RIKACO(村上理佳子)
【 2007年06月02日放送】【99回】パート2
今日のゲストは、元祖カリスマモデルと呼ばれ、ファッションリーダーとしても活躍のタレントのRIKACO(村上理佳子)さん。
パート1からの続きです♪
[離婚を決意した時]
RIKACO「友達とかにも、誰にも相談できないから。
子供を学校に送って行った後に、いつも第三京浜を通るんですけれども
帰り道によく泣いていましたね。泣こうという気はないんですけど、
運転していて涙が流れてくる、止まらない。
運転しながら30分くらいひとしきり泣いて誰かに見られたら困る、と思いながら泣いて
家に着くころにすっきりしているんですよね。
突然襲ってくる、それが。
まあやはり『自分の中でいろいろ変わる時なんだな』
『これは整理するのに時間がかかるな』
『だから自然に時間が解決してくれるまでは、
もうこれは乗り越えていくしかないのかな』
という風に。
やはり離婚前と離婚後、特に悩みました。
それは相手を責めるとかいうことではなくて、自分を責める。いろんなことで
『自分がもう少しこうしてあげればよかったんじゃないか』
『こんなことで傷ついたんじゃないか』とか。
あのね、最初は相手を責めるんですよ。」
国分「ほほお。」
RIKACO「でもそれが無くなってくると、今度は自分を責めるわけ。
そうするとどんどん自己嫌悪に陥って
『私は果たして妻として良き妻だったんだろうか?』
『パートナーとして良きパートナーだったんだろうか?』
『母親として良い母なんだろうか?』ということを、相当考えましたね。」
美輪「いいお勉強をなさったのね。」
RIKACO「なりましたねえ、今となっては。」
国分「やはり、自分の中で落ち着かせようとか、そういう時の涙なんですか?」
江原「まあ、あふれ出るものじゃないですか。
やはり涙は、いろいろな意味で浄化させてくれますよ。」
美輪「そしてね、結婚するのはエネルギーはいらないんですよ。
情熱で押し切って、パッと一緒になればいいんだから。」
RIKACO「そうですね。」
美輪「でも別れというのは、ものすごくエネルギーがいるの。心身共に消耗するの。」
国分「人には相談はできないですか?」
RIKACO「できないのよね~。これができたら楽なんだろうけれど。」
国分「自分の弱い所、あんまり見せたくない。」
RIKACO「相談する人も、あまり周りにいないし、1匹狼だからね。」
[ホームメイドの人」
江原「というか、既製品が嫌いな方で、何でもホームメイドなんですよ。
人生を自分で作っていきたいから。
相談しても、その先、限界が見えてしまうから、
結局、自分が作るという。ホームメイド人生。」
美輪「ほんとに、おっしゃる通りね。与えられるものが嫌いだから。」
RIKACO「とことん自由人なの、私。」
国分「だから自分で洋服なんかを作ってみたりとか。」
RIKACO「自分で切り拓いていかないと、教科書を与えられてもそのとおりにできない。」
国分「それは学校時代もそうですか?」
RIKACO「勉強、大嫌い。」
国分「それは何となく伝わりますね。」
RIKACO「ははは。」
国分「そして後輩からはアネゴって言われてる。」
RIKACO「ははは。」
美輪「親御さんは大変だったわよ。自分で自分を育てちゃうんですもの。
親御さんが育てようとすると『いらない!』。」
国分「でも自分で経験したことは、間違っているかどうかという判断はできるわけですよね。」
RIKACO「初めてぶつかってね、怪我してねいつも大きな事故で
『やっぱりなあ。こっちに行かなくちゃだめだな』と。
ぶつからないとわからないんですよね。」
美輪「自分で自分を子育てするのね。」
RIKACO「今でも変わらないです。でもその中で、自分が怪我をした中で
『もうこれはしない』『こうしよう』と思ったことは、とことん守るんです。」
国分「なるほど。」
[RIKACOの子育て]
国分「ということは、子育てもそういう形で教えているわけですか?自分の経験の中で。」
RIKACO「そう。『ママはこう思うよ。』と経験上の中で。
靴をそろえていないとか、みるからに注意しなくてはいけない教育と
あとは自分で考える力を持たせなくてはいけないときとがあるじゃないですか。
頭ごなしに言わないで『ママの経験上はこうだったけれど、こうしたみたら?』とか
『こう思うよ』ということを、一応投げかけて、
あとは自分で判断する力をつけなくてはいけないかなと。」
国分「お子さんもたくましく育ちそうですね。」
江原「それはもともと魂に宿る任侠道(にんきょうどう)なんですよね。
常に筋道、義理とか、そういうところで考える方なんですよ。
お子さんを教育するのも、すべて道理でちゃんと
『なぜいけないのか』を示す人だと思うんですよ。
そういった意味で、お子さんの教育にはとてもいい教え方をしているなと思うんですね。」
