思って、家に入ってお風呂のふたを開けたら。
開けた途端にタオルがかけてあって。
パッと私が取った途端に鼻血がバーっと出たんです。
それで、そのお風呂の中に泡がいっぱいあったんです。
それで、急いで取って、どうしてねこんなことになったのか。
それが私にはもうわからない。
もう悲しみは、生きたままはらわたをえぐられるような思いはずっとしました。」
高島忠夫さんのインタビュー
「もうほんとに、のた打ちましたね…。
で、泣いてるそばで、刑事が家内に話してるのを聞くと。
刑事は家内が犯人だと。尋問してるんですよ。
もう、どう大声出そうかと思ったくらい、腹立ちましたけどもね。
あの時は悲しいやら辛いやら、
もう、こう何て言ったらいいのか、ほんとに、
もうほんとに、たまらなかったですね。」
~犯人は間もなく捕まりました。
しかし失われた命は2度と戻る事はなかったのです。
幸福の頂点から不幸のどん底へ。
悲しみにくれる夫婦をさらに世間の心ないいたずらが襲います~
[心ない人々]
寿美「その後、3ヶ月、4ヶ月、電話が鳴るんです。
それで電話を取ると赤ちゃんの泣き声。
それから『ママ、苦しいよ』という嫌がらせの電話。
それが続きました。
これはひどい。どう思ったって。」
江原「世の中ってそういうことってよくありますよね、嫌がらせというかね。
私もいろんなところで、いろんな苦しみを抱えていらっしゃる方に会うんだけれども
どうして被害者に対して嫌がらせをするか。
ひと言で言えば、そんな言葉では片付かないんですが、その方たちは
それだけ幸せじゃないんですね。
だから『人の不幸は蜜より甘い』みたいな気持ちでうさを晴らして。
だいたい人というのは、表面でしか見ませんでしょう?
寿美さんは大スターでいらっしゃったし、表面のいいところだけ見て、
それまでにどれほどの、小さいときからのいじめも含めて、
どれだけ苦労をしてきたかという。
だから想像力の欠如なんですよね。
私はこの番組というのは、人を表面だけで見れるものではなく、
裏にどれだけの苦労や苦しみということを抱えてきたのかということを
想像力をもう一度持つ。
今の時代はなかなかそれが、余計に想像力のない時代になって。
例えばストーカーも、あれは想像力がないからですよね。
自分の一方的な思いだけで、相手がどれだけ苦しむか、悲しむかが想像できないから
自分に置き換えて見られない。
自分が同じ立場だったら、そんなことができるだろうか、
どう思うだろうか。それがないんですよね。」
寿美「今の世の中ね、そういうことが多過ぎるので。」
美輪「それとね、ちょっと蛇足かもしれませんけれどね、
寿美さんはトップスターでいらしたでしょう?
それで、心ないファンもいるわけですよ。
もう本当に狂信的なようなファンもいる。
結婚なんかして欲しくなかったし、
自分だけのものにしていたかった。
それがかわいさあまって憎さ百倍になって、
ものすごい念になって渦巻くんですよ。
スターさんがいつまでも幸せになって、『ああ良かった』という風に善意に思う人もいる半分
『絶対に許さない、裏切った』という風に思う人も結構多いんですよ、
この世の中にはね。」
[長男を失って]
寿美「でもどうして道夫が、そういう目にあわなきゃならなかったのか、
そうしたら、私を殺してくれればよかったわけですよ。」
江原「実際に、道夫さんが亡くなられた後に、寿美さん自身も
本当に心から死にたいと思ったこともあって。
でも、そんなときにいつも死なないようになった。
それは道夫さんが、赤ちゃんといえどもね、
その魂が
『駄目だよ、死んじゃ駄目だよ』ということを、
いろいろ教えてくれたからなんですよね。
もちろんお母さんも。」
寿美「高島も、何ヶ月か泣いていました、ずっとね。」
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