田中義剛

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【 2008年10月25日放送】【136回】パート3

今日のゲストは、タレントで酪農家、花畑牧場を経営されている田中義剛さん。

パート2からの続きです♪

田中「いまから3年くらい前から、チーズが売れ始めて…
ひとつ成功したら、ポイントがつかめて『あ、こうすればいいんだ。こうすればいいんだ…』
で、その次に『生キャラメル』っていうものの製造に取りかかったんですけど…。」

美輪「いま評判のね。美味しいんですってねえ。」
江原「美味しいですよ。」
美輪「1個ちょうだい。」
田中「持ってきます。江原さん、食べました?」
江原「私はもちろん、いただいています。」
田中「ありがとうございます!」
江原「美味しいです。」



田中「おかげさまで、すごい評判なんですけど、そんな全然思わないで、
こんな小さな銅鍋で作ったんですよ。」
美輪「手作りですものね。」
田中「手作りで、テレビで年商いくらとかいっているんですけど、とんでもなくて。
3年前まで4億の赤字、うちの事務所の社長曰く
『九回裏のホームランだな。もうお前は、アウトだったんだよ。』と。
『いや、俺もそう思います。アウトの覚悟はできてました。』と。
で、スタッフがみんな辞めたんですよ。
この牧場には明日がない。田中はもう潰れる。
十勝中、帯広中うわさになって 『あそこは潰れる』で、そういう時、1人だけ残って、全員辞めたんです。」

国分「何人くらいいたんですか、元々。」
田中「30人くらい。1人しか残らなかったです。」
美輪「よく残りましたね、その人も。」
田中「ええ、さっき出てきた人です。」
国分「あのチーズを作って。」
田中「美輪さん、何か。」
美輪「いやその、亡くなったお友達にね、ちょっとどこか似てる人だなと思って。」
田中「ドッキリしました。彼が、最後まで残ったスタッフで、松永って言うんですけど…。」
美輪「私はあの方の映像が映ったでしょ、さっき。
その亡くなった親友の方、 フッとその方に見えたんですよね。

~1人残って田中さんを支え続けた松永さん。
亡くなった親友の大坂さんに似ている。
それは単なる容姿の問題ではなかったのです。~

美輪「あの方にはね、時々、のってたと思うのね。」
江原「(うなづいて)そのね、彼が言う言葉が、
1人残って下さったあの方が言ってくれた言葉とかでハッと我に返ったりね。」
田中「いや、そうです。」
江原「口を借りるってことです。要するに、のっかるっていうのはそういうこと。」
田中「無口なやつなんですけど、たまに言う言葉とかが。」
江原「核心を突いてね。」
田中「どんなにきつくても、残ってるんですよ。
本当に昔、もっと言葉もきつかったし…
本当におっしゃる通り、乱暴だったんですよ、自分が、やり方が。
辞めていって、本当に当然だと思います、みんな。
そんな みんなも辞めていって当然で、それをもって牧場をもう閉鎖しようと思ってたのに…。」
美輪「相手の気持ちを考えないで、自分の感情だけで物を言っていたのね。」
田中「いや、全部そうでした。経営者としても、最悪でした。」

美輪「でも、その1人残った方は、とにかく『辞めよう』と思った途端に お友達がのっかるんですよね、スッと。
『まあ、まあ』っていうことでね。」
田中「そうか~。」
江原「その方ですらね、何度と辞めようと思ったと思いますよ。」
田中「そう思います。」
江原「だけどとどまっているのは、いま美輪さんがおっしゃったお友達の感情が入るんですよ。」

田中「ずっと10年間、変らずに一緒にいたパートナーで、みんな辞めた時に そいつだけが残ったんですよ。
そいつがもし辞めたら、『牧場やめよう』と思ってたんですよ。
で、借金が相当、膨らんできて、さすがにうちの事務所も
『もう、いいだろうと。銀行を入れて整理しようか?』という話まで行ったんです。」
国分「そこまでいったんですか。」
田中「けど、そういう時に俺、友達に必ず聞くんですよ。
『もういいべ?やめさしてくれよ、もう。俺、やったよね?』と。
でも、ダメだ、って言うんですよ。」

国分「その後は、残ってくれた彼もいたおかげで…。」
田中「いま、牧場のスタッフが500人になったんです。」
国分「うわ~すげえ、1人だったのに?」
田中「本当に1人から、3年で500人になったんです。
うちの村の人口、4000人しかいないのに…。
俺は奇跡だと思っているんですけど、諦めなかったから今があるので、
その諦めないストーリーを、偶然なのか、それともそういう風になっていたのか っていうのを、いま50歳になってみて、聞きたい。」