~日本では2分に一組、年に25万組以上の夫婦が離婚しています。
また、夫との離婚を考えた事がある女性は
40パーセントを超える、というアンケート結果もあります
離婚を考える時、誰もが心配するのが子どもの問題。
RIKACOさんの場合も同じでした~
[離婚と子ども…]
国分「あの・・・離婚をしない方が、お子さんのためにいいんじゃないかということで
悩んだことというのは。」
RIKACO「それがほとんどです。90%くらい子供のことでした。
まだ小さいし、父親がそばにいた方がいいと思ったから、子供のために一緒にいた方がいい。」
国分「ということは、お父さんが教えるようなことも、RIKACOさんは。」
[息子と父親]
RIKACO「いや、そう、そうじゃないです。お父さんは一生、お父さんなんで。
だからお父さんとの時間も大切にしてもらって、
週末はお父さんと会ったり、4人で食事をしたり。
やはりお父さんにしか教えられないこと、男同士の付き合いというのがあるから、
それは私は教えられないから、それはお父さんに任せます。うん。」
美輪「男は男同士、というのがあるんですよ。言葉にならなくても、黙っていても、
男同士、通じるものがあるんですよ。
それは、娘と母親との関係と似ているの。
父親には理解できない。でも娘と母親は何もしゃべらなくても、すぐわかるところがあるの。」
国分「そうですね。僕は、子どもの頃。
父親に、よく小料理屋に連れて行かれたんですよ
お父さんが飲む、っていう時に。
『太一、ついて来い』と言って。
もう夜、ごはんを家で食べた後に。
お父さん、小料理屋に行って。カラオケをいっつも歌うんですよね。」
RIKACO「あはは。いいね。」
国分「で、野風増を歌うんですね。
おまえが二十歳になったら一緒に、酒を飲もうっていうのを
毎回、俺の前で歌うわけですよ。」
(野風増(のふうぞ)の歌詞の一部
お前が二十歳になったら酒場で二人で飲みたいものだ。
したたか飲んでダミ声上げてお前の二十歳を祝うのさ。
いいか男は生意気ぐらいが丁度いい)
美輪「うん。」
国分「で、自分の二十歳になった頃に。
『太一、あの意味、分ったか?歌の意味、今日の事を言うんだぞ』って言った時に。
何か自分も大人になったし。親としてなのか、男としてなのか、分んないですけども。
ちょっとこっ恥ずかしい酒を…こう交し合った事を思い出すんですよね。」
美輪「ステキなお話じゃない。」
国分「それ自分の中で、やっぱ思い出になってますし。
どこかで言葉じゃなく、アイコンタクトで
親父とは、その時しゃべってたのかなーと思ってますね。」
RIKACO「うん。」
美輪「そこのところをRIKACOさんは何となくわかっていたのね。」
RIKACO「いやいや。ま、悩みましたけれど、ここが一番辛いところで、
嫌いで別れたわけじゃないから、会うのが余計に辛いじゃないですか。
恋人同士だったら『さよなら』。
でも、写真を破ったりでも、もうそんなんで忘れちゃえ!だけれど、子供たちの父親なんだから、忘れたくたって忘れられないじゃないですか。
これから一生、付き合っていかなくてはいけないんですよ。
これは大人にさせられますよ。
だから私は家も引っ越さなかったし、鍵もそのまま持ってもらっているし、
いつでもウェルカム状態で出入りしてもらえるように。
それが子供たちにとっては一番いいんじゃないかなと思ったから。
逆に言ったら、自分が我慢しなくてはいけないことはたくさんあるけれども、
でもそれは、越えちゃったかな。」
[夫婦も人間同士]
美輪「あのね、夫婦で、夫や妻でいられるのは、せいぜい4、5年ぐらいですよ。
その後は人間同士になるの。だからそこへお入りになったんじゃないの?」
RIKACO「そうですかね。
前はギクシャクしたり、ケンカしたりという時期もありましたけれども。」
美輪「夫や妻であった頃ですよ。」
RIKACO「そうです。今も確かに、たまに頭にくることもありますよ、人間同士だから。
でも『そんなことで頭にきていても、時間の無駄』って、右から左へ
これをみていたら怒るかな。」
江原「でも、やはりお子さんを愛しているからできるんですよ。」
[父母の役割]
江原「自分の私情、感情よりも、お子さんのことを考えて。
成長してからの方が、男親の意見を聞きたかったりね。
男性というのはどちらかと言うと精神的リーダーの方が慣れていて、
お母さんというのはどちらかと言うと感情的リーダーなんですよね。」
RIKACO「やはり男同士のアドバイスって、すごく大事だと思うんですよ。
私には全然気がつかないことを男性は言ったりするので、
それはやはり必要なことだなって思いますね。」
~男勝りの性格。英語をしゃべる夢。弱い者の面倒を見る。
RIKACOさんのキーワードは、前世の物語に結び付くのです~
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