山本譲二
【 2008年02月23日放送】【119回】パート1
今日のゲストは、北島音楽事務所から独立した演歌歌手の山本譲二さん。
【山本譲二 スピリチュアル・チェック】
自分の性格をひと言でいうと⇒頼まれるとNOと言えない
怖いもの⇒蛇、ゴキブリ、北島の親父
元気の源⇒ギャンブルです!
不思議な体験⇒父が亡くなる前に、競艇をやっていて
「3-4-5を買え、譲二。」って声が聞こえて、それが的中したこと
人生の転機⇒30歳で「みちのくひとり旅。」に出会えたこと
将来の目標⇒何かもう一度大きな勝負かしてみたいなという感じが
しています
山本譲二さんはスピリチュアルなものに興味があるそうです。
それは奥さんと長女は、山本さんが見えないものが見えているから。
例えば、一緒に車に乗っていると、二人で「見ちゃダメ。」「あそこに立ってたから、見ちゃだめだってってるの。」
とかいう会話をしていて、自分には全然、見えないそうです。
美輪「不便ですねえ。浮気はできませんね。」
山本「あ、見つかっています。」
[阿弥陀如来のような奥さん]
山本譲二さんは、最初は伊達春樹という名前でデビューしたそうです。
そのときには今の奥さんと同棲していたとのこと。
売れていない時代だったので、ヒモ状態だったそうです。
二千円もらって、それを五倍ぐらいにしようとパチンコに行っていたそうです。
出会いはどこですかと聞かれ、山本譲二さんのお話。
出版会社があって電話番とかをしていたら入って来たそうです。
奥さんは、眩しいぐらい光っていて、阿弥陀如来が入って来たような感じだったそうです。
奥さんは当時、女優とモデルをやっていて、顔も可愛くて
、『わしが付き合うような人とは違うわな』と思ったそうです。
国分「でもどうやって声をかけたんですか。」
山本「僕のディレクターが、僕が弾き語りをやっている店に連れてきてくれたんですよ。
『どこで生まれたんか?』と聞いたら『あ、栃木ですよ』って。
そういう感じの人じゃないと思ってたんですよ。もっとツンとしてると思って。」
美輪「もっと都会的なね。」
山本「僕が思っていたイメージと全然違うな。なんて素敵なんだろう。
惚れたな、みたいな。
それで、本当に、僕が勝手に転がり込んでいったんですよ、彼女のマンションに。
普通、逆でしょう?何にもいらないからお前、はだかで俺のところに来い、っていうのが。
僕、はだかで飛び込んでいっちゃったんです。そこから生活が始まるんですけど。」
美輪「それはそれで、女の人は嬉しいものなんですよ。」
山本「でも、『時間はかかるけど、譲二は売れるから大丈夫!』って
そういう風に言ってくれたんですよ。その言葉が、何かそれだけが頼りでしたね。」
国分「奥さんの存在がなかったら、どうなっていたんですかね、山本さんは。」
山本「うちの女房は、売れない頃に『うちのお父さんとお母さんに会って』とか
『結婚して』とか、一切言わなかったです。
例えば、僕が売れていない頃に『うちの両親に会ってくれる?』と言われたら行っていました。
それでお父さんとお母さんの前で『必ず幸せにしますから』と。
でも、幸せにしてあげるっていっても、給料も四万円だから何にもできないじゃないですか。
歌い手になる道はもう諦めていたかもしれませんね。
時給のよいところ、よいところへ行って…。」
国分「ちゃんとした収入を。」
美輪「責任感の強い方だからね。」
山本「それがなかったのは、本当にありがたかったし、
僕は僕の大好きな歌の道を歩くことができたんですよね。」
江原「もっと素晴らしいのは、そういった時代から今に至るまで
全く奥さんは変わらないでしょう?姿勢が。
普通はご主人がそうなったら奥さんも変わるというとか、あるでしょう。」
山本「ないです。だから、僕のことが好きというよりも、女房の方が好きという奴の方が。
うちの新しい事務所、六人しかいないんですけど、みんな女房のファンだと思うんです。
俺が行ったら、冷たいもん。『来たんですか?』みたいな。」
[与えられた命]
江原「これはちょっと不思議なことなんですけど
