陣内智則
【 2008年01月12日放送】【2時間SP】パート2
今日のゲストは、女優の藤原紀香さんと結婚されたお笑い芸人の陣内智則さん。
パート1からの続きです♪
~芸人というより職人気質のコメディアン。独自のお笑いを見出した陣内さんに 思いもよらない出会いが待ち受けていました~
[紀香さんとの出会い]
国分「藤原紀香さんと共演するじゃないですか。
共演する間にちょっとずつ好きになっていったんですか?」
陣内「いや、それはなかったです。
まず、結婚なんてもちろん考えていないし、恋愛になるなんて思っていないし、
僕は本当に普通のお仕事として、淡々とやったんです。
何か彼女がしゃべりかけてくれるなあ、
すごく気を使ってくれているなあ、というところから、
女優といえば勝手なイメージでツンケンしているのかなあ、と思ったらそうじゃなかったので『ああ、いい人だなあ』っていうくらいですね。」
国分「その感謝を込めて、クランクアップのときに手紙を書いたんですか?」
陣内「そうなんですよ。だから好きとかは関係なしに、
『本当にありがとうございました。ドラマで楽しかったです。』と。
多分、2度と会えないであろうと思ったんです。
『これで会えないのは寂しいな』と思いつつも、
『よかったら連絡ください』というのを書いて、渡したんですよ。」
国分「電話はあったんですか?」
陣内「1週間後ですね、メールが来たんです。『お疲れさまでした』というような話になって、『
今、ドラマ終わりました。本当に楽しかったです。
またお仕事ご一緒できたらいいですね、』というようなメールが来たんです。」
国分「『お食事しましょう』とか、そういうことではなくて。」
陣内「じゃない。僕もすぐに返信をして。
でも返す言葉がないので、『お仕事一緒にしたいですね』、くらいの返信を返したんです。」
国分「それが続いて好きになっていったんですか?」
陣内「彼女の方からメールが入ってくるようになって。
でも、なぜ、僕にメールくれるんだ?と。
夜になったら電話がかかってきたりとか。
でも、まだ騙されたらあかん、と。」
美輪「でも、うれしかったんでしょ?」
陣内「もちろん、うれしいんですけど、これは騙されたら、あかん、と。」
国分「女の子の言うセリフですよね。」
陣内「そうですね。『こんなんで舞い上がったらいかん』と、結構、冷静に普通で話をして。
『仕事が一緒になったらいいですね』、とか、もちろんお互いに敬語で。
それで切ったら、また次の日に電話がかかってくるとか。
毎日のように連絡を取り合っていく中で、これは、ひょっとして…、みたいな。
僕もやっぱり好きになっていくし。」
国分「甘酸っぱいですね、話が。」
陣内「恥ずかしいですけど、僕のことに対して、すごく心配をしてくれたんですね。
風邪を引いているとなったらパソコンで『風邪薬、これが一番いいですよ』とか
『ここの病院のこの先生がすごくいいから行ってください』とか。
何で、こんなに親身になって考えてくれるんだ?と。」
国分「素晴らしいですねえ。そのときは、まだお付き合いしていないんですよね?」
陣内「してないですね。」
美輪「でも、お親しくなられてから、いつから自分のことを好きになったんだ?
