義家弘介

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【 2008年01月26日放送】【115】パート3

今日のゲストは、不良少年から教師に、そして参議院議員として活躍のヤンキー先生こと
義家弘介(よしいえ ひろゆき)さん。

パート2からの続きです♪

不良少年の夢 (知恵の森文庫)

~政治家として新たな人生をスタートした義家さん。 それは新たな苦難の始まりなのです
そして、ヤンキー先生を守る、不思議な力とは?~

 

[原点は祖父母の愛]
江原さんいわく先生の最も原点となっている優しさはおじいさん、おばあさんからの愛とのこと。これは無条件の愛で、その愛情がふつふつと生きていて、
祖父母はその愛を思い出して欲しいと思っているようです。
その愛情というのは先生が言った言葉でいうと『うざい愛』だったと思います、とのこと。
でも、それが支えになっていたのと美輪さん。
義家「今、ふと思い出したことがあって、自分が高校をクビになってしまったときに
おじいさんとおばあさんが二階の自分の部屋に上がってきて、
『弘介、じいちゃんとばあちゃん、お前が大学行くまで生きてるから』っていうんです。
『こいつらボケているんじゃないか』って本気で思ったんです。
昨日、高校を退学になった俺が何で大学行くことなんてあるわけないだろうって。
これは家の人に聞いたことですけれど(大学を)合格したら、おじいさんとおばあさんが
二人で仏壇の前でずっと泣いてた、っていうんですよ。」

美輪く「やっぱり人間は愛なのよ、義家先生はラッキーでした。
私はいろんな子たちを見てきたけれど、おじいさんおばあさんどころか 誰にも今まで愛されたことの歴史がない子だっているのよ。
愛してあげると戸惑っちゃうのよ。
向こうはどうしていいんだか、わからないの 愛されたことがないから。
だから、そういう子を救うのが大変。」
江原「先生のことばで『うざい』という言葉があったけれども、
今ね大事なのは『うざい人』なんですよ。『うざい』って嫌な言葉だと思うでしょう?
違います、うざい人が大事なんです。
愛情がなければ、関心を持たないですから。
だからどんなに『お前、うざい』と言っても、いつもじっとそばに寄り添ってくれたら
実はそこに愛情を感じるはずなんですよ。
だから、今、逆の言葉が多いんですよ。」
国分「おじいさんとおばあさんには『ごめんなさい』って言葉は言えたんですか?」
義家「ちゃんと言えなかったですね。」
江原「そんな必要はありません、信じていたから。
別に議員という先生になられたからとか、そういうのは一切関係なく 、 自分自身の道を貫いていくということを信じていたから。
もちろん、辛いときもありましたけれども、 だって先を信じているから、
今は別に謝る必要もない。」

[子を持って知る親の恩]
美輪「お子さんをお持ちになって、子供に対しての親の愛がお分かりでしょう?
そうすると、おじいさん、おばあさんがあなたのことをどう思っていたか おわかりになったでしょう?」
義家「はい、それはわかります。 子供が生まれたときも、
実は教師としてはすごく壁に当たっていたときで よく親とかともトラブルになったり…。
そこに子供が生まれたときに、その子をみて本当に、急速にいろんなものが 彼の存在のおかげで取り戻せているんですよ。
まず、彼を育てている妻を見て、母を急速に取り戻してるんですよね。
それから、自分が厳しく、本当は可愛いのに叱っている自分を見て
『父って何だったのか』というものを急速に取り戻している。
いろんなもの、過去に欠けていたパーツが、彼と過ごしたこの四年間で ずいぶんと満たされています。」
美輪「だから自分の子供だけじゃなくて、他人のお子さんでも 教えることによって 自分も教わるの。学べるんですよ。」

国分「僕は、末期がんで11、2歳で亡くなる女の子の本当にあったお話のドラマ の先生役をやったんですけれども(スペシャルドラマ「いのちのえんぴつ。」)
彼女が右手が動かなくなりながら、左手で『12色』って詩を書いているんですよ。
『ここには12色の色がある。目立たない色もあるけれど、みんな頑張っている。
ひとつひとつ』っていう詩があったんですけれども、
僕はそのとき、先生として教えられているんじゃなくて国分太一として僕は、 いろんなことを彼女のその詩で教えられたなって思ったんですよね。」
江原「でも12色、みんなが集まると、みんな目立つ色になるんですけど、
バラバラになると、みんな目立たない色になっちゃう。
みんな集まると、引き立てあうんですよね。」
美輪「そこでもう一つ教えなくてはいけないのは、どの色もみんな必要ないい色なのよ。
茶色も黒も、白も赤もピンクも、みんな必要な色なの。」

[愛し方が下手な父子]
江原さんいわく、義家さんは愛し方が下手な家系で、素直な表現ができない親子 だったそうです。
義家「親父の本音というのは、生まれてこの方、1回、2回しか 聞いたことがないような気がしますよね。
自分も本音で向き合えていなかったし、倒れてからですよ。
初めて泣いて『こんなに憎み合っていたこの人を愛していた』と初めて思ったんです。」
江原「でも、ずっとお父さんはみているんですよ、だから愛されている。」
義家「嫌だなあ、親父にずっとみられているなんて。」
江原「お父さんて弱みを見せたくない人でしたからね、。」
美輪「似てるのね。」
江原「でもお父さんのおかげで、同じような質を持っていながら 全く違う人生を 歩めるんですよ。」
義家「そうですね。あの時勘当されなかったら、本当に今はないですね。
だから感謝してますよね、今は。」

[傷つきやすい人]
江原「先生のことを私はとても尊敬しているし、大ファンでもあるんだけれども、
みんなで先生をサポートしないと、ものすごく傷付くんですよ。
こんなに傷付きやすい人はいない。」
義家「やっぱり傷つくんですよ。
彼らは頼ってくれて だから自分もちゃんと向き合わきゃ、と思うけれど、 彼らの持っている重たい荷物はまた重くて
心を共有するとズタズタになるんですよね。本当に全く眠れなくなる時もあります。」
国分「政治の世界にも今はいるわけじゃないですか。
そこでも傷つくということも多くなってくるんじゃないですか?」
義家「政治の世界には傷つきに来たんじゃなくて、
成し遂げるために その場所にお世話になっている。
教育のシステムを変えなければいけないけど、法律を作るのは国会でしかできないため、 僕は大きな決断をしたんです。」

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