堂本光一
[鏡の中に男が?]
堂本「うん。だから、そういった経験というのは、結構多々あるんですよ。
一番怖かったのが、熱海に撮影に行ったときに、歯を磨いていて、
鏡を見たらなんか人が見えたんですよ。
あのアメフトのTシャツとかあるじゃないですか。
アメフトのナンバーみたいな水色っぽいTシャツを着た人が見えて、
あれ?何かの間違いだろう、と思って歯を磨いていたら、また見えたんですよね。
何だろう?でもそこでも俺、信じないんですよ。まあ、何かの間違いだろう、と。」
国分「確実に見えているんでしょう?」
堂本「見えていましたけどそれでも気持ち悪いから早く寝よう、と。コンタクトを取って、
そのまま寝室に行って。
ホテルって電気のボタンがいっぱいあるじゃないですか。
消そうと思って、触ろうと思ったら、全部の電気が、『バン!』って消えたんです。
『うわぁ!』と思って『もうこの部屋はいられねえ。』と思って、
セミスイートみたいな部屋だったので、もう一つの部屋のソファで寝たんですけど。」
国分「それ、もっと前で信じていたら、そんなに怖い思いをしなかったかもしれないんだよね?」
美輪「いや、だって信じるも信じないも、堂本さんはどこに逃げても逃げようがないのよ。
堂本さん自身が、すごい電気体だから。」
[怪奇現象を呼ぶ人]
美輪「すごい。100ワット、200ワットじゃなくて。
カメラが動かなくなったりとか、そういうことがいっぱいあるでしょう?」
堂本「ものすごいあります。」
国分「カメラが動かなくなった?」
堂本「これ、しょっちゅうなんですけれど。」
国分「色々あるじゃない。そういう人って多いんですか?」
美輪「少ないの、そんなにたくさんはいない」
国分「ここに4人いるうちで、3人がそういう力を持っているわけですよね?
僕の方が珍しいみたいになっちゃってるんですけれど」
美輪「あなたもあるの。質が違うだけ」
国分「質はいい方ですか、悪い方ですか?」
江原「いいとも悪いとも、どっちとも言える。みんな個性ですから」
~数々の怪奇現象を体験しながら
それでもスピリチュアルな世界は半信半疑だと言う堂本さん。
この後、こだわりの私生活が明かされます~
[配線マニア]
江原「でも、オーディオとか、お好きなんですか?」
堂本「大好きですね。」
江原「ただね1つ気を付けなくちゃいけないのは。 電気物じゃないですか。」
堂本「ええ。」
江原「で、けっこう配線とかワア~っと見えるんでね。
もうほんと、それだけは気を付けられた方が。」
美輪「家宅侵入してますからね。」
江原「火災もそうだしね。」
堂本「もう配線とか、大好きなんですよ。」
国分「配線が大好き?」
美輪「ははは。」
国分「意味が分らないんですけども。」
堂本「何でしょう?配線が好きというよりも、
電気屋さんに頼まなくても自分でやっちゃうんですよね。
確かに江原さんのおっしゃるように、もう、いろんなのがありますね。」
[段取りマニア]
国分「あと、もうひとつ、段取りマニアっていうのを聞いているんですけれど、
これはどういう意味ですか?」
堂本「例えば、エレベーターに乗ったときに、どうされます?」
国分「“階”を押して、待つ?」
堂本「待ちます?“閉”』を押しませんか?押しますよね?」
国分「まあ、誰かが押してくれるんじゃないかな?ぐらい。」
堂本「僕はですよ、“閉”を押してから“階”を押すんですよ」
美輪「その方が早く閉まるから」
国分「はい?あ、そんなに急いでいるんですか?」
堂本「特に急いではいないんですけど、その方が効率がいいよな、って」
美輪「エレベーターに乗って、ボタンを押した後の立位置はどこに立つんですか?」
堂本「後ろの角ですね」
国分「押した場所にいないで?」
堂本「だって次の人が乗ってきたら、押すかもしれないから邪魔でしょう?」
国分「じゃあ、次に乗ってきた人が、ゆっくり押して、
“閉”を押さずに待っているというのは耐えられない?」
堂本「そうしたら、横にもボタンがある場合があるので、あれ押しますね。押しませんか?」
国分「ははは。」
(みんな笑い。)
堂本「自分で押しませんか?」
国分「ごめん、どうでもいい。」
美輪「はっはっは。」
国分「全然わかんない!そういうの、やっぱり気になるんだ。」
堂本「そう、はい。」
美輪「そういう点、似てる。」
国分「そうですか。美輪さんもそうですか。」
美輪「そう。」
[ひとり焼肉]
国分「焼肉は自分で焼いて。人に焼かれるの嫌ですか?」
堂本「それは、どっちでもいいです。
行ったことないですけれど、ひとり焼肉とかもいいなと思いますね」
国分「それは何で?周りのこと?」
堂本「何も気にしなくて、自分のペースで食べられるじゃないですか。
それはそれでいいなと思いますね」
国分「これは美輪さんはどうですか?」
美輪「わかるわよ。」
国分「江原さんはどうですか?」
江原「わからない。」
国分「わからないですよね?ひとりで焼肉って・・・『次、タン食べようよ』ってそういうことが言えないじゃん?」
堂本「言えないですね。」
美輪「さっき言ったように、自分が王様になって
自分の主体性で生きていられるというエリアがお好きだから。
人に気を使って、人にどう思われて、人の意見で世界を作っていくというのではないから。
焼肉でも、みんなで食べると気を使って、
何人分でこの人2つ食べたから、じゃあ こっち1つ遠慮しようかとか思ったりとか、
いろいろあるじゃない?