ということをお聞きになった?」
陣内「まず、僕が電話で告白したんですね。だまされたらあかん、と思いながらも、
もうフタがバッと開いてしまったんで『好きだ』と。
『好きだから、付き合って欲しい』と。
『いや、そんなんじゃない』と、まずは振られたんですよ。
『そんな風には思ってない』、と。」
国分「振られたんですか?」
陣内「振られたんです。『友達としか思えないです。ごめんなさい』、と。
『あなたといるとすごく落ち着く。ただ、恋愛関係にはなれない』って言われたんです。」
国分「『間違えた!』って思いますよね、フタ開けて。」
陣内「思いますよ。『やってもうた~』
でも彼女も、今まで恋愛をしてきて
やっぱり、いろいろ傷ついたこともあったと思うんですよね。」
美輪「いろいろ書き立てられましたものね。」
陣内「そうですよね。『藤原紀香』という名前が1人歩きして、
いろいろな恋愛を世間から潰されたこともあったみたいなので、
『そういう風な思いをしたくない、私と付き合って、あなたに迷惑かけたくない』みたいなことにもなったんです。
『あなたが冷静に考えて、それでも私のことを思うなら、もう一度、連絡して欲しい』
と 言われたんです。
『わかった』ってなったんですけど、何にも考えずに僕、次の日に連絡したんです。」
国分「あれだけ、考えてくれ、って言われたのに。」
陣内「意味がわからなかったんですよね。
『何を言うてはんのかな?』って感じで僕、普通に電話したんですね。」
国分「言っていることは、よく考えると深いですよね。」
陣内「彼女はすごく考えたと思うんです、恋愛することに対して。
僕はあんまり考えなかったです。
藤原紀香っていうことはすごいと思っていましたけれど
でも僕の中では何ら『普通の女性や』と思っていたので、周りは騒ぐであろうけれども、
僕の中では、全然、普通の女性として見ていたので、
そんなことを言われても、『僕は大丈夫です』と。
『やっぱりあなたのことが好きなので、あなたがどう思おうが、僕は好きなんで連絡します。』という話をしたら、多分、それが結構よかったと思うんです。
もちろん彼女にも、もともと思いがあったらしいんですよ。
ただ、『そんなわけがない、私がこんな人を好きになるわけがない。』と抑えていたらしいんです。
でも、なぜか電話をしてしまう。なぜか電話を待ってしまう。
そんなわけがない、友達に僕の名前を出したときに、
『何でそんな人と連絡とってるの?』って周りに言われる。
『やっぱりダメなんだ…』と抑えていたんですが、
やっぱりそれで正直になれた、ということで、そこからですね。」
美輪「でも彼女も偉いわね。この恋に忠実に、周りが引いたって何したって…というのは。」
国分「1回、紀香さんが、抑えた、というのがリアルですね。
『そんなわけない』
かなりリアルですね。」
陣内「リアルでしょうね、僕もそう思いましたもん、
そんなわけない、付き合ってからも思いましたからね。」
国分「でも、次の日に、『付き合って下さい』と言ったときに、紀香さんから
『はい』というような言葉は…。」
陣内「付き合って下さい、という言葉は、そこからは言ってないんですよ。
そこから何となく、ご飯に行ったりとか、映画に行ったりとかしているうちに、
もう『結婚、どうしよう。』、という話をしていたので。」
国分「え?どっちがですか?」
陣内「これもね、どっちがということもないんですよね、本当に。」
国分「『付き合って下さい』という言葉もなく、
結婚、どうしようか、の話になったんですか?」
陣内「もう、なっていましたね。」
国分「どっちが言っているわけでもなくですか。」
陣内「どっちが言っているわけでもなく、結婚。
まず親に『ご両親に、いつ挨拶に行こうか。』とか、そういう話をしていましたね。」
美輪「自然の流れで付き合いだしちゃったのね。」
陣内「そうですね。」
国分「『お付き合いして下さい』というのは、ちゃんと言わなかったとしても
プロポーズはちゃんとしたんですか?」
陣内「プロポーズはしました。伊勢神宮に彼女は行ったことがなかったんですよね。
[伊勢神宮でプロポーズ]
僕は子供のときに、ずっと母親に伊勢神宮に毎年、連れていかされてたんですよ。
もう嫌だったんです、寒いし、冬だったんですけれども。
ただ何か、子供ながらに、すごい場所やなあ、と思ったんですよ、伊勢神宮というのは。
すごく緑がたくさんあって子供ながらに、ここ寒いし、嫌やけど、何か神様が本当にいそう、というイメージがあったので、プロポーズするなら伊勢神宮かな、と。
彼女も神社とかがすごく好きな方だったので、『じゃあ、伊勢神宮に行こう。』ということで。」
江原「2人で伊勢神宮に行ったら、目立ったでしょうね。」
陣内「そうですね。ちょうど、騒がれている時期だったので、周りの方は
『あ、来てる』という感じになってましたけど。
そこで、まあ、神さまの前でというかプロポーズをしましたね。」
国分「どんなことを言ったんですか?」
陣内「『一緒に幸せになりましょう』と。まあ、『俺が幸せにしてあげる。』なんていうのは言えなかったんで、『一緒に幸せになっていきましょう』と。
『ずっと共に恋愛をしてください。』という話を。」
国分「紀香さんはそのときやっぱり、『そんなわけない』
という気持ちが やっぱりあったんですか。」
陣内「伊勢神宮のときは覚悟を決めていたと思いますよ。」
美輪「いえ、覚悟を決めるというよりは、好きだったんだけど、抑えていたわけだから。
ずっと好きだったのよ、それがフタが外れただけの話だから。」
江原「お気の毒だけど『藤原紀香さん』という名前が1人歩きしてしまうから。
お目にかかったことはないですけれども、拝見していると、
この人はもともと、ごく普通のお嬢さんの心を持っている人、でね
その感覚が消えていないんだけれども、演じている自分もあるわけでしょう?
