渡辺えり子

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【 2007年08月11日放送】【106 回】パート2

今日のゲストは、「劇団3○○。」を結成、解散後に「宇宙堂。」を結成。
女優で演出家、劇作家でもある渡辺えり子さん。
(2007年9月に美輪明宏さんの助言で、芸名を「渡辺 えり子。」から「渡辺 えり。」に改名しました。)

パート1からの続きです♪

不良品 (SB文庫)

[劇団3○○]
美輪「だって芝居はおもしろいしね、役者はもたいまさこ、光永吉江、
さっき渡辺さんが言った東銀之助さん(1922-1997)、ハーフなんだけど、 日本語の江戸弁がペラペラで気持ちのいい人で芝居はうまいしね。
もう、全部キャラクターがそろっていたの。
それで、あれよあれよという間にスターダムよ。」
国分「そうですよね、その後、宇梶剛志さんも。」
渡辺「宇梶君は、美輪さんの紹介なんですよ。」
国分「それはこの番組でも聞いたんですけれども、宇梶さんの回はひどかったですよ。」
渡辺「え、どういう事ですか?」
国分「ものすごく大変な回になったんです。」
渡辺「それを見逃したんですよ。」
美輪「そのときはお化けがいっぱいで大変でしたよね。
江原さんが大変だったの。」
江原「放送は、1時間内ですむでしょうけれど、長かったですねえ。」

2005年7月11日放送の宇梶さんの回では親分肌の宇梶さんに寄って来たたくさんの不成仏霊が江原さんに乗り移ってしまい、
江原さんはとても苦しそうになり、番組進行は一時中断。
美輪さんと共に浄霊を行い、番組の進行は無事再開しました。

国分「その宇梶さんの先輩ですものね。」
渡辺「ということは、来ますね。」
美輪「あなたの書くお芝居は全部お化けのお芝居じゃないの。」
渡辺「あ、そうです。亡くなった方のお芝居なんです全部、ええ。」
国分「へえ~。」
渡辺「死者と交流するのを同時期に、いる。」
美輪「それ、深い芝居だからおもしろいのよ、おかしいの。笑えるし。
だから久世光彦さんね。亡くなったじゃないの。
で『誰かいい脚本家いない?』って言った時にすぐ紹介して。」
国分「へえ。」
〔久世光彦(くぜてるひこ)1935年~2006年演出家・劇作家〕

[他生の縁]
国分「本当に美輪さんは先生みたいですね。」
江原「ええ、前世のつながり。」
美輪「いえいえこの人はね、あたくしのいないところで
『あの人はいい意味でのおせっかいです。』って。」
渡辺「だっていい意味での、ですよ。」
江原「それだけじゃなくて、やはり他生の縁(前世の繋がり)もあるんですよ。」

渡辺「それは美輪さんにも言われたんですね。
『自分が天草四郎だったときに、7、8人いた部下の中の何とか左衛門だったんだ、あなたはって』
〔天草四郎時貞(?~1683)…島原の乱で若干16歳にして
総大将として民衆を率いて蜂起した美少年〕
渡辺「名前、ど忘れしましたけど21、2の時に。」
国分「言われたんですか。」
渡辺「ええ。」
国分「そういう風にみえますか?江原さんにも。」
江原「そうなんだけど、まあ後で言いましょう。」
国分「後にしましょうか、そうですね。」

[死に対する恐怖感]
江原「渡辺さんはいつも、死というものを考えて
『死と生の入り口はどこなんだろう?』ということを常に思っていらっしゃるから。」
渡辺「芝居を始めたのも、やはり死に対する恐怖感。
惹かれるんだけれど、恐怖ですよね。
だって『今いる自分というのが、無になっていく。』ということは
『何のために自分は生まれてきたんだろう?』
『絶対に死ぬのになぜ生まれてきたんだろう?』とものすごく真剣に悩んでいて、
うちの母親に『どうせ死ぬのになぜ生んだんだ?』って毎日聞く、嫌な子どもだったんです。」

国分「いくつくらいの時ですか?」
渡辺「小学校の低学年。それで、怖くて眠れなくなるのね。
芝居を虚構の中で作るというのは、人生を何度も何度も体験して作っていって 確かめることじゃないですか。
その演劇のことを考えているときだけは、怖くないんですよ。