そういうのって、やっぱり、やあよね。」
国分「ははは、ありますね。」
堂本「みんなで食事をするのはもちろん好きなんですけど、そういう1人の場所も好きです」
美輪「1人の場所の方がいいわよ、それはわかる。」
国分「そうですか?」
江原「これに関しては僕、国分さん。」
国分「ですよね。」
江原「エレベーターも、そうだし。」
美輪「あなたは前世が前世だから。修道院の台所預かってたから。ははは」
国分「なるほど。」
江原「あ、そうですね。火力とか、そっちに気遣う。
もったいないでしょう?火、長くつけてると。」
国分「はあ。」
江原「だから、お好み焼きでも、それこそ焼肉でもそうだけど。
早く焼いちゃわないと、もったいないって。」
国分「そっちに気を使うんですね。
前世と関係している部分がある、と。」
美輪「それはありますよ、全部。前世と関係してますよ、今の生き方もみんな全て」
国分「光一くんのも、そういうことですよね?」
美輪「もちろん、そう。」
[恋人は大変?]
堂本「ま、効率いいのが好きなんですね、多分。」
美輪「だから理科がお好きなのね。」
堂本「なるほど。」
国分「効率がいい。でも、恋人は大変ですね。」
堂本「でも、恋人にそれを押し付けようとは思わないんですけれどね。
例えば、家で食事をしたとしても、片付けも自分がやるから、いいや、
みたいなところがあると思います、多分。」
国分「相手がやらないのは苦ではない、と。」
堂本「苦ではないですね。やってくれるんだったらやればいいけど。」
美輪「いろんなものね、何から先に洗って、すすいで置いてというのを、
全部効率よくやるのがお好きでしょ?」
堂本「例えばですよ、細かい話ですけど、食器乾燥機が家にあるんですけど、
奥に包丁を入れるところがあるがあるんですね。
まな板とかをどんどん洗った後だと、包丁が奥だ、みたいになるじゃないですか。
もうまな板とか入れちゃってるから邪魔で入れられない。
そうじゃなくて、ちゃんと包丁から洗って置いた方が効率がいい。」
国分「ああ、効率を探すわけだよね。」
美輪「そうそう。」
国分「まな板洗っちゃった、エヘ、みたいにならないの?ぜんぜん、そっち派ですけど。」
美輪「人それぞれなのよ。」
国分「大変だね、生きるって。!」
美輪「その方が楽なのよ。私もまったく同じ。」
堂本「“効率がいい=楽” なので。その方が楽だよね、みたいな。」
江原「それは私も理解できます。」
国分「そうですか。ということは、いろいろと計算しているじゃないですか。
結婚というのも『いつしよう』とか。」
堂本「そこは計算はまったくないですね。」
国分「願望は?」
堂本「願望は強いわけではないんですけど、いずれ家庭が持てればいいな、
というのは思っていますけれど。」
[今の家族に満足]
国分「さっきもチェックでありましたけども、自分の今の家族というのが、目標というか。」
堂本「そうですね。それはすごく思いますね。 例えば親の僕に対する対応だとか。
すごく自分自身幸せでいられるので。」
美輪「また、別の言葉だと、満足していられるっていう事でしょう?」
堂本「そうですね。だから、一切、仕事に関しては親は口入れて来ないですけど」
国分「ああ、そうですか。」
堂本「はい。」
美輪「堂本さんの、お宅ってほどの良い家庭で、お育ちになったのね。
つまり愛情過多症で、過干渉だったりとかね。
そうかといって、冷たくて放任主義だったりとかね。
そういう家庭が、たくさんあるじゃないですか。
愛情も、その教育の仕方も、いろんな事、全部ほどが良くバランスが取れてたでしょ?」
堂本「そうですね。それは感じますね。」
美輪「ね。」
堂本「連絡は頻繁には取らないですけど。“連絡がない=幸せな証拠”であって、元気な証拠。そういった部分がすごくステキだなと。」
美輪「そうかといって、無責任で放りっ放しで 放任主義ではないのよね。」
堂本「全然ないですね。家族4人とも今、バラバラなんだけど、
でも、気持ちはちゃんと家庭、家族という部分にひとつにあるという感じが、
僕はしてるんですね」
美輪「今は結局、お互いが信用できない家庭が多いんですよ。信頼できないの。
でも堂本さんの場合は、お互いに信頼していられるから。だからお幸せ。」
堂本「例えば、この事務所に一番最初に入るとき、横浜アリーナに行ったんですけど、
母もついてきたんですよね。
その時は確かゴールデンウィークか何かで。
連休だったから東京に泊まれるじゃないですか。
で、ジャニーさんとお会いして『じゃあ、今日はこちらで御預りします。
よろしいんですね?』となったときに、うちの母親は『ああ、どうぞどうぞ』って、言ったんですよね。
俺が親だったら、娘や息子がまだ少年少女のときに
親元を離れて誰かにお願いするというのは、すごく心配だと思うんですよ。
うちの母親もすごく心配したと思うんですけど、それを表に出さなかったので、
そういったところとかが、すごく尊敬できるんですよね。」
美輪「それはやはり、あなたを信頼していたからですよ。
『この子は大丈夫』という、信頼、信用があったからね。」
~口には出さなくとも信頼し合う家族。ほどの良い家庭で育った堂本さん。
そして堂本剛さんとの運命的な出会いが、自分を皮肉な目で見てしまう性格。
オーディオが趣味。
そして堂本剛さんとの深い絆。
その、スピリチュアルな物語とは~
次ページへ⇒パート3へ続きます♪