美輪「青写真で宿命なのか、それとも自分の努力の結果そうなった運命なのか、
それとお友達の加護があるのか、そういういろんなパターンがあるけれど、
それのどれなのか、分析して知りたいとおっしゃるわけね。」
田中「知りたいです。」

~今は亡き親友との約束。夢の牧場をついに実現した田中義剛さんに 今夜届けられるメッセージとは~

【スピリチャル メッセージ】
[亡き友のメッセージ]
江原「大坂さん。お友達、ずっと一緒なのは確か。だから義剛さんが聞いているのは まぼろしではなく本当に彼とのコンタクトなんですよね。
最初から義剛さんの横にずっといるんですよ、でね、聞いてるとね、切なくなっちゃって
彼は彼で、16年間の人生ですよね。
だけども、彼なりに『義剛さんは知ってる。』って言うんですよ。
結構、苦労が多かったっていうこと、それまでも、家のことでもね。

さっき船が出て行って格好良かったって言ったでしょう?
『俺は船乗りになる』っていって。
だけども、本当の気持ちじゃなかったのね、彼の。
その彼の気持ちの中では、本当の気持ちっていうのが、別にあって、
もっと自由が欲しかったんだけれど、親を楽にしたかったの。

実は彼が示したいのは、その牧場って、酪農をやらせるっていうよりも、
そこを通して、例えば命がまた新たに出てくるとか、馬とかね、生き物、食べる物<、br /> だから人の笑顔が欲しいんですよ。『そっちにお前は行け』と。」

田中「あの、襟裳岬に行って、馬と出会って、牧場。
それから今度は、中札内村に 本当は地元の人が売ってくれないっていう中で、
奇跡的にその土地が買えることになって
それが襟裳岬からすぐそばで、私は飛行機からいつも襟裳岬を見るんですけど、
それも何かあるんですか?」
江原「あります。というかそれがなかったらね、ごめんなさい、はっきり言っていいですか?
義剛さん、すぐ投げるんですよ。」
田中「はい。」
江原「意外と諦めが早いんですよ。」
田中「すごく早いです。」
江原「で、あそこの因縁じみた場所でなかったら、粘れなかったと思う。」
田中「いや、その通りです。
私はものすごく気が短くて、全部もう ピシッピシッと切っちゃうんですね。
ところが、この牧場をやるという夢は16から変らないんですよ。
それがわからないんです。」

江原「別の場所だったら、そんな大変な時、両手を上げて、
もうダメだとバンザイすることも、もっと早くあったと思うんですよ。」
田中「ありました。」
江原「でも、あそこの場所だから、できなかったと思う。」
田中「できなかったです。」
江原「考えてもみて下さいよ、私は初めてお目にかかっているんだけれど、
いろんな人が言っていることを言うと、だって義剛さん
誰の言うこともきかないでしょう?」
田中「はい。」
江原「それこそ、親だ、嫁さんだ、誰の言うこともきかない人が、
彼のことだけは聞くんですよ。」
田中「そうなんです。それがわからないんですよ。」

江原「だからそれが、彼と義剛さんとの生まれて最初の心の絆を結んだ人 であるからなんですよね、親以外のね。」
美輪「向こうもね。」
江原「向こうも。義剛さんが大好きなんですよ、この人。」
田中「はい。」
江原「一心同体でね、大好きなの。そこで自分の夢を託されたんですよ。
だから、託されたっていいう絆が、今日のここまであるんです。

~北海道から帰る度に飛行機から見える襟裳岬そこは親友に花を手向けた思い出の場所。
義剛さんがその近くで牧場を始めたのは、偶然ではなく、
くじけそうになる度に親友を思い出し、奮起させる場所だったからなのです。~

【スピリチャル メッセージ】
それと、後もう一つ、ちょっと余談でいいですか?
これは夢物語と思って聞いて下さい。あのね、義剛さんの前世、実はね、
ごめんなさい、笑っちゃいけない、ヨーロッパに、いらした時代があって。」
田中「私がですか。」
江原「ええ。何かちょっと不釣合いな感じがしますでしょう。」
田中「あり得ないですよね。」
江原「私が見るにはね、フランスとかね
で、やっぱり農場をやっていたわけなんですよ。農場、ブドウ…やっていて。」
田中「ワインですか?」
江原「そうそう。いずれ、そういうことを着手するかもしれませんよ。」
田中「ワイン?俺、ニュージーランドに30回くらい行ってるんですけど
欲しいワイナリー(ワイン醸造所)がずっとあるんですよ。ちっちゃいワイナリーで。」
国分「興味はあったわけですか?」
田中「いやもう、買おうと思ってたんです。へえ。」
美輪「それをやるようになるって。」