今日お家に帰られて奥さまにきいていただきたいんですが、
生きているのが不思議な人なんですよ。
お小さい時にも命を落としそうなときがあったんじゃないかと思うんです。
それから、お子さんを授かって産むときにもそうなの。
お子さんも生まれて、生きているのが不思議な人。
だから、このお母さん、お子さんの二人に、命をもらっている人なんですよね。
不思議な力を持っているというのは、2人はある種、人間であって人間でないところが。
その証拠に、何にもこの世のとらわれがないんですよ。
例えば『あの人、みんなからこう言われているよ』というのを一切気にしないし、
自分の目で見て、いいかどうかだけだし。
逆に、『あの人、素晴らしいよ』と言われても『私はそうは思わない』とか。
絶対に表面でものを見ないでしょう。」
山本「そうですね。」
[与えられた命 長女]
奥さまはお嬢様を妊娠中、かなり早い段階で破水なさったとのこと。
そして、726グラムで生まれたそうです。
それで、『脳の障害と目の障害は絶対ありますから、
それは譲二さん、覚悟しておいて下さい』と言われたとのこと。
山本「えっちゃん(奥さまのこと)に、『この子はいらん』って言ったんです。
わしは玉のような子が欲しかったから、『こういう弱い子はいらん』、と。
でも、その時に看護婦さんが入っていらっしゃって
女房のお腹にベルトみたいなのを付けたんですよ。
それと同時に 『ドンドンドン…』って音が聞こえてきたんですよ。
看護婦さん、これ何の音ですか?と聞くと『子供さん、小さいけれども頑張っていますよ。
心臓の音なんですよ』 それを聞いたときに、俺、何てバカなことを言ってたんだろうって思いました。
それで、お医者さまに 『多分、あいつがんばると思いますから、この子はやっぱり、
何とか産まして下さい』と頼みました。
破水して羊水がもうないので、羊水の代わりになるものを下から入れて、点滴をして。
『先生、今までのお母さん方で破水されて、がんばったのは何日ですか?』と聞くと
『八日間頑張った方がいらっしゃいます、それが最高です』といわれたんです。
でも、十五日、頑張ってくれたんです。
極小未熟児の血管を見つけて刺す先生方が来てくれて
もういろんなところを探すんですけど、もうないんです、血管が痛んでて。
それであいつ『ここ(こめかみ)に入れてくれ』って言ったんですよ。
それを聞いたときに 『えっちゃん、もうええ。もう止めよう。頑張ったよ』
もう、全然動けないんです。
健康な体だったのに、十五日も寝ているとやはりもう動けない。
それで抜いた瞬間に、陣痛です。
無菌室に戻して、それでもあいつが痛がっているから
『先生、もういいでしょう、頑張ったじゃないですか、あいつは』
『何言ってるんですか、譲二さん、今日からの一日は、あの子にとったら365日ですよ。
お父さんがそんなに弱い気持ちでどうするんですか!』って。
それで、それを言いにまた会いに行ったんです。
あいつは『譲二、わかってる。もう少しがんばれって言うんでしょ。
今度会うときは、産んでからにしよう』 それで生まれてきた子が、726グラムでした。」
江原「だから与えられた命というのが奥さんの中にもあるし、
奥さんがお子さんを見るときにも与えられた命、という思いがあるから。
奥さんがいつもいうと思うんですけど とにかく、みんなが幸せでいよう。
笑顔でいようって。」
山本「そういうのが大好きです。」
江原「だから人に対して、みんなから好かれることのひとつに、人に『ダメね』
ということは一切言わない人なんですよ。
要するに生きていることって、それだけですごいことを一番知っているわけですよ。
『今日一日、生き延びて偉かったね』という思いがある方なんですよね。
だから出逢ったときに『阿弥陀如来』さんに見えたのは、本当にそういう方ですよ。
寛大、常に優しい。だから浮気なさっても、別に怒ったりじゃなくて
『おいたが過ぎますよ』という程度だと思うんですよ。」
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