孤独でしょ、人間て。
2歳ぐらいのときに、かくれんぼの鬼になっていたんですね。
『もういいかい』とやっていたら『まあだだよ』という声が聞こえなくなって
いつの間にか誰もいなくなっちゃったんですよ。
1人でしゃがんでいて、その孤独感。すごく怖いじゃないですか。
そのうち日暮れてきちゃって、黄昏時になって、真っ暗になりかけのときに お化けの出そうな雰囲気。その感覚がいつもあって。」
国分「お芝居をするまでそれが消えなかったということですか?」
渡辺「そうですね。」

~子どもの頃から死に対する恐怖感を抱き。
その恐怖から逃れる為、芝居に没頭した渡辺さん。
人生の転機となる会合を明日に控え、今夜、彼女に送られるメッセージとは~

【スピリチュアルメッセージ】
江原「実はね、その美輪さんとの関わりの前世があるでしょう。」
渡辺「ええ。」
江原「それ以外の前世の所では 実は戦争に大きく影響してるんですよ。」

[渡辺えり子の前世]
江原「そうです。前世ってのは1回じゃないのね。何回もあるんですね。」
渡辺「まさか、ヒットラーだったりしませんよね?」
江原「いや、ヒットラーではないですけどドイツです。」
国分「ええ!?」
江原「でね、さっきのね鬼ごっこ、あるでしょう?
それと全く似たようなシチュエーションていうのがみえて来て。
小さい子どもだったんだけれども。鍋を頭から被って、
必死になって攻撃から身を守るということをしていた。
あまりにも恐ろしくて、孤独で、みんな死んでしまう。
自分自身もそのうち殺されるだろうと思いながらも、
低いところに入って身を隠して息を潜めて。
こうしているっていうのがありましてね。
ご自身は『ヒトラーじゃないですよね?』とおっしゃいましたでしょう?
そうじゃない、ひどい目にあっていた方なのに、その怒りとか憎しみが湧いてきて、
どこにもやり場のない怒りみたいなものがものすごく出るときがあるんです。」
美輪「それはあるわね、作品にもね。」
渡辺「そうなんですね。」

[父の戦争体験]
渡辺「自分が戦争に対していろんなことを思うようになったのは、父の体験というのがあって。
少年の頃に武蔵野の軍需工場、中島飛行機工場で、零戦の頭を作っていたんですよ。
当時の普通の人たちは、軍需工場で兵器を作るか、満州で開拓するかとか、必ず選ばされた。
学校の先生が『どうするか?』と言って、どれかを必ず選ばなければならなかったんですね。
それで、中島飛行機工場に4、5万人働いていたんだそうですけれども
翌日、『全滅するようなすごい空襲になるぞ』、という情報が入ったんで
『全員避難しろ!』っていう命令がったんですって、その4、5万人の従業員。
ところが父親達の部署で、管理する人を残さなきゃいけないってなったらしいんです
国分「管理。」
渡辺「つまり死ぬ人を決める会議があった。」
国分「ええ!」
渡辺「だって16才から19才までですから、今まで友達とか尊敬してるとか思っていた人たちがそういうときに鬼みたいになるみたいになるんですって。」
国分「うん。」
渡辺「つまり、10人兄弟の末っ子がいいとか。
いっぱいいるんだから1人ぐらい死んでもいいだろう、とか。」
渡辺「それから、成績が1番悪いやつにしようとか
ですごく、その会議が嫌だったんですって
父親も聞くに耐えなかったんですって。
で、父親、だから自分が残るって手を挙げたちゃった訳
父親、だから18、9?」
美輪「立派よね。」

渡辺「それで、『渡辺くんが残るんなら』って
寮にいた同部屋の人も2人残って、3人残ったらしいんですよ。
もう臓物が胃から出るぐらいの恐怖だったって。
いつ、攻撃があるのか。
誤爆ってイラク戦争でもありますけれども、たまたま別のところに。」
美輪「誤って、ほら違う所に落っことしちゃう。」
国分「はい。」
渡辺「九死に一生を得て私がいるわけですよ。
で、それを私が30の時まで教えてくれなかったんですよ。
その時初めて、自分と戦争というのがつながったんですよ。
自分は奇跡的に生まれているけれども、
そうやって死んだ人がどれだけいるかと思ったら
見えてきちゃったんですよ、その人たちが。

ということは、しゃべりたくてもしゃべれない人、
生まれたくても生まれなかった人が星の数ほどいて、
『もしかしたら一緒に演劇をしていたかもしれない人たちが消えちゃったんだ、あの時。』
と思ったら。自分は戦争体験をしていないんだけれども、それを聞いて
『戦争の落とし子だな』ということがわかったものですから、
自分が生かされていることを、そのことに費やさないと罰が当たるとか 思っちゃったわけです。」

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