江原「それでね。ただその時の難点はね、あの、苦労して得たんじゃないんですよ。
要するにお家の親から引き継いだ農場、
農園で働く人達がいてブドウを世話してくれてワインを作ってくれて、
自分はあがりだけ見ていればいいの。」
田中「へえ~、はい。」
江原「で、その時のご趣味が馬だったんです。ってことはね
前世からチーズには縁はあるんですよね。
ただその時に、実は破綻しているんですよ、道楽が過ぎて。」
国分「ああ。」
江原「で、ちょっとごめんなさいね、ここからが重要で、今日、義剛さんがいらした意味。
『今が要で、これからですよ』っていうことの注意を与えられている。」
田中「わかります。」

江原「借金は無くなったかもしれない。
けれども、今こそ会社の体制をきちんとしなきゃいけないってことを、
大坂さんが教えてくれている。
今までは自分の手の、目の届く範囲の中で一生懸命やってきたけれども、
ちょっと限界が来ているらしいんです。」
田中「はい…。」
美輪「大きくなればね。」
江原「そこでちょっとね、不協和音も出てきちゃってる。
人数も多いし。だからそこを、きちっと。
今度は経営をしっかり勉強して 維持させていかなくちゃいけない。」

美輪「それとやっぱり、人心掌握術もあるからね。
うん、やっぱりあなた、こうやってお話してると穏やかだけど、
仕事のことで注意したりすると、ものすごくきつくおなりになるところが見えるのね。
何気なく本当に一生懸命になって仕事のことをパーッと言ってるんだけど、
それが向こうにとってはね、恨みになる人がいるのよね。」
田中「わかります。」

江原「あと、1人で結構、目の届くようにやっていると、
どうしてもやっぱり 限界がありますよ、時間的にも。
そうすると、もう投げ捨てるように言って回るしかなくなっちゃうんですよ。
だから今こそ、そういうことをきちんとして、要するに失わないように。

失わないようにっていうのは、財産とかね、そういうことじゃなくて、
やっぱりそれだけの人が働いているということは、その人たちの生活もあるわけであって 土地への貢献もあるわけじゃないですか。ね?
だから、そういう意味ではみんなの笑顔を失くさないようにっていう…
だから、生き物を見て、生きているっていうこととか、
自然とか、そういうものを大事にしなきゃいけない、
特に今のご時勢、ニュースを見てもそうですよね。
食べ物への感謝とか、自然への感謝というのがなくなってきている…
そういうものを示すことやら…だから全部、彼の示しているのは人の笑顔なんですよ。」

美輪「つまり、今まで来て、成功しました。
田中さんの純粋さと情念で生きてきたのよ、根性と、情念と、愛情とかね。
そのお友達に対する愛情とか、家族に対する責任感とか。
会社が大きくなったらね、根性や精神論だけじゃ成立しないんですよ。
あくまでも今度は、あなたの今までの情念、根性、そういうものは置いておいて、理性だけ。

理性で、すべて計算して、人心掌握術で、ガッと怒りたい、カッと来たときでも
いったん飲んで、飲んだところで、改めて頭が冷えたところで
『こうで、こうでこうだろう?だから、こうしなさいよ』と。
それが経営者の、つまり帝王学なんですよ。」
田中「そうですね~。」
美輪「そこへちょうど来てらっしゃるの。」

田中「いや、もう、まさに、自分でこうなる予想はしなくて。
人が増えて自分ひとりではどうにもならない状況にまで追い詰められています。
本当に、今日ここに来たのは、自分で50歳になって
冷静に振り返ってみたかったんですよね。
そうすると、これは自分にとってみたら 本当に奇跡なんですよ。
だけどその奇跡を、友達がもしプレゼントしてくれるんだったら<、br /> その奇跡を少しでも長く、大きくしたいなって思っているんです。」

~夢を追う情熱だけでがむしゃらに突っ走ってきた田中義剛さん
牧場からヒット商品も生まれ、従業員も増えた今、
経営者として冷静に理性で物事を進めていくべきなのです。
そしてもう1つ不思議な絆が明かされます。~

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