戸田恵子

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【 2007年08月25日放送】【108回】パート2

今日のゲストは、アンパンマンなどの声優としても活躍している女優の戸田恵子さん。

パート1からの続きです♪

THE 有頂天ホテル スタンダード・エディション

[認知症と向き合う]
江原「コミュニケーションが取れない、という悩みは、非常に厳しい言い方なんだけれども、
『甘えられない』という言葉なんですね、ある意味で。
スピリチュアルな意味からすると、
認知症はご本人の生き様が全て出ているんです。

例えば徘徊するという方は、人生に逃げたいことがいっぱいあったんです。
暴言を吐いたりする方は、品良く生きていても本当は、
腹に据えかねることがいっぱいあったということ。
異物を食べるという方は、本当に食べることに困って生きてきた時代がある、
自分は我慢してでも、というところが強かった。
だからそういう風なところから見ると、情けない、じゃなくて、
『ああ、苦労したんだ』、と。そこに耳を傾ける。
するとそれがコミュニケーションになるんです。

スピリチュアルに見て認知症というのは、その人が変わってしまったのではなくて
肉体の方が要するに故障しちゃったわけですよ。
魂は健全なの。
それこそ亡くなったときに、元に戻っているんですよ。
ここ(肉体)でのことも、あちらではちゃんと覚えています、
ここで表現できないだけ。
だから最後の生き様に耳を傾ければ、
コミュニケーションは取れる。

前に出演してくださった奥田映二さんの奥さん・安藤和津さんは
『自分がしてもらったことを最後にお返ししてる』と。
例えば、おむつを取り替えるのも、オギャーと生まれて夜も昼もしてもらったことを
『ただ、お返ししてるだけのことだ、と思ったら、気が楽になった。』っておっしゃるんです。」
美輪「人間の順番なのよ。自分がやってもらったから それをやってあげる。、
お返しをする、輪廻でね、回っているわけでしょう?」

国分「失礼ですけれども、お母さんはどんな症状が多かったんですか?」
戸田「非常に怖がりなので、徘徊したり、外に出たりということは絶対なかったので、
知らないものに触るとか、火の元とか、そういったことは絶対にしないので、
その性格はずいぶん助かったんですね。
例えば、大きいおしょう油ざしではなくて、
小さい割れないプラスチックのおしょう油ざしを見つけて置いておいたら、
帰ったらそれがないんです。
ゴミ箱に捨ててあって、ある程度入っていたおしょう油がなくなっていて、
どうもそれを飲んだみたいなんですね。」
美輪「先祖がえりで、赤ちゃんに戻るのよ。赤ちゃんと同じ。
赤ん坊に戻ったと思えば何でもないの。
分別のある大人だと思って見ちゃうのね。
赤ちゃんはずっと育っていくでしょう?
大人はどんどん土に還っていくのよ。
だけど、自分の愛する人が壊れていくのを見るのは辛いわよね。」

戸田「本当にそうですね。
やはり大抵の方がおっしゃるけれども、何か怒る気持ちがすごく。
『どうしてわかってくれないの?』っていう。」
江原「怒った所で、どうにもならないのにね。」
戸田「ほんと、どうにもならないのにね。多分、毎日、私ね。
言ってたと思いますよ、お友達とか。」
国分「はい。」
江原「感情の方が出てしまうでしょう?
感情が出るということは、そこに甘えがあるんですよ。」
戸田「うん。」
江原「『私を分って!』なの。」
戸田「うん。」
江原「理解しなくちゃいけないのに、『分って!』になっちゃう。
だから、その気持ちは仕方のない事なんだけども。
そこでやっぱり。ようやく、こう親を超える時期が来たんだな。」

美輪「お役目が逆転するの。ここまで親に育てられて、折り返し地点なの。
今度は親が子供になって、子供が親になって、親を育てていくの。
世の中の順番なんですよ。
それを皆さんがよ~く熟知すれば、いたずらに怒ったりしなくてすむんだけど。
私は戦前の人間だけれど、昔の人はそれを言っていたんですよ、口伝えで。
昔は共同所帯だから、おじいちゃんおばあちゃんが一緒に住んでいたでしょう?
『そういうもんなんだよ』と。
先祖の知恵が、人間の知恵としてずっと口伝えで教わった。
今は核家族でしょう?
一緒に住んでいないから、」い『そういう発想の転換をしてゆけば楽なんだな』ということを知らないのよ。」

~子供が幼い時は親が世話をし
親が年老いたら子供が世話をする。
そんな親子の役割の交代を、
忙しい仕事と両立させた戸田恵子さん
それでもな、気がかりな事がありました~

[収録前のインタビュー]
戸田「母の最期が。ずっとずっと気になっていて。
その時の気持ちが、分りたいなっていう風に、一番思ってる事ですね。」

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