使命、役柄として、自分はどう振舞うべきか、というのと、素になっていい時と
その狭間が大変だったろうな、と思うんです。
やはり陣内さんに出会えて、自分の素の部分が素直に出せるようになった、
ということですよね。
ご自身でも考えたと思いますけれど、もしこのままで、素直な表現をしなかったら、
よくありがちだと思うんだけど、生涯、女優として生きなくてはならなくなる。
そうやって演じていく人生ってありますよね。
自分という個人は失くして生きる人生、大女優さんには多いけれども。
だからそういう道がいいのか、それとも個人としての、女性としての
生き方とか幸せもとっていいのかというところでの、上手な軌道修正をしたと思うんですよ。
だからといって、仕事を捨てるわけではないんですからね。上手、バランス力のある方です。」
国分「結婚してから変わりましたか?」
陣内「僕は、本当に変わっていないんですよ。周りがやはり変わったというか。
藤原紀香という人を奥さんにもらったわけですから、周りはもう 『どんな感じなの?』
『家でどうなん?』と聞かれるんですけど、
僕の中ではまったく変わらずに、まあ『格差婚』と言われても
僕は何とも思わないですよね。
さきほど言ってもらったように、亭主関白なところが すごくあるので、
『男として、俺が何とかしないと』ということがあるので、
仕事に対して『もっと上に行きたい』みたいなものはありますね。」
美輪「亭主関白とね、外面がいいのね
育ったお家でも、内面があまりよろしくないのね。内弁慶。」
陣内「本当に、その通りですね。」
江原「格差とか、全然気にならないっておっしゃるけれども、気にするわけがないですよ。
だって何を言われたって、それは自慢につながるんです、自分の中で。
そういう嫁をもらったんだもん、俺は、と。
何を言われたって『だったら勝ち取ってごらん』というプライドがあるんですよ。」
美輪「『だったら、お前やってみな。』というのがおありになるのよ。」
江原「『お前、口説いてみな。』って。」
国分「そういうことなんですか?ちょっと鼻につくなあ。」
陣内「そういうことなんですかね。」
美輪「そう。」
[実はプレイボーイ]
江原「それとあともう1つ。これぐらいの人じゃないと奥さんになれない、
というか陣内さん、結婚できない。さっき言ったように、“わがまま”。ごめんなさいね。
頑固、本当に亭主関白なの。だからこれぐらいの羨望の的というか>
そういう奥さんでなかったら、押さえられない。
『自分にとっての宝物を得た』って思わないと、ものすごく女性に対して
ひどいことをする。
もうね、自分が一切好意がなくなったときにはね、ゴミ同然。」
陣内「そんなゴミ同然じゃないですよ!」
江原「だってプレイボーイですよ、もてましたよ。」
陣内「いや、気持ちがなくなったら、確かにすぐ。でも、ゴミ同然じゃないですよ。」
江原「ごめんなさいね、言い過ぎましたね。透明人間です。」
陣内「そう、情って言うのはないですね。」
美輪「取り付く島がなくなるの。全く、すうっとなる。」
江原「ゴミは言い過ぎましたが、透明人間になっちゃうの。もう無関心なんですよ。
だから冷た~いとか言われてね、みんな泣く…ね?」
陣内「う~ん、本当ですね。」
国分「じゃあ、紀香さんというのは、本当にベストな奥さん。」
江原「だから家宝みたいな、宝物みたいな人を持たないと、大事にしない。」
陣内「気持ちがなくなった時の…自分の中でも思いますね。
こんなに冷たくなるんか、っていうのはわかりますね。
『これを言ったら傷つく』『これが一番効く』とわかった上で、言ってしまうんですよね。
100か0か、みたいな感じにしてしまう。」
美輪「だから知能犯なのよ。どちらかというと、別れ上手ということなの。
蛇の生殺しみたいに、じわじわと別れていくというのではないのよ。
この人はとどめの一刺しでガッとやっちゃうの。」
国分「出てくるキーワードを聞くだけだと友達になれないですね。」
陣内「最低の男ですね。」
江原「相手も諦めざるを得ないじゃないですか。
逆に言うと、奥さまほど惚れ込んで、
のめり込んで付き合った人っていないんじゃないですか?」
陣内「それはそうですね。彼女の言うことなら聞けるというか。
やはりどこかで、尊敬はしてると思うんですよね。
でもプライドも僕、すごく高いんですよ。何か変なところで。
こんなプライド、なかったらいいのにな、と思うんですけど。」
美輪「いえ、小さい頃からそうじゃありませんか。ねえ。」
江原「いやもう、前世から。」
美輪「そうそう